購入のいきさつ

マツダのMPVという車にはかなり昔から関心があった。しかし、子供ができるまでは俗にいう“RV(レクレーションビークル)”を所有したいと思った事は無く、私の関心はもっぱら自動車としての成り立ち、パッケージングや自動車評論家による批評による個性的評価にあった。

エンジンが完全にフロントボンネット下にあり、乗用セダン風の4枚ドアでカタチはまさにステーションワゴンの背が高いバージョン。初代MPVがデビューした1990年初頭には、世の中の人がついていけないほどススンだカタチであった。それもそのハズで、このMPV、アメリカ市場をメインターゲットにしており、日本市場への導入は市場調査的な意味合いも大きかった。そういう意味ではその後の3列シートワゴンブームを象徴する“早すぎた”クルマだったのかもしれない。全長こそ4.6m強ながら全幅は軽く1.8mを超え3ナンバー市場が急速に広がった当時の日本市場においてもまだ、持て余し気味の大きさであったといえる。その分、室内の開放感はその頃としては絶大で、ラクにウォークスルーできる幅広感は他のRVでは味わえないものであった。そのモデル寿命を通じてガソリンエンジンは直4の2Lと2.5L、そしてV6の3Lがあり2.5Lのディーゼルターボも存在した。駆動方式はFRか4WD。1995年にノーズの伸張などマイナーチェンジを受けた。(ヤフージャパン自動車カタログより)

結婚する前の妻の車は三菱ミニカ(軽自動車)だった。私は衝突安全性能などの規格が新規格となる以前の三菱ミニカの安全性能を心配し、結婚後ただちに新規格後のスズキワゴンRに買い換えることを提案した。やがて子供が一人生まれても、ワゴンRは十分に活躍し、家族でのキャンプにも対応できていた。ルーフラックを使用すればテントやシュノーケリング、キャンプ道具も収容できた。ワゴンRはそのサイズの中で最も優れたパッケージングと660ccながら非常に良く煮詰められたエンジンと4速のATミッションにより必要かつ十分で、一生乗り続けるつもりで、メンテナンスもドイツ車並みに行っていた。

  

 このサイズでは後席にチャイルドシート2つが限界。

 1人目誕生から1年して2人目の子供が誕生するに至り、後部座席で妻が子供を2人あやしながら移動する事はワゴンRでは不可能であることから、後部座席にチャイルドシートを2つ装備しても大人が一人乗れる車がほしいということになった。ミニバンといわれる車がはじめて購入対象になった。新車を購入する余裕はないので中古車という事になる。ミニバンは非常に車種も多く選択肢は豊富であるが、走行距離が伸びている中古車が多く、少し程度がいい車になると150万円台オーバーで、セダンと比べると根落ちの少ない売り手相場であった。収入が激減し、困っていた時期だったので、できればワゴンRとトレードで古くてもいいから程度のいいもので、追金がほとんどかからないものがよいという条件だったので、なかなか難しかった。その中で、目に留まったのがアンフィニ時代のマツダのMPVであった。詳細は“中古車買取の危険なワナ“に書いたので、そちらを参考にしていただきたい。(TOPページ下段にリンクがあります。)
 色々あったものの、結果として追金は10万円で2年車検付きでMPVに乗り換えることができた。

 追記;売却を予定して、装着していたヒッチメンバーを外したときに気づいたのは下回りとエンジンルームのさび。買い取り業者もこの点を減点にしていた。スズキ車は非常に品質が低い事が売るときに分かった。スイフトはいい車だと思うけど、普段は目に見えないところの防錆や鉄や塗装の耐久品質にはこの経験から不安がある。以下錆さびの写真。たった二年で新車がこんなにボロボロに。安い物には訳があるという事ですね。
 

 

エンジンルーム内のパネルの隙間サビ


 

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