ELECTRICAL SYSTEM



ELECTRICAL SYSTEM:電装

 自動車にとって電装は切っても切りはなせないものです。このシステムが異常をきたすとひどい場合にはエンジンが始動しなくなるし、軽いものでも、さまざまな不便を感じずにはいられません。したがって、車を新車の状態に維持し快適に乗り続けるためには、電装関係のメンテナンスに気を配りすべての電装装置が正常に作動させられることが大切になってきます。

掲載項目

 1,エアコンダイヤルの電球切れ
 2.純正カセットステレオ分解清掃
 3.CDチェンジャー装着
 4.エアコンディショナーガス漏れ
 5.低圧サービスバルブ・エキスパンションバルブ交換(2001.5)、低圧サービスバルブ交換(2020.6)
 6.カーナビゲーション取り付け
 7.シフトレバーポジションランプ交換
 8.サンバイザー照明修理
 9.エアコンエバポレーター交換
 10
.スピードメーター異音
 11
.トランクバッキューム交換
 12
.エアコンコンプレッサーオーバーホール
 13
.スピーカー交換
 14
.外気温時計修理(失敗)
 15
.ヘッドランプ反射板腐れ発見
 16-1
.バッテリー交換BOSCH PSI-6C (2回目、2006年)
 16-2.バッテリー交換 panasoniic CAOS3回目、2011年)
 16-3.バッテリー交換BOSCH PSI-6NC (4回目、2017年
 16-4.バッテリー交換ATLAS BX MF56219(5回目、2021年
  16-5.バッテリー交換BOSCH PSI-6NC(6回目、2024年;2021/12にW113に付けたバッテリーを載せ替え)

 17
ETC取り付けMF
 18
.エアコンブロアーケースがきちんと閉まっていない!
 19
.カーナビ修理(HDD認識異常)
 20
.バッテリー点検 3年半目
 21
.エアコンガス点検(2009/2010/2011/2012/2014/2015/2016/2017/2018/2019/2023)
 22
.エアコンブロアスイッチから出火!?ブロアスイッチ修理
 23
.ハザードスイッチ交換
 24
.パノラマワイパー修理
 25
.パーキングランプ不点灯修理
 26
.内気外気切り替えスイッチ修理
 27
.ブロアーモーター注油
 28
.サンバイザーの照明のフタが折れたため補修
 29
.ラジオアンテナリレー修理
 30.パワーウインドウスイッチ陥没修理
 31.クーラーブロアファン注油と内気循環固定化
 32.エアバックシステム警告灯(SRS)点灯修理
 33.ブロアファン交換(中古)
 34.補助ファン不動修理、スティックヒューズ全交換(2018.3)
 35.ウオッシャータンク、ポンプ、チェックバルブ、ホース交換(2018.7)
 36.ブロアーモーター交換(新品)(2018.7)
 37.ウインカー修理(バルブ接点磨き、リレー接点清掃)(2019)
 38.フロントシートヘッドレスト上下昇降機能の故障修理、モーター修理(2019)
 39.ワイパーアーム交換(2020/4)
 40.ウインカーレバー交換(2020/4)
 41.左後ろのパワーウインドウスイッチ,センターコンソール側
交換(2020/8)(2021/4)
 42
ヒーター調整リンク修理(2022/2)
 43.燃料残量計、水温計故障の修理(2023/7)


1,エアコンダイヤルの電球切れ
 エアコンのダイヤルの中心の電球が納車時に切れていました。納車翌日にもかかわらずこの件については保証なし販売ということで、自分で部品を購入し交換しました。まあ、仕方ないですが、納車整備のときにきちんと見てほしかったというのが正直な気持ちです。
 交換の方法は、ダイヤルつまみを布などをかぶせたペンチで傷つかないように力強く手前に引き、ダイヤルが外れ電球が見えるようになります。電球を交換してダイヤルを元に戻せば終わりです。

部品名

部品番号

値段

MINIATURE ランプ

M 049846 000003

280

2.純正カセットステレオ分解清掃
 納車直後には異常なかったカセットステレオですが、3ヶ月目頃から、カセットに汚れがつき、再生のときに間延びするなどの異常が出てきました。ステレオごと交換したいと思ったのですが、いろいろ調べてみると、アンテナの上下のコントロールが純正以外のステレオではステレオとの相性によってはできなくなることが多いらしく、多くの方がアンテナを増設したり、アンテナ専用のスイッチを増設したりして対応していることがわかりました。どちらにせよ、何かを増設するというのはオリジナルの状態を保ちたいと思っているので避けたいです。
 それで一度分解して掃除してみれば調子が少しはよくならないかと思い分解することにしました。外し方は以下のとおり。
 @灰皿をはずす。
 A灰皿がはまっていた場所の奥のネジを外す。
 B灰皿が格納されているウッドパネルが外れます。
 Cステレオ下部前方に左右、板バネのような感じでつめがかかっているのでマイナスドライバーを差込み、つめを解除しながら前方にステレオを引き出します。
 Dステレオが出てきたらステレヲ後部のコネクター類をはずします。
以上です。慣れれば5分でできてしまいます。ソニーよりの取り付け情報も大変参考になります。ここをクリックで表示されます。(PDFファイル)

 注意点ですが、ベンツをやったことの無い人(カーオーディヲ専門店のプロであっても)に作業させると、ステレオを無理矢理、工具をかませて引いたり、ウッドパネルの隙間に工具をかませて無理矢理パネルをはがそうとしたり、大変なことをされてしまうことがあることです。いきすぎるとパネルは破損しますし、ステレオ下部のつめの入る場所に異常な力がかかり、ステレオの低版が歪んだりします。一部のベンツや欧州社ではステレヲ本体を強く引くだけで取れるものもあるようですが、190Eに限ってはつめの方向が完全に逆爪になっているので不可能です。経験の無いプロほど恐いものはないです。知ったかぶりして作業を経験的にやろうとするので高価な部品を破損させてしまいます。こういう奴等に限って壊しても知らんふりするので、190Eをやったことがあるのか、上記の手順をちゃんととっているのかを確認してから作業を任せたほうがいいでしょう。
 ステレヲの分解は説明しなくても大体分かると思います。内部は劣化した油がタール状になり汚れていました。シンナーできれいに拭き取りました。
 清掃後ですが、カセットの汚れは無くなり出し入れはよりスムーズになりました。音の間延びの頻度もかなり低下しました。

3.CDチェンジャー装着
 純正のステレヲにはCDコントロール機能がついていたので、純正で接続可能なCDチェンジャーを探しました。これが意外と情報が混乱していて大変でした。10年近くも昔の純正品は10万円で、ディーラーにて定価販売しています。高くて買うわけありません。中古品でもオークションなどでいくつか出ていますが、190E純正用はなかなか出品がすでにありません。出ている主流は光デジタルを採用したCクラス用以降のもので190Eなどの世代のベンツには合いません。そこで現在出ているパナソニックの市販用を使えないかをメーカに問い合わせるも使えないとのこと。その内容を以下に記載。

この度は弊社カーオーディオ「CX-DP801D 」および「CX-DP1205D」についてご関心をお寄せいただき厚く御礼申し上げます。
ご回答が遅くなり大変失礼いたしました。深くお詫び申し上げます。
お問い合わせいただきました内容から、「純正オーディオに市販製品」の取りつけをご要望と考え、下記にご回答申し上げます。



1.申し訳ございませんが、純正オーディオに市販CDチェンジャー  を直接接続することはできません。ご了承下さい。

 
純正のカーオーディオと市販のカーオーディオは「通信プロトコル」  等が異なるため、相互の互換性がございません。

 
「通信プロトコル」とは、本体とCDチェンジャーの接続の有無の認識から始まり、本体でCDチェンジャー動作を指示する信号を送
 
受信する方法です。

 
1)オーディオ本体とチェンジャーを接続したと認識するための信号のやりとりの方式。
 
2)オーディオの本体でチェンジャーの動作をコントロールする信 号のやりとりの方式。

2.接続する場合は「CDMDコントローラー(FMモジュレーター)」を介して接続願います。

 ということで、オークションで気長に待つこと1ヶ月、出ました。純正ステレヲと純正チェンジャーセット!2万円で落札しました。早速取り付けしてみました。CDの方は完全に機能しましたが、デッキの方を送ってもらったものに変えると、スピーカーから全く音が出ない状況でした。何か配線が違うのかもしれません。デッキは元の奴を使いチェンジャーを接続して使いました。配線の件は自分でうまくできました。190後期型はかなり厳しい空間で隙間がほとんどありませんでした。数日、使用していたのですが、経年劣化のせいか数日後にCDマガジン入れ替えの際に入れてもロックがかからず出てくる状況になりました。リセットスイッチを押すと内部で赤い信号が点滅しているのが分かるのですが、今迄(導入前のリセット)のように機械音がしなくなりました。 昨日、オートバックス経由で修理依頼に出しました。7年も絶っている製品ゆえしばらく使わないところ自分が使用しはじめたので消耗部品が壊れたのかと思います。修理の見積もりはなんと3万円!!!完全にやられました。
 修理に3万円かかるという見積もりをもらい絶望していたのですが、壊れたまま帰ってきたはずのチェンジャーが試しつなげてみると動くではないですか!治っていました。
 しかし、マガジンを外すとまた入らなくなるかもしれないので厳選6枚のCDを入れておき、よっぽど飽きたら交換してみようと思います。
 そこで、私、思ったのですけど、買ったチェンジャーは純正のはずが市販品だったのです。しかし、マガジンの出し入れの異常は機械的なものとの診断だったので、通信のプロトコル云々は問題なかったわけです。で、松下にまたメールしました。つながったのだけど、どういう事なの話が違うと。それなら昔のモデルが使えるなら今のモデルも使える可能性がないかと思ったわけです。少しややこしいですが、むかしのCDチェンジャーが今の企画の市販デッキとの互換性があれば、今のCDチェンジャーも同じプロトコルを使っているということです。ということは、いまのモデルのCDチェンジャーは190Eのデッキとつながるということになります。返ってきたメールが以下です。

あらかじめお断りいたしますが、純正製品と市販製品の担当工場は異なりますので各々、個々の製品についての詳細仕様の確認は困難な状況があります。当方が純正担当工場に確認し分かりました点について下記にご回答申し上げます。

                             


1.「CQ-LQ1051A(これがベンツのデッキ)と「CX-DP600D(オークションで買った95年製市販品)の接続について

 
純正担当工場の見解は、
 
・基本として接続できない
 
・現実に動作している場合は、通信プロトコルの基本部分が似ている等により動作するのではないかと思いますが完全な動作ができているかは分からない。  とのことでした。

2.「CQ-LQ1051A」と「CX-DP801D(2002年式CDチェンジャー))の接続について

 
通信プロトコルが異なり直接接続はできないとの見解でした。

3.「CQ-GX333D2002年式デッキ市販品)と「CX-DP600D」の接続について

 
直接接続可能です。
 
この点につきましては各々市販の製品であり問題ないことを確認しています。

4.「CX-DP600D」の不具合について

 
ご連絡いただいた内容からCDデッキ部のメカニズムに何らかの支障 が出たのではないかと推測いたしますが、「CQ-LQ1051A」と「CX-DP  600D」を接続されていることから完全接続動作できていないことが原因との可能性も考えられます。

 以上から、やはり190Eのデッキと今売られている市販のCX-DP801Dはつながる公算が極めて強いと思います。しかし、ためしに3万円のチェンジャーを買うのには勇気が要ります。誰か友人にこのチェンジャーを持っている人がいたら試して結果を教えてください!

部品名

部品番号

値段

CDチェンジャー本体

CX-DP600D

20000

修理見積もり手数料

 

3000

 2003.1 やっとCX-DP801D」を試してくれた勇気ある人が現れメールをいただきました。(感謝です!皆さんこの方に感謝してください。以下メールを転載させていただきます。

新里さま:**と申します。初めてお便りします。

当方'92MB190Eに乗っております。私も純正ステレオ(CQ-LQ1051A)になんとか格安でCDチェンジャーをつけたいと考えており、新里さんのホームページhttp://f1.aaacafe.ne.jp/~shinzato/www4/ELECT.htmlを参考に、オークションでCX-DP801Dを入手し、週末取り付けを行いました。
HPの取り付けの説明、非常に親切で助かりました。小ベンツは、後席シートや背もたれの外し方が簡単で、内装も剥がしてもすぐ元に戻るので楽ですね。

結果は・・・作動しました!
ただし、ディスプレイは、「CD」のイルミとプレイ中を示す「△」が出るだけで、何枚目の何曲目とは出ません。CX-DP600では出ていましたか?

まあ、どちらにせよ、ステレオ下部の一連のボタンで、次の盤への移動(前後)、次の曲への移動(前後)ができますし、途中で駐車して鍵を抜いても、次にエンジンをかけた時にその所から再生を開始するので、実用上全く問題はありません。うるさい表示が出ないだけかえってシンプルとも言えます(笑)。純正より格段に小さいのもいいですね。

ただメーカーとしては、ディスプレイの表示が正しく出なければ、「直接接続ができない」と見なすのかもしれません。

というわけで、CX-DP801D、無加工でOKです。

私もHPをつくりたいとは思っているのですが、なかなか時間がとれないので、もし新里さまのHPを追加する時があれば、「表示は出ないが、利用可能」と報告していただけるとありがたいです。

いやー、小ベンツいいですよね。現行のCとか318をみても全然うらやましくないですもん。ますます気に入って乗っています。では!
 

 CX-DP600では曲目は出ていましたので、CX-DP801Dではこの点だけ不都合出ているようですが、他は大丈夫ということですね。本当に参考になりました。ほかに試されたかたいたら曲目で無いかどうかレポート引き続き募集中です。しかし、松下さん、メーカーなのだからいいかげんな回答せずにプロトコルに互換性が一部でもあるかどうか確認してお返事いただけないのでしょうか?できないって言うのは簡単ですよ。無難ですよ。でも、プライドがあれば理論的にどうか回答できるはずです。一つ一つの問い合わせに答えていてもすぐには金にならんかもしれませんが、こういう積み重ねがブランドへの信頼につながり、家電とか何でも買う時にも松下なら安心だということになり、膨大な利益をもたらしてくれると思うのですけど。安くて高性能なだけでは、過当競争のデフレのこの時代、生き残りは厳しいのでは。ブランドとしてのプライドを大事にしてください。ちなみにこの件で見切りをつけナビはパイオニアにしました。36インチのテレビは東芝にしました。値段と性能だけの比較では昨今は厳しいよ。予断ですが、ソニーは以前ウォークマン修理に出した時に4000円かかったのに治らず帰ってきたので、以来買っていません。消費者の恨みは結構きびしいぞ!


4.エアコンディショナーガス漏れ(2002.3
 エアコンが効かなくなりました。莫大な修理費がかかるといううわさを聞いていたので緊張しながらデーラーに点検に出しました。ガス(蛍光剤注入済み)が配管から漏れているのが見つかりました。フロンも代替品(134A)になっていることもあり、莫大な出費は免れました。
 

部品名

部品番号

値段

漏れ点検修理工賃

 

10800

シールリング

1409970745

260

フロンガス134A 5

 

6000

 

 

17060

2002.12 エアコンのガス漏れがなかなか止まりません。またデーラーに点検してもらいましたが、漏れ箇所の特定ができず長期入庫を要すとのことになりました。

部品名

部品番号

値段

フロンガス134A 2本

 

2400

2003.2 代車がようやく用意できたということで前述の漏れ箇所の点検を依頼しました。1週間あまりの点検の結果、結果はエバポレーター、コンデンサー、高圧ホースなど、コンプレッサー以外のほとんどのエアコン関係部品を総交換要すとのことでした。見積もりは35万円!一度は止むを得ない、だいぶ工賃は安く見積もりしてくれていたこともあり、作業を依頼しましたが、もう一度工場で説明を聞いてみました。言われたとおりすべてやっても、システムの内圧が高くなってコンプレッサーが壊れる可能性がありその場合は保証外になり更に20万円近く必要になる場合があるとのことでした。最悪の場合、トータル55万円!止めましょう。クーラーは必需品でウインドウの曇り取りなど安全装備でもあると思いますが、55万というお金はオートマチックトランスミッションの交換に匹敵する金額です。このお金はキープしておいて他の修理に使ったほうがいいと判断し、エアコン無しで生活することになしました。
 そこで苦肉の策でいろいろ探してみたのですが、インターネットでエアコンガス漏れ止め剤というのがあるのを見つけ”スーパーシール”¥約8000、プロも使っていると言う触れ込みなので使ってみようかと思いました。ちょうど、3ヶ月前にレシーバータンク交換したばかりで症状も適合します。業界内での評判は?自動車工学と言う雑誌にも2年位前に特集されたらしいです。(ヤフーの検索で見つかりました)。いつもお世話になっているプロの方に相談したところ、まだ一般的な修理方法ではないとのことでした。
それで、将来治すことや万が一のコンプレッサーへの影響を考えると踏み切れませんでした。どなたかこの商品について情報あれば教えてください。

部品名

部品番号

値段

エアコンガス漏れ診断

 

2003.2

9000

F-ガス134A200G

P1800200

2003.2

1200

 2003.4  エアコンの修理を断念しましたと先で書きましたが、その後1ヶ月してガスも再び抜けきり、クーラーが全く効かなくなりました。最後に電装屋で見てもらってからエアコンを最終的にあきらめようと思い、電装専門店へ4月に点検を依頼しました。僅か4時間ほどの診断の結果は意外なことにエバポ等からの漏れは確認されず、コンデンサー前の配管結合部からのOリングの劣化による漏れが見つかったのみでした。Oリング交換のみで6ヶ月半信半疑で様子を見てきましたが、エアコンは快調です!ヤナセさん、35万の見積もりが1万6500円で直ったという事実から、技術不足で詐欺的な修理代の見積もりをしたことを真摯に受け止めるべきです。以後、エアコンはヤナセに見せないことに決まりました。

部品名

部品番号

値段

エアコンガス漏れ診断

 

2003.4

5000

コンプレッサーオイル

 

 

2000

配管口修理

 

 

3000

真空引き

 

 

2500

F-ガス134A

 

 

4000

合計

 

 

16500

 2004.2 再びエアコンが効かなくなりました。やっぱり駄目だったかと思いながら昨年修理に出した電装屋へもっていきました。ガスは1本分抜けているだけで、前回のような明らかな漏出場所は確認できなかったということでした。ちびちび、エバポあたりから漏れているのでしょう。沖縄とはいえ2月はまだ18度くらいなので寒いときにはエアコンは少しのガスの減りでも圧が高まりにくく利きが弱くなるのを感じやすいということでした。

部品名

部品番号

値段

エアコンガス漏れ診断

 

2004.2

2000

F-ガス134A

 

 

1000

合計

 

 

3000

2004.3 再びエアコンが効かなくなりました。というか、先月入れたときにはまだ涼しかったので、エアコンの利きがよくなくても気が付かなかったようです。電装屋へもっていきました。ガスは2本はいり、前回入れた量が少なすぎたためだったのではといわれ、今回は無料になりました。

2004.7 再びエアコンが効かなくなりました。電装屋へもっていきました。ガスは2本分抜け。この調子だと、4ヶ月で2本くらい無くなるようです。月に1本分として1年で12000円ですから、このままのほうが経済的です。10年毎にエアコンシステム総交換に55万円必要ということになると、1年に55000円(自動車税より高い!!)なので、今のままガス継ぎ足しのほうが4.5倍も経済的ということになります。まあそれはデーラーで純正品の場合ですけど、安く全システム入れ替えの場合はエバポ8万+コンデ8万+コンプ9万+レシーバその他4万+工賃4万で33万くらいかな。それでも高い。環境には申し訳ないですが、継ぎ足しでだましだましいかせて貰います。これまでにエアコン関係に要した修理代は51100/39ヶ月で月に1300円くらいでした。

部品名

部品番号

値段

F-ガス134A

 

 

2000

合計

 

 

2000

 

5.低圧サービスバルブ・エキスパンションバルブ交換(2001.5)、低圧サービスバルブ交換(2020.6)
 試乗時にエアコンが効きませんでした。納車整備時に修理するという約束で購入を決定しました。保証なし販売ですから、信用するしかありません。ガスだけ入れてその場しのぎもいくらでも可能ですが、ディーラーではきっちり直してもらえたようです。納車整備で低圧サービスバルブ・エキスパンションバルブ交換されていました。

 2020年、低圧サービスバルブからの蛍光剤漏れを確認したので、車検時に修理依頼し交換した。


低圧サービスバルブ

6.カーナビゲーション取り付け(2002.12
 カーナビは以前より欲しかったのですが、外車のように取り付け位置が限定されている車に純正の様にきれいにフィットするタイプは今まで販売されていませんでした。しかし、純正のようなインダッシュタッチパネル2DIN規格のものがパイオニアより発売され購入に踏み切りました。このカーナビはHDDタイプで非常に高価な部類の物でしたが、定価30万をネット通販で買えば20万で買えました。取り付けは失敗すると本体がお釈迦になり、洒落にならないので、信頼のできるヤナセに依頼しました。取り付けといっても全てやってもらうと恐ろしく工賃をとられてしまうので、コンソールまでの配線は全て自分でやりました。車外ダイバーシテーアンテナ、GPS、マイク、ハンドルリモコン、携帯電話コードなどは後部座席をはずしたり、大変でしたがDIY可能な範囲の作業です。コンソール側の2DIN化もデーラーではやらないので自分で行いました。上部の1DINを占有していたカセットケースをはずし、純正デッキの収まっていたパネルの上部を切断し、2DINスペースを確保。内部の配線等も奥の部分で干渉するので少しずつずらしたりして何とか奥行きも確保できました。詳細は文章で書いても伝わりにくいので写真を参考にしてください。原則として全て取り外して元どおりに直せるように考えて加工作業しました。整備性についてもデーラーでの今後の作業性の考え十分純正と互換性のあるものとしました。AVIC-ZH77MDと190EW201)との相性は完璧で、開閉式のディスプレイもシフトレバーぎりぎりで干渉せずに開閉できます。動画画像を参照。

カーナビセット

AVIC-ZH77MD

2002.10

230000

配線取り付け

 

2002.10

30000


ナビ本体の取り付けは純正の写真(このページ最上段参照)で写っている上部のカセッケースをはずし、下の1DINスペースとの隔壁をイトノコで丁寧に切断して2DINスペースを作りました。アルミの板を加工したマウントを作成し、付属のねじを使用して本体のトヨタ社の規格のマウントサイズのネジ穴を利用してネジ止めしました。車体側との固定は矢印のスクリュウネジ(2)で留めています。車体側にきりでスクリュウネジの径にあわせ穴をあけて置かないと割れてしまうので注意してください。

私の車は93年式で最終型のため色々装備が豪華です。その内のひとつが6スピーカ仕様でパワーアンプ標準装備、しかも、きちんと周波帯を分配するシステムでフロントダッシュボード上はFULLレンジ、ドアスピーカーは低音のみのシステム構成です。
 前が約10センチ、ドアが12センチ、リアが13センチぐらいのスピーカーがついています。2段下の写真に写っているスピーカー出力側にきている線(4系統:前後左右))はドアスピーカーの物で、それがどこかにある別の車載アンプのいき、フロントスピーカー2,3に接続されているようでした。(SONYの情報で配線の色より判断しました)。電池法で検査したところ、出力側にきている線はドアスピーカーもフロントスピーカーの配線も両方とも、フロントスピーカーのみがなるようになっていました(車載アンプ配線前)。車載アンプの謎の”AMP CONTROLという線(1A程度のヒューズつき)が配線されておらず遊んでいるのが見つかり、それをアクセサリーの電源と接続したところ、見事に、ドアスピーカーもなるようになりました。音域もしっかりセパレートされていて低音のみがドアからは出ています。
 しかし、車載アンプの謎の”AMP CONTROLという線をアクセサリーの電源と接続していいのかどうかは分かりません。1A程度のヒューズはその時ヒューズを無くしてしまったため、ヒューズ介さない方法で接続しています。今のところどこかのヒューズが飛んだり、配線が燃えたりしている様子はありません。アンプなのに1Aのヒューズでもつのかも疑問です。”AMP CONTROL”の線はヒューズに分配する手前で分岐していてそちら側には平板型の端子がありました。どなたかこの件に対する回答を教えてください。

 

ドアスピーカーはかなりこだわった取り付けでした。ボックス型です。普通はドアに直付なのですが、音はこのようなボックス型のほうが断然よいです。93年式、恐るべく装備です。見えないところにコストをふんだんにかけていた古きよき時代のメルセデスって感じですね。

 

パワーシートもついていますのでドア内張りの取り外しの際は少し手順が複雑です。うまくやれば5分、下手すれば1時間でもできないのでこのページを参考にできる方は感謝してください。()
@まず、パワーシートのスイッチを引き抜いてはずす。わっかみたいのも止めている部品なのではずす。
Aスイッチのベースのプラカバーを前方手前にはずす。スイッチを止めている2本のボルトをはずす。
Bドアハンドルグリップのカバーをはずし、中のスポンジを引き抜いて、更に止めているボルト二本はずす。
Cドアハンドル(ドアをあけるときに引くメッキの部品)につながっているかぎのロッドを前方奥にラジヲペンチではさんで押してハンドルからはずす。
Dドアハンドル(ドアをあけるときに引くメッキの部品)の周りのプラのカバーを前方方向にずらしてはずす。
E内張りを上に押し上げてはずす。

戻すポイントはAとDの順番を戻す時に違えないことです。上記順序の逆を正確に行わないとお互いの部品が知恵の輪の様に組み合わさっているので絶対に組みあがりません。

 

 

助手席と運転席の床です。ドアスピーカーの配線はなぜか一度後ろに左右とも走っていました。

パネル作りの工程。ベニヤではないムク材の平板をのこぎりで丁寧にカットします。

 

着色ニスでパネルと似た色に近づけます。

 

このようにまるで純正品の様にきれいに納まります。右下の画像をクリックすると動画(QuickTime)で開閉がみられます。



FMアンテナは矢印のスイッチを作ってもらいました。シルバーのアルミのスイッチでセンスよく作っていただきました。外部アンテナはもっと伸びますが受診感度あまり変わらないので控えめにしています。

 

GPSアンテナはリアに


純正の様にきれいに収まっています。大満足です。

2003.05 カーナビのオープニングの場面を純正のような雰囲気のものに自分でPCカードをつかいインストールしました。190が最新型のSクラスよりも高性能なナビを綺麗に付けているというのはなんともいえない満足感ありますよ。

更にきれいなロゴの物を作りました。↓

 

7.シフトレバーポジションランプ交換 (2003.1)(2008.9

 実はこの車を買った時から点灯していなかったのですが、雑誌でW124は点くというものを読み、もしかしたらと思っていつもお世話になっている島さんに相談しました。やはり点くとの事でした。はずし方よく分からなかったのでデーラーでやってもらうのを一度見て勉強することにしました。
 シフトのジクザグゲージはただ裏にL字型工具をかませて引くのみで取れたようです。木目パネルは空いた空間に何か特殊工具らしい物をかませてはずしていました。ランプの球は結構せせこましいところにあるようで交換に時間がかかりました。
 点いたのですが正直言って暗いですねこれは。なんとなくボーっと点いている程度です。国産車ではクレームですがメルセデスなら安全のために暗くしているのか?と変に納得してしまうのが不思議なところです。今度は島さんに教えてもらったLED埋め込みにチャレンジしたいと思います。

MINIATUREランプ

M 049846 000003

2003.1

300

シフトインジゲーターランプ交換

 

2003.1

1500

 

 2008.9にまた電球が切れていました。5年で切れちゃうのですね。交換してもらいました。なぜか工賃が500円安くなっていました(笑)

 

シフトレバーライト交換

 

2008.09

1050

バルブ

072601012230

2008.09

283

 


交換してもこれくらいの薄暗い物です。

8.サンバイザー照明修理

 サンバイザーの助手席側の照明が点灯していない事に気づきました。ただの電球切れにしては両側とも消えているのでおかしいなと思いつつ説明書を参考に分解してみると、やはり電球切れではありませんでした。電流をテスターで確認してみると全く電気が来ていないことがわかりました。どこかで配線が途絶えたと思うと、天井を全部外してみないとわからなさそうで気が重くなりました。そのときふと、サンバイザーを受けるプラのパーツがぐらぐらしていることに気がつきました。引っ張るとぼろっと取れてしまいました。そのパーツを見ると金属がはめ込まれていました。付いていた場所を見るとそこにも金属が来ていました。テスターをあててみると電流が来ている事がわかりました。

 このクルマの場合、サンバイザーをひらいて、バニティミラーのふたを開けると照明が左右から出るようになります。スイッチはサンバイザーを開いたときにサンバイザー側の金属端子がサンバイザーを受けるプラのパーツの金属部分と通電し電気をサンバイザーにおくります。そして、なおかつ、バニティミラーのふたを開けるとふたのスイッチで照明が点くという2段階のスイッチがありました。

 なぜこんなに手間のかかる配線になっているのかその理由を想像してみました。事故が起こったときにサンバイザーははずれ衝撃でミラーのふたも開くかもしれません。意識を失った乗客にバイザーが接し、照明のカバーが割れ、電球がむき出しで明かりがつき、熱をもった電球が乗客の肌を焼くかもしれません。あるいは室内にガソリンのガスが入ってきた場合に熱をもった電球が発火装置になるかもしれません。あるべき位置にないサンバイザーが点灯することで起こりうるリスクを完全に無くす方法は、このメルセデスのような手間のかかった二段階スイッチ以外に思い当たりません。

 

ベアリング

M 126 810 00 12

2004.06

1510*2

 

 

3020

 

 

 

 

 1年ぐらいするとまたミラー部分のユニットが浮き出てきて走行中にかさかさ音がでるようになり気になったので2008.1に中古美品を5000円で入手し交換しました。黒色のバイザーは特に違和感なく内装に合っています。使用感はまさに新品同様でとてもよいです。

 

9.エアコンエバポレーター交換(2004.12 70000km)

 全く効かなくなってしまってから4ヶ月たったころ、降雨時の高湿度下の夜間の運転では除湿機能がないとガラスの曇りが視界を遮り運転に影響が出ることを改めて痛感し、修理を決意しました。ちょうど、3年の長かった自動車ローンが終わりエアコン以外の故障は半年間ほとんどなかったのでお金をかける余裕も出来ていたためです。しかし、診断がまだ不正確でどこを直せばいいのかあやふやな状況でしたから、なじみの電装屋へ持っていき、検査を依頼しました。

 検査は4時間ほどで終了し、エバポに螢光剤付着あり、コンデンサは問題無しということになりました。ヤナセでは検査のために1週間も預ける必要があったのと比べるとかなり早い診断でした。電装屋のエバポレーター交換の見積もりは218000円でした。

 純正の部品代が非常に高価だったため、インターネットで夏にエアコンのことで相談していたツールプロダクツ西条という電装部品店に必要パーツの見積もりを依頼し社外品を取り寄せることにしました。ツールプロダクツ西条からはメールでの見積もり依頼にもかかわらずすぐに返事が来て、在庫アリ、で即出庫可能という頼もしい内容でした。見積もりから数時間ですぐに入金し、その日のうちに発送していただいたおかげで、終末金曜の見積依頼から日曜の部品着までわずか3日で沖縄まで部品を届けていただきました。

 190Eのエバポ交換は簡単だったようで朝に車を渡して昼の3時ごろには組みあがって終わっていました。それからエアコン真空引き、ガス充填、冷却水も抜いて作業したそうでそのエア抜きの必要もあり翌日受け取りました。修理に掛かった総費用は98000円でした。パーツの費用を大幅に節約でき、ツールプロダクツ西条様に感謝しております。

 

交換後のエバポレーターを見ましたが、ほこりが付着しカビも点在し、ひどい状態でした。10年もたつとエアコンだって壊れて当たり前です。10万円以内で交換できたのは国産車の修理の場合と比べてもそんなに高くは無いと思います。190Eはダッシュボード脱着の必要がなくパノラマワイパー下から作業できるため工賃もそれほど(工賃だけで10万コースという話もあり)かかりません。加えて、ツールプロダクツ西条のように極めて迅速かつ安価で部品を供給してくれる所もあり、古いメルセデスを維持するにはいい環境が整ってきたように思います。

 

旧エバポレーター

 

新部品・エバポレーター

 

レシーバータンク・エキスパンションバルブ

 

 

部品名

部品番号

値段

エバポレーター

2018301258

52000

エキスパンションバルブ

 

5544

レシーバータンク

 

12054

上記交換工賃

 

30000

コンプレッサーオイル

 

2000

真空引きガスチャージ

 

2500

ガス134a

 

1800

値引き

 

9598

総計

 

98000

 

10.スピードメーター異音(2005.01.29 74000km)

車購入時から、30〜50Km/hあたりでの針の触れがありましたがこんなもんだろうと思って放置していました。最近、70 Km/hからカタカタと異音がするようになり気になるようになってきました。ディーラーに相談したところスピードメーターケーブルのルーブリケーションという脱着清掃注油作業すれば直るかも知れないということでした。車を一日預けて作業依頼しましたが、針の触れはかなり良くなったものの異音の方は40%くらい改善し小さくなった感じはしますがまだ耳を澄ませば音がします。それでもやはり料金はしっかり請求されます。スピードメーターケーブル交換してみてそれでも駄目ならスピードメーター交換といわれ、これくらいなら我慢できそうな感じだったのでこれ以上は追求しないことにしました。

部品名

部品番号

値段

スピードメーターケーブルのルーブリケーション

 

9000


11
.トランクバッキューム交換(2005.01.29 74000km)

これも、車購入時からだった異状なのですが、鍵を開けたとき(セントラルロックのどこからでも)だけトランクの裏からシュっとエアーが漏れる音が15秒位していました。鍵を開けてから再度、鍵をかけるときにシリンダーが硬く、1分間くらいは待たないと閉めることができませんでした。いろいろ謎のおおいシステムを採用しているメルセデスですから、こんな物かと思っていました。ディーラーでの修理でも一度も指摘されたことがなかったですし。ものは試しと知り合いや掲示板できいたところ、異常ということがわかりました。

交換は一時間ぐらいで終了。即座に再ロックできるようになりました。早く直しておけばよかったです。

自分で直そうと、アクチュエータ、トランクリッドのキーシリンダーをばらしてみようとチャレンジしましたが、アクチュエータからキーシリンダーにつながっているロッドをキーシリンダーから外すのが困難で断念しました。キーシリンダーの下部のプラカバーを外し、ロッドがL字形で刺さっているのがわかったのですが、なかなかはずれません。ロッドの最先端はキーシリンダー内部の構造物と丸いふたつの穴(大小)の小の方にはめられ大のほうにずらせば外れるという感じだったのですが、ずれないのですこれが。

下手にいじっているとリアキーシリンダーの内部のやわそうなプラパーツが破損しそうだったのでディーラーに修理依頼した次第です。思ったよりパーツ代は安くすみました。

 

部品名

部品番号

値段

トランクバッキュームエレメント

1248001675

5350

工賃

 

4500

合計

 

9850


12
.エアコンコンプレッサーオーバーホール(2005.05.12

 
エバポレーター交換から三ヵ月後、またしてもガスがなくなりエアコンが効かなくなりました。10万円近い修理したにもかかわらずまた駄目だったかと思うと、電装屋への失望は隠しきれません。どーなってんの?ということで先の電装屋にまた点検依頼しました。それで出てきた答えが、“どこからもっているか全然わかりません。消去法でホース類からのスローリークしか考えられません。ホース類を全部交換するしかないでしょう。”でした。エバポ以外からは漏っていないので交換すれば直ると断言していたその工員は、すみませんの一言もなく、いけしゃーしゃーと言ってくれました。ホース類全交換って一体いくら掛かるんだ?一番高いホースが12万円以上する事を知っていた私は、かなりの金額になることが予想されることをその電装屋の工員に説明しましたが、“好きで乗っているんでしょ。仕方ないんじゃない”との事でした。今考えると、エバポ交換のときも社外品を手に入れるノウハウもなく純正パーツしかないといい22万円の修理代を同じセリフで請求してきた、輸入車ド素人工員・工場に信頼を寄せていた私が馬鹿だったという事に気付かされました。

 そこで、“螢光も入れて、圧の高い窒素もいれて見てるけどわからんそうです!低圧や高圧のホースのゴム部分全体からゆっくりジワーっと漏れて、螢光も出てこないんじゃないかという推測でした。そんなことあるんでしょうかね?”と懇意に相談に乗っていただいているマイスター島さんに相談したところ、“ホース類からの漏れ検出は可能です。恐らくレトロフィットなので、ガスはR12ではなく、R134aが注入されていると思うので、 蛍光染料を注入して、ブラックライトを当てて漏れ箇所を特定する方式が妥当かと思います。R12ならば、電子センサーで漏れ箇所を探りやすいのですが、R134は電子式での特定が難しいんですよ。怪しいから高圧ホースを全部替えるというのは、あまりにも短絡的ではないでしょうか?経験からいきますと、エバポを替えて駄目だとすると、エバポ前のエキスパンションバルブブロックや、リキッドタンク手前の短い高圧ホース(確か青かグリーン系の色)、
コンプレッサから出ている、高圧ホースで、燃料パイプと一旦交わる構造になっている部分。 このへんが怪しいんじゃないでしょうか?あと、サービスバルブ事自体も悪かったりしますねぇ。ベンツの場合、コンプレッサ後の高圧側が漏れることがよくあるんですが、インマニとオイル汚れで見えにくい事がよくあります。 あと、コンデンサ裏側も見えにくいなぁ・・・それから、コンプレッサ軸からだと、最終的な大規模リークまで判らない事もあります R134を足しながら、じっくり観察をされる事をお勧めします。”とのお返事を頂きました。

 そこで、もう一度別の電装屋で、漏れを見てもらおうと決めました。以前、年代もののクラウンとゴルフ2のエアコン修理を依頼したことのある電装屋に診て貰う事にしました。元々その電装屋の腕の高さはかっていたのですが、職場から遠く、零細で2人だけの小さな工場のため代車もあるとは思えず依頼しにくい環境だったため、職場に非常に近い前述の電装屋に浮気していました。

 3時間程度の点検(点検料3500円)で、わかりました・・・原因が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!コンプレッサ軸からの断続的なリークでした! (キター!)断続的なため、もれていないときに検知器で診ても判らんのだそうです。職人の勘で、他に漏れてるのが見つからないときはそこを根気よく検知器にかけて観察するしかないという事でした。高圧ホースなどホース関係はリーク無し!その辺のは3ヶ月で全量もれるならリークしてれば絶対判るそうです。マイスター島の予言的中でした!コンプレッサー軸の微細なガタもあるとのことでした。

 原因がわかればお金出して修理依頼することに躊躇は致しません。コンプレッサーを前にエバポを依頼したツールプロダクツ西条に見積もり依頼しました。新品なのに激安!でしかも即納!していただけるとの事で、週明け入金しますと返事をしたその夜に電装屋から電話がありました。“パーツ見つかったので工賃全部込みでオーバーホールで82000円でやれますけど”

 いやー参りました。点検してもらったときはオーバーホールはしてないと言っていたのでリビルトか新品を探してたんですが、ツールプロダクツ西条に注文後にそんな話が来ても、困るんですよ。でも、電装屋さんの意見を聞くうちに感動してきました。電装屋さんは“持ち込み部品でも工賃は22000円でいい。でも、トータルでオーバーホールした方が2〜2.5万円は安くできます。コンプを換えて圧が上がった場合に他から漏れる、たとえばホース類から、事があるので修理費が追加必要になるかもしれません。オーバーホールを完全に行えば新品に性能面・耐久性で劣るとは思いませんので、2〜2.5万浮いたお金を取っておいて追加が必要な場合に備えた方がいいと思います。2万円はこの場合大きいと思いますよ。”というお話でした。いままで、自動車関係のプロの方から(これまでの感じでは、客の金だと思って何十万も平気で請求する方々と思っていましたから。)このような親身な物の考えから出た言葉を聞いたことがありませんでした。 それで、ツールプロダクツ西条には申し訳ありませんでしたがキャンセルしていただけ(部品照会・見積もりの際に多大な労力をかけて申し訳ありませんでした。キャンセルしていただけて大変感謝しております。ホントすんませんでした。)、オーバーホールしてもらう事にしました。

 オーバーホールはベアリング類、シール、ピストンなど今までのコンプレッサは外套だけを使用しほぼ全交換されリビルトと遜色ない修理が行われていました。部品を見せていただきベアリング軸部の磨耗も説明していただけました。修理後、高圧側圧力が15キロで、通常の12キロ前後に比べると高い事、これはレトロフィットによるためで、コンデンサ前の冷却装置の容量が不足しているため高くなっているという説明でした。圧が高い事から来るほかへの影響は無いとは言えないのでレトロフィットには功罪あるという事でした。納得のいく説明により、これまでのエアコン修理の経過が理解されていきました。

 結論、医者も自動車修理屋さんもヤブかと思ったら別のところでも診て貰うべし。

 もしこれで完治とすると、最もヤブなのはコンデンサとエバ交換と診断したディーラー。35万円かけて両方やらせて、最終的にコンプレッサが高圧になって壊れたとか言ってトータル55万円コースになるところでした!

 コンプレッサ、エバポ交換トータル18万でやれたのはかなりすごい事だと思います。国産並ではないでしょうか。それだけでデイーラー価格40万円は行きますので、いろいろ苦労はしましたがやり甲斐はありました。信頼できる電装屋に出会えてことが一番の成果かも知れません。

部品名

部品番号

値段

コンプ取替え工賃

 

15750

ガスチャージ

 

5250

真空引きオイル交換

 

3150

コンプレッサ

 

57850

ステーター

 

上記含む

ベアリング

 

上記含む

ガスケット

 

上記含む

点検代

 

3500

総計

 

85500

 

2005.8.23 この日の時点ではエアコンはとてもよく効いています。3ヶ月経過しガス漏れが無いという事はほぼリークが止まったと考えていいと思います。外気温が35度とかの事もある夏場はエアコンがないとかなりきついですから、大枚払って直した甲斐がありました。

2005.10.15 エアコンは快調です。修理後半年近くが経過しましたが、きちんと効いています。完治したと見て間違いありません。そろそろエアコンが要らない季節になってきますので、来年の夏までもつか楽しみです。

2006.5.15 エアコンはガス補充無しで、現在快調です!!やりました、完全完治でございます!1年経過でガスはほとんど減っていないようです。当たり前このことですが、エアコンが効くというのは満足度高いです。

2007.5 まだ、エアコンはガス補充無しで、現在快調です。念のため修理先の電装屋で圧力検査を受けました。合格でした。

2008.4 エアコンの効きが良くありませんし、コンデンサー前の補助ファンも動いていないので、修理先の電装屋で検査を受けました。コンプレッサー軸からの漏れがありますが、抜けたのは1本分で補充により回復しました。しばらく様子を見てまたすぐに抜けてしまうようであればコンプレッサーオーバーホールをやり直しになりそうです。

 

13.スピーカー交換 2005.4.26

 

リアスピーカーの片方が時々ならなくなること、フロントスピーカーが音が割れるようになった事から、点検してみたところ、スピーカーの外周のゴムでできている部分に亀裂がはいっていました。

カーナビをパイオニア製にしているためにスピーカーも合わせようと思いパイオニア製TS-F1000をフロントに、TS-F1600をリアに選びました。他社製品や上級種も聞き比べてみましたが、うるさい店内ではよくわかるわけも無く、コストパフォマンスの高いこのスピーカーを選びました。製品としてはとてもしっかり作られていて耐久性も期待できそうでした。

 

取り付けは外形と奥行きに注意をし、店頭の寸法カタログを調べて問題なさそうだったので簡単にできるだろうと思っていました。いろんな方々のホームページを見ても特に難しかったという内容は見つけられませんでした。しかし、実際に取り付けてみると、非常に問題が多い事がわかりましたので、これから取り付ける方にはとても参考になると思いますので詳しく書きます。

 

まずフロント側ですが取り外しは力ずくで外すだけですがフロントガラスに近いためにガラスを傷つけないように十分に養生しておきます。TS-F1000をそのまま入れればいいと思ったら、スピーカーのブランケットが干渉し入りません。スピーカーを固定するねじ穴があるブランケット部位を切断する必要があります。190Eのフロントスピーカーの穴周辺は非常に頑丈な金属で裏打ちがされているため電動工具がフロントガラスがある都合上入らないことから、事実上穴あけは不可能な状況です。固定はスピーカ裏の基部外周に強力な両面テープを貼り押しはめるようにして行いました。裏側外周の径が、フロントスピーカーの穴にピッタリだったためにしっかりとこのような方法でも固定できました。おそらく外せないほどがっちりとはまっています。固定が十分でないと事故のときなどにスピーカーが飛んでくる事になるので十分に納得がいくまで固定できなければ危険です。

スピーカーをやっとはめ込んであとはカバーをはめるだけと思いきや、ツイーター部分がカバーと干渉しつけられません。現在販売されている機種のほとんどにツイーターが装備されているため、この問題は難しい。スピーカーの構造をもう一度しっかり見てみると、昔のツイーターのようにコーン部分がむき出しではなく、コーン部をプラ整形部品で覆いこみそのプラ部品を回転させることで高音を任意の方向に向ける構造です。出っ張っている部分は手でぐりぐり回転させることができて、音が出るときの振動部位とは干渉せず基部に接続されています。ということはカバーと干渉してもびびり音は出ないという事です。カバーの固定を浅めにし、カバーが割れてしまわない程度にツイーター部分とあえてしっかり干渉させるようにしてみました。結果としてはまったくびびり音などしないでカバーも2ミリくらい隙間が見える程度に浮いているだけで気にならない範囲でインストールできました。右ハンドル者の場合、このカバーとの干渉の問題は右だけで起こりました。左はぎりぎりですが干渉せずに収まりました。

 

リア側はもともと、ボックス型の非常によくできた音響ボックスが純正でついていたのでそれを生かせるようにスピーカーも選びました。純正スピーカーを外し、音響ボックスを純正品より一回り大きいTS-F1600が固定できるように多少加工します。固定はブランケットの穴とあうように音響ボックスにも穴を開けて針金で固定します。そのままだとびびりの原因になるので固定前にスピーカー付属のスポンジを裏打ちを音響ボックスの間にしっかり貼り付けます。固定はしっかりできてかつ、びびりが出ないようにスピーカーと音響ボックスの間は全て緩衝材・スポンジで裏打ちする事が大切です。

リアでも、ひとまわりスピーカーが大きくなった為に、カバーと干渉しカバーがはまりません。カバーの骨部分をニッパーで周辺部分だけを残し除去します。周辺部分も一部除去する必要があります。骨部分をとると黒いネットのような遮光カバーが入れられませんが、スピーカーの耐久性がカーボン繊維を採用しているため高くなっているというのを信じれば必要ないとおもい遮光カバーなしでやりました。

 

 結局試行錯誤で、きっちり作業するためには6時間ぐらいかかってしまいました。こういうワンオフ的な作業はオーディヲショップなどには頼まないで自分でした方が納得がいく取り付けができるのでいいと思います。仕上がりの音の方ですが、最高です!もっと早く変えておけばよかったと思います。手ごろな値段のスピーカーですがアンプのマックスパワーでも音割れせずクリアーでメリハリのあるすばらしい音が出ています。こういうパーツの進化、低価格化はあまり知られないところでどんどん進んでいるのだなと感心しました。

 

部品名

部品番号

値段

フロントスピーカー

pionner TS-F1000

7632

リアスピーカー

pionner TS-F1600

8973

 

 

 

14.外気温時計修理(失敗)2006.1

 この時代のメルセデスではもはや定番ともいえる外気温度計の液晶表示の不良が私の車にも出てきました。故障の多くは外気温度計表示部分の裏の基板上のコンデンサーの破裂や液晶表示部分の接点の緩みという情報をネット上ならびにいつもお世話になっているマイスター島さんに教えていただき、自分で修理してみようとやってみました。
 コンデンサーを新品に交換し、液晶部分の接地を良くする為にワッシャーをかませたり、努力はしてみましたが、結果としては治りませんでした。詳細画像は後日UP予定です。

まずは、修理作業前の液晶表示を数点ごらんください。

これらに共通している異常は1の位の真ん中水平線と下の線の表示が欠けている事です。10の位と少数点以下の表示には問題ないようです。温度センサー自体も一応正確な情報は送っているようです。

次に修理作業後の状態です。

一見直ったように見えます。私も直ったと思いましたが、時々、おかしくなります。ただ以前のように、常におかしい状態ではなく、気まぐれに法則性を待たず1の位の表示が化けます。メーター取り外し作業を思っていた以上に大変だったので、しばらくは放置する事にしました。どなたか壊れていない外気温度計をくれてもいいという方がいましたら、メール宜しくお願いします。送料着払いで送ってください。


取り外したメーターアッセンブリー。VWのものと違いずっしりと重量があり、よくできた機械という高級感が漂います

キザギザになっている部分に専用のツールを引っ掛けます。

 

スピードメーターのケーブルです。外すのも厳しいですがつけるのは超難関でした。



奥に見えるのはヒーターの配管だと思います。よくOリングがだめになりここからLLCが漏るらしいですが、何とか手が入りそうなのでじぶんでもできるかも。

 
スピードセンサーです。これが壊れると車速が信号が出なくなります。みたかぎり、非接触型なので壊れるとは思えんのですが。


スピードセンサー取り付け位置

 
ここまでできれば時計とタコメーターをアッシーで、交換できます。


  
問題の液晶ユニット。

 
とりあえずコンデンサーは交換しましたがダメでした。

2006.11月 とうとう、液晶部分のバックライトも消えました。無視できる装備なので、とりあえず放置します。

15.ヘッドランプ反射板腐れ発見(2006.4

だいぶ昔から気にはなっていたのですが、最近、どんどんサビが広まっているようで気になって仕方がありません。左側の反射板だけがなぜかぼろぼろになっています。車検での光量不足にならないか心配なので、それまでには中古品を探して交換しておきたいと思います。もし、左側ヘッドライトが余っている方がいましたら、くれてもいいという方がいましたら、メール宜しくお願いします。送料着払いで送ってください。

ネットオークションで中古品を落札。自分で交換し、光軸調整のみディーラーに依頼。

ぴかぴかになりましたが、きれいなせいで、シェードが劣化していて、粉のようなごみが反射板に付着しているのが目立つようになりました。電球だけ外して箸にティシュを巻いて掃除しました。交換の作業の写真は誤って消去したため残っていません。

2009.6 電球正面のシェード?カバー?の粉が散乱し、反射板がまた曇った感じになり、清掃しました。このシェードって撤去するとなんかまずいのでしょうか。問題なければ外してしまいたい。

16-1.バッテリー交換(2002.9Panasonic ベンツ純正)(2006.12:BOSCH PSI

 前回交換は2002年9月に松下製の純正品(21150円)でしたので、4年3カ月使用したことになります。12月にはいるまではセルの回りに問題なく快調に使用できていたのですが、気温が下がってきた事もありクランキングに時間がかかるようになって来ました。今回は、ネット通販でBOSCH製のものを購入し自分で交換しました。純正品はボンネットと干渉して普通に持ち上げて外す事ができませんでした。+端子側をもちあげて垂直にして外しました。それでもバッテリー液は一滴も漏れませんでしたが、純正品の66Ahは少し、無理のあるサイズなのではないでしょうか。BOSCH製は62Ahで横幅が純正品より短くすんなりと入れることができました。ヘインズのマニュアルでは55または62Ahが適合品となっていますので、これで十分のはずです。価格的には送料を含んでも1/3程度ですから経済的です。

 交換後はカーナビでのエンジンをかけた状態での電圧表示が交換前は11.8-12.2Vであったのに対し、交換後は12.7-13.2Vと1Vも上昇したのには驚きました。テスターで直接バッテリーの電圧を、エンジン停止後1晩置いて計測すると、どちらも12.2V、エンジン始動中は約13Vと差がないのであまり劣化の程度がわからなかったのです。カーナビの電圧表示は何か直接バッテリーの電圧を測ってもわからない性能差を示してくれているようです。今後はカーナビの電圧表示が12Vをきり始めたらバッテリー交換の目安にしたいと思っています。

部品名

部品番号

値段

BOSCH PSI-C

送料代引き料込み

8505




BOSCH


16-2
.バッテリー交換 (2011.12: panasoniic CAOS
 
前回バッテリー交換してからもう5年になりました。エンジン始動に何ら問題なく、まだまだBOSCH PSI−6Cバッテリーは使用できるかもしれませんが、5年オーバーとなるといつ始動不能に陥るかのリスクを考えると、交換した方が無難です。今回は同じBOSCHのものではなく、電池と云えばPanasonic、そして最高級モデルのCAOSを購入してみました。容量は66AHとなり、サイズは同じですが62AHのBOSCHから純正品を使っていた66AHに戻った感じです。価格は送料込みで17273円ですので、純正よりは安いです。BOSCHもこの5年で値上がりしていて、同じタイプで送料入れると大体13000円くらいしますので、4千円アップでMade In Japanの安心感が得られるなら良いと思いました。
 交換時のテスターで直接測定した電圧はBOSCH PSI−6Cが12.3Vに対しpanasoniic CAOS12.75Vでした。
 とりあえず使ってみて、BOSCHと比べて、耐久性が高ければこれからはこのバッテリーを選びたいと思います。
 1か月使用してみて、電圧を確認すると交換前のBOSCH PSI−6Cとたいして変わらない12.3-12.4Vでした。エンジンのかかり具合に問題はありません。カーナビの電圧表示は始動からしばらくは12.6Vですが、暖気運転が終わったころには11.7Vとかに低下します。これは、よくよく調べてみると充電が必要な状態には発電機が電圧を高くしていて、充電が完了し車両が消費する分だけで良くなったら発電圧を下げて、発電機でロスする駆動エネルギーを低下させ、燃費向上や走行性能向上するためのシステムが、車の発電システムにはあるということによるもののようです。だから、カーナビの電圧表示というのは、この190Eに限ってはあまりあてにならないということですね。マツダのアンフィニMPVではカーナビの電圧表示は常に14Vくらいあるので、ディーゼルの高トルクのためかあまり発電量のコントロールを行っていないのかもしれません。ベンツ全般がそうなのかは分かりませんが、190Eでは、燃費向上のために低電圧補充電で必要最小限の発電量でやりくりしてるんだなということのようです。

部品名

部品番号

値段

panasoniic CAOS

17-WD66-25

17273




201bat

16-3.バッテリー交換BOSCH PSI-6NC (4回目、2017/6
 
前回のバッテリー交換から、あっという間に5年半もたっていた。やや始動が悪く感じることもあり交換。いつものアマゾンで9800円でPSIN-6Cを購入。

16-4.バッテリー交換ATLAS BX MF56219(5回目、2021/4
 
前回のバッテリー交換から4年経過し始動性がやや悪化。この4年間はこれまでになく走行距離が伸び酷使していた。MPVで使用しているアトラスバッテリーの始動性が素晴らしいので、190Eにも使ってみることにした。価格はとても安く、アマゾンで送料込み7495円。


 16-5.バッテリー交換BOSCH PSI-6NC(6回目、2024/2 158000km;2021/12にW113に付けたバッテリーを載せ替え)
 
エンジンのかかり方がおかしい状態が半年以上続いていた。三日以上クルマを使っていない状態でエンジンを始動させようとすると、回転数が跳ね上がった後に急降下して、ギャッというような金属音がする状態が起きていた。それが徐々にひどくなり、今年に入って寒くなってきてから特に顕著になっていた。その時の状態を動画で記録している。
190E雑談第四弾 最近エンジン始動異常有りhttps://youtu.be/r99PnG4IbTM
 この原因は、スターターモーターの劣化を疑っていたが、クルマを一日、二日おいていただけの時にはその症状は全くないし、数時間後の再始動させるときにも問題はなかったので、スターターの症状とも思えなかった。それで、スターター部品を注文するのを躊躇していたら、遂に、エンジン始動時に掛けられなくなってしまった。そのときの状態は、まさにバッテリーが弱っているときのスターターの動きの弱弱しさだった。それで、W113に2021年末に付けたバッテリーを載せ替えてみたら、エンジンはいつでも、ごく普通に始動することが判明した。
 前回ATLASのバッテリーを付けてからまだ3年も経っていないので、まさかバッテリーが悪くなっているとは思っていなかった。一応補充電もしてみて、かかり具合の変化も見たが、ダメだったので、完全にバッテリーの問題だった。このおかしな始動時の症状が出たのは半年くらい前からだったので、2年過ぎた頃から弱っていたようだ。BOSCHのバッテリーは4年は使えるので、今回のATLASのバッテリーは半分の寿命だった。価格は安いが却って高くついてしまった。しかし、バッテリーには当たりはずれもあると思うので、もう一度だけATLASの同じタイプを買ってみて、W113の方に取り付けて、どれくらい寿命があるかをみることにした。
 

17ETC取り付け(2006.12

 ETCなんていらない・・・・・・・と思っていたが、えっ?ただでETCを配ってる!それならつけるしかないっしょ!ということでつけてしまいました。
 偶然に日本ロードサービスというあまり得体の知れない会社がセンブンイレブンのネット通販サイトとタイアップしてETC本体+セットアップ+送料のセットでなんと無料という前代未聞の企画をやっているのを発見しました。怪しすぎるのでなにかの詐欺商法ではないのかと最初は思いましたが、よくよく調べてみると国土交通省が主体となり税金による40万台分のETCへの助成制度を利用したキャンペーンである事がわかりました。何でそんな大盤振る舞いをやっているのか怒り心頭でありますが、ここで文句を言っても始まりません。もらえる物ならとりあえず貰っておきますということで申し込みました。セットアップ済みのETCを全く問題なく無料で手にすることができました。世の中狂っていますが、仕方ありません。MPVの分も申し込みし計二台も無料で、送料も無料で手にすることができました。ついでに言うと、申し込み書類などを送る郵便代も無料でした。
 装着はアンテナ分離型も選べるんですけど、オーソドックスなアンテナ一体型を選び、お決まりのダッシュボード中央にしました。つけるまえは邪魔そうとおもっていましたが、つけてみるとアンテナ一体型のほうがETCカードの確認もしやすく安心して使えますし、デザインも悪くなく目障りでもありません。安物のために、高級機種のようにデジタル表示や音声案内がないのもかえってよかったです。エンジン始動前にいちいちETCが入っていないというアナウンスがほとんどの機種では流れてうざったいそうなのですが、これはピッとビープ音が鳴るだけなのでシンプルです。
 実際に使ってみると、チョー爽快でした!

 

 

18.エアコンブロアーケースがきちんと閉まっていない! (2008.11

 エンジンルームを点検していて、ふと目に留まったものは、大変不愉快なものでした。ワイパーアームの奥にあるエアコンのブロアーケースが5ミリほどの隙間を生じたままフックが前側4箇所も外されたまま放置されているではないですか。
 間違いなくエバポレーターを交換させた電装屋が、いい加減な仕事をしたためです。あの電装屋は本当に最悪で、ワイパーアームの下側の板のようなフロントガラスの水切りもきちんとはめ込ませていなかったこと(これは自分できづいてはめなおした)、ワイパーアームの下側のメッシュのごみよけのピンも片方紛失していた事(これも最近自分でピンを作って対応した)など問題だらけでした。
 ワイパーアームを外さないと作業できないためディーラーへ持ち込み作業依頼。結構大変そうで2時間以上かかってやっていただきました。

ブロアファンカバー取り付け修正。ワイパーアッシー脱着・カバー修正

9450

19.カーナビ修理(HDD認識異常) (2009.12

 2002年に新品で購入した、カロナビが故障しました。HDDの認識エラーとの事でしたので、HDD交換すれば直るものだと思っていましたが、パイオニアは本体ごと送ってくださいとのことで、面倒ですが取り外さなくてはなりませんでした。ネットで調べてみるとパイオニアのナビ修理は定額制になっていて、いくら修理する部分が多くても上限が決まっているとの事。それならばと、気になる点をたくさん書いて送ってみました。修理依頼の電話を入れた翌日に宅急便屋が家まで取りにきてくれ、本体ごと渡すだけです。

 不都合内容

 1.HDD異常の表示でナビ等が起動しない。(今回修理に出した原因)

 2.タッチパネルの感度が悪く反応しない事がある。(時に全く反応しない事も・・)

 3.画面が暗く、昼間は非常に見にくくなって来た。

 4.走行時の振動でCDが音飛びしやすくなった。

 5.フロントパネルをチルトさせた状態でボタン操作をするとゴットっとフロントパネルが動く。(もしやチルト機構が壊れかかっていて、開閉できなくなるのかと心配です。)

 

 修理に出して、1週間後に電話連絡あり、事細かに修理内容の報告がありました。結局はHDDは無事で、HDD録音したCDなどの情報は残るとの事でした。

1の原因はカーコンピューターユニット、中継ユニット、FFC?、スペーサー、ファンモーター、サービス用PUユニット交換

2はタッチパネル交換

3はLCDパネル交換

4はCDピックアップ交換

5はモニタ駆動部トルクリミッタ交換

以上の部品交換が施行され返ってきました。修理料金は27500円、往復送料1600円、消費税1455円の合計30555円を宅急便屋さんに渡し終了です。これだけの修理を27500円でやって利益が出るとは思えません。パイオニアという会社は赤字で苦しんでいるらしいですが、気に入りました。MPVのナビもカロナビです。カーナビはカロナビで決まりでしょう。修理後は申し分ない状態で不都合点は完全に解消していました。

部品名

部品番号

値段

AVIC-ZH77MD修理代

送料代引き料込み

30555

 

後日返却されたパーツをヤフオクで売却。1500円以上にはなったと思う。(詳細失念)

20.バッテリー点検 3年半目 2010.7
 エンジンのかかりが若干悪くなったような気がしました。キュン、ドギューンからキュンキュンキュン、ドギューンになっています。前回交換後3年半がたち、バッテリーの劣化が疑われたので、オートバックスで点検してもらったところ、電圧は12.4V、CCA80%とまだまだ大丈夫との診断結果でした。この所、毎日往復で30分程度しか使っておらず、帰りは夜のためライトも使用しますし暑いときにはエアコンも使います。なので、受電不足を考えて、300Kmのロングドライブに出かけてみたところ、充電不足は解消したみたいです。キュンキュン、ドギューンまでは回復しました。

21.エアコンガス点検・補充 2009.6/2010.8/2011.6/2012.8/2014.8/2015.6/2016/2017/2018/2019/2020
 2009の夏、エアコンの季節。弱いながらもまだ冷風は出てくるものの、電動ファンが回らず。ガス圧低下のサインです。近くの外車屋さんへ相談し、コンプレッサー軸からのリークは前に指摘されていたので、それも含め点検を頼みました。しかしながら、代車がないということで、ガスのみ二缶充填し、連絡待ちということになりました。待てども暮らせど、連絡来ず。遂に冬に突入。夏の間610月までエアコンはばっちり効いていたので、次の年でもよいかということにしました。
 2010の夏、エアコンは快調です。8月になっても猛暑にもかかわらず快適に過ごせる状態で、もしかしてガス漏れは自然治癒したのかもと思わせるような状態でした。当然、電動ファンもちゃんと圧上昇で動作しています。それでガス漏れ自然治癒を証明するべく、専門店へ。昨年と同じく、2缶補充されました。1年で二缶分はもれ続けているということです。ぎりぎりのところで、エアコンは機能していたようです。ガス代は工賃込みで4200円。これで1年過ごせるなら、修理するよりはるかに安上がりです。コンプレッサー交換なら20年分の費用がかかりますからね。
  2011
6月はじめ、電動ファンは圧上昇で動作しクーラーも効いていますが、280SLを見に行った旧車専門店で試乗までさせてもらったので、何か頼まないと悪いなと思い、そろそろ減ってきていると思われたクーラーガス量の点検補充を依頼しました。2缶分抜けていたという事で補充され3500円の請求でした。クーラーは補充後はもっとよく冷えるようになりました。2008年夏から毎年12本のスローリークで、補充により1年は十分使用可能な状態が続いています。R134ガスなので、補充にかかるコストは給油よりも安価ですから無理に根治しようとせずにこの調子でよいのではと思っています。
 2012
8月 近所の電装屋さんでクーラーガス補充。2本充填で3000円也。
 2014
8月電動ファンは圧上昇で動作しクーラーも効いていますが、やや効きが悪くなってきたので、近所の電装屋さんでクーラーガス補充。2本充填で3000円也。今回は使用頻度も少なかったためか2年もった!
 2016年6月、クーラーの効きが弱くなってきたので、近所の電装屋さんでクーラーガス補充。2本充填で3000円也。
 20175月電動ファンは圧上昇で動作しクーラーも効いていますが、やや効きが悪くなってきたので、近所の電装屋さんでクーラーガス補充。2本充填で3000円也。2009年以降、継ぎ足し継ぎ足しで、遂に8年目。
 2018年3月、クーラーの効きが弱くなってきたので、近所の電装屋さんでクーラーガス補充。1本充填で1500円也。今回は補助ファンがヒューズ不良で回ってなかったため利きが弱かったようだ。
 2018年5月、つい最近補充したばかりだったのに、冷えがいまいち。自分で補充ホースとガス缶をアストロプロダクツという部品屋さんで購入して量を確認してみた。測定値は16psi。25〜44psiが適量とのことなので、随分ガスが足りない。3月の1本だけの充填では足りなかったのだろう。補充ホースを接続する際にだいぶ漏れてしまったのもあるかもしれない。自分で2本補充し、40psiで安定。クーラーは今までになく非常によく効くようになった!
 2019年2月、暑い日がありクーラーをつけたが効きが弱く、高速ファン不動。自分でクーラーガス補充1本にて、高速ファン起動。
 2019年5月、クーラーの効きが弱く、高速ファン不動。自分でクーラーガス補充1本にて、高速ファン起動。注入前15psi, 1缶補充後アイドリング45psi, 1500rpm 35psi, 2500rpm 30psi。点検時ガス圧センサーの平型端子破損のため補修。クーラーガスは、ホームセンターで購入1本300円。予備二本も購入しておいた。
 2019年10月、クーラーの効きが弱く、高速ファン不動。自分でクーラーガス補充1本にて、高速ファン起動。注入前30psi, 1缶補充後アイドリング45psi。補充中に電動ファン起動。
 2020年6月、低圧サービスバルブからの蛍光剤漏れを確認したので、車検時に修理依頼し交換した。クーラーガス補充も行われた。
 2023年1月、気温25度、クーラーが全く効かない。コンプレッサーも作動せず。コンプレッサーも動かなくなったのは初めて。二か月前までは効いていたので、急速にガス漏れが起きているのか、コンプレッサーや制御システムの故障かと焦る。しかし、取りあえず、ガス1本注入でコンプレッサー、高速ファン作動。合計3本注入でアイドリング45psi, 1500rpm 35psi, 2500rpm 30psi。買い置きのフロンガス残り三缶。


ベンツ190EのDIY簡易クーラーガスチャージの方法

22.エアコンブロアスイッチから出火!?ブロアスイッチ修理 2011.7
経緯  車の調子は上々でクーラーガスも補充したばかりでエアコンも猛暑の中でも非常によく効いていた。しかし、大変な事が突然起きる。風量をIIIからIにしたところ、スイッチの穴からスーッと蚊取り線香のような細い白い煙が出てきたのだ。焦げ臭いにおいも少しだけだがしたような気がする。瞬間的に、何かがセンターコンソールの奥で燃えている!と直感した。そして、その原因はブロアスイッチだろうととっさに考えてスイッチを“切り”からIIIIまでガチャガチャと動かしてみた。そうしたらすぐに白い煙は出なくなった。
 実はかなり前、8年位前にブロアスイッチの切り替えが悪くなったりスイッチ自体がうまくスライドしなくなる症状があった。木目パネルを外し横からスイッチを確認すると、ブロアスイッチのケースが割れていて、上手くスライドスイッチが動作しなくなっている事が分かった。それで、隙間から工具で腕時計のベルトのこの字型の受け金具の部分が丁度スイッチのケースの厚みと同じだったのでそれをはめ込んで修理していた。以来スライドスイッチ自体は問題なく動くようになっていた。
 そして3年くらい前からクーラーのブロア風量スイッチのIIが機能しなくなっていたのでこれがショート故障を起こしたのではと考えた。IにしてもONにならなかったり、非常に稀には勝手にOFFになる事があった。あるいはOFFにしているのにかってにON(I)になることがあったのだ。IとIIの風量が同じでIIがどうもおかしかったのだ。別にただそれだけの事であれば、どうでもよい事なのでIとIII・maxで使用していた。しかし、ショートしているとなると最悪の場合は車両火災の恐れがあるし、センターコンソール奥で出火すると消火も容易ではない。その日のうちにディーラーへ持っていった。
 対応したサービスマンは、この年式の車に関して何の知識もない人だった。それは仕方がないことかもしれない。近頃のディーラーではこの年代のベンツに関して全くの無知な世代が現場の中心となっているし、これまでもコンピューター診断するので預かりますとかトンチンカンな事を言われる事も多くなり慣れてしまった。彼は客を炎天下に立たせたままにして、運転席に座ってIとIIで風量に変わりがないことについて、車両の取扱説明書を読んでそういう仕様なのかを確認している。ショートの話まですると彼は混乱するばかりだと思ったので、ブロアスイッチの切り替えが調子が悪いとだけいっておく。炎天下で、この程度の知識の人に付き合ってるのも面倒なので、運転席でクーラーを効かせたまま説明書を読み始めたサービスマンを放置し、さっさとショールームでコーヒーを頼み休んでいた。10分くらいは待ったと思う。やっと来たサービスマンいわく、ブロアスイッチの故障かどうか分からないのでお預かりになりますということだった。現代のややこしい車なら、IとIIの風量が変らない原因はたくさんあるのかもしれないが、他の風量は問題なく出来ているのだから、この世代のベンツなら他に疑うようなところがあるとは思えないのだが。
 いつも通り代車を出すような気もサラサラないらしいので、もし外れでも構わないから、ブロアスイッチを交換して欲しい旨を伝え、部品と工賃を出してもらう。部品は約1万円だが工賃がなんと3万円だという。それで、まだ挑戦した事のなかったセンターコンソールばらしを自分でやってみる事になった。もし出来なかったら頼むことにして撤収。

センターコンソールばらし手順(結構ややこしいので詳細に記録しておく)

 
1
)ブロアスイッチとクーラー調整スイッチのボタン(樹脂製)を引き抜く。センターの送風ダクトも引く抜く。
2
)空調ダイヤルを引き抜く。中の電球も引き抜く。上段木目パネルの下裏にねじがあるので外す。これで上段木目パネルが外れる。少し外したら、内外気循環スイッチの裏の配線とエアーチューブを外す。(ここまでは何度も来た事があります。)


3
)灰皿を取り出し、奥にあるねじを二本取る。下段の木目パネルを外し、裏に来ている配線を外す。これで下段木目パネルは外れる。

 
4
)奥にある4つのねじを外す。私の場合はこの辺でカーナビを外す。

 
5
)ここからが未体験ゾーン!中央ブロアダクトの下にねじがあるので左右外す。これで、センターコンソールカバーがフリーになっているので慎重に手前にずらして外す。

 
6
)奥のほうからセンターコンソールのダイヤル部分への照明配線があるので慎重に。コンソール照明のコンソール側コネクターは容易に外れないので、手が入るように繋がっている一部の配線を上記写真のダイヤルスイッチの下側から抜く作業を要した。照明パネルをセンターコンソールカバーから外すため裏側から4つねじを外す。照明パネルの電球を交換するときはこの作業が必要。


7
)6角レンチで白いところを回すとスイッチが外れる。取り出すにはスイッチの背面の配線とエアーコネクターを外す必要がある。エアーコネクターは二本あり、挿し間違えないように色と位置を記録しておく。


8)電気配線とエアーチューブが非常に狭い空間に配置し、エアーチューブはぴったりの長さで遊びが少ないので、ブロアスイッチのほうを外したりつけたりするときに無理をすると、下のほうに写っている所周辺で外れたりするので注意が必要。


9
)スイッチ摘出できました。ディーラー工賃3万円の仕事ですが、片道1時間はかかりませんでした。

 
10
)向かって左から、内気外気切り替えスイッチ配線コネクタ・同エアーコネクター(これがはめるときにきちんとはまらず難しい。無理をすると下のほうで抜けています(泣))・ブロアスイッチ配線コネクタ。

ブロアスイッチ修理 摘出したスイッチを分解し原因を調べます。

向かって左から二番目IIのところだけ、接点がはずれてしまって縦になっています。これがショートの原因です。外れた原因はやはりケースのカシメが割れてスイッチの軸が定位置よりずれたため、接点が内部で飛んだという状態です。ガチャガチャする事で、この外れた接点がショートしたりしなかったりするという事です。物理的におかしくなっているので、単純な接触不良ではないのでいくら潤滑スプレーなどやっても無意味です。


これが正しい配列です。


部品を全てばらして、接点をやすりで研いで潤滑スプレーでギトギトになっていたパーツをきれいにして組み立てました。ケースや内部部品自体のプラスチックの劣化はなく、ケースを閉じるときに溶着した部分が劣化し、奥の中央が緩々になったためIIの接点が外れていました。

 
接着でやろうとしましたが、スイッチ操作でケースに意外と力がかかるため、心配だったのでタイラップで締め上げました。


部品が超アナログでしたので、原因究明・修理は直感的に出来ました。また駄目になるようなら新品を注文しようと思います。部品番号は2018200910

結果 ばっちり直りました!!

23.ハザードスイッチ交換 (2011.10
 バッチという破損音でスイッチの内部の部品が破損し、使用不可となったため新品交換。
 パーツはヤナセで注文し翌日には届いていました。やはり、メルセデスベンツの部品供給体制は他に類を見ない素晴らしいものです。

部品名

部品番号

値段

ハザードスイッチ

M 124 820 01 10

3538

 

24.パノラマワイパー修理(2012.02 105,000Km))
  雨の日に、ワイパーを作動させると、どうも動きがぎくしゃくしていた。ワイパーブレードのゴムが切れたのかなと思い雨のなか点検するも、破損はしていない。戻して作動させるとやはり少し引っかかるような動きでぎこちがない。間欠モードから連続モードにしてみると、大変な事が起こった。なんと、ワイパーブレードがフロントウインドウのサイドの隙間に激突して曲がって停止した。こうなると、パノラマワイパーの伸縮機構に異常が生じたということは明らかだった。1910万キロで初めてのパノラマワイパーの故障だった。ワイパーの脱着は以前に、エアコンのブロワーのふたが外れたまま放置され修理から戻されてきたのを何とか閉めようと思ってトライしたけれど、なかなか難しく、190Eのこの辺りの分解は詳しく解説のあるHPも見つからず断念していた。だから、これはもうディーラーでやってもらうしかないなと思い、いくらくらいかかるのかを調べてみると、恐ろしい事が判明した。なんとこの亀甲と呼ばれるパノラマリンク機構のパーツだけで定価は15万円強もする事、工賃込みで約20万円にも達するベンツの鬼門とも呼べる高価な部分であるというのだ。
 20万は、いくらなんでも高すぎる。このクルマを下取りに出しても、20万くらいだろうから、ほぼ車両価値に匹敵する。調べるにつれ、W202でもこの故障は頻発していて、クルマ買い替えのきっかけになることも少なくないようだった。なんとか中古部品で、間に合わせている人が多いようだったが、W202よりもさらに古い190E(W201)は中古で、私の車よりも走行距離が短く、ワイパー使用頻度も少ない車両というのはまあないだろう。中古部品を買っても、どうせ近いうちに同じように故障するのは容易に想像される。北海道にこのパーツの唯一のリビルト業者が存在するが、リビルトの内容について詳しい開示はなかったのが気になる。中古部品・リビルト部品を利用するにしても、そういう仕事はディーラーには頼めない。リビルト部品を使うためには自分でワイパーリンクを車から取り外して、しかも亀甲と呼ばれるパノラマリンク機構を分解し交換する事までできないといけない。最悪、組みつけの際にワイパーリンクを壊してしまったりリンクの組みつけを誤り、無茶苦茶に動作して車両(フロントウインドウも)を破壊してしまう危険もある。だから、20万円で安全確実に修理できるのであれば、最悪のケースに比べると無難なのである。
 ネットで調べているうち、パノラマ伸縮機構を止める事が構造上可能であることも分かった。しかも、そうすることでワイパーの動作に無理が無くなり、より動作が速くなり快適になるという興味深いレポートがあった。払拭面積の低下もたいして気にならない程度ということも、気に入った。この方法なら、中古部品もリビルト部品も一切購入せずに、ただでDIY修理できる。一晩、悩んだ結果、これまでも何とかDIYで乗り越えてきたのだから、トライしてみよう!と。


この樹脂製のネットのような部品を外すのは初めての挑戦である。割れてしまうのが怖くて触ってこなかった。外すのは意外と簡単で、4か所のネジとピンを外すだけ。


黄色丸の4つのボルトはを外すと、ワイパーリンクアッシーが外れるかと思ったが、ワイパーモーターが引っかかり無理。赤丸のボルトを外し、ワイパーモーターの位置をずらしてみる。


さらに安全に外すために、フロントガラスの下の左右のモールを外す必要がある。これはクリップで止まっているので垂直方向に慎重にひきはがすと外れる。


ここまでこれば、スムーズにリンク一式を取り外せる。ワイパーの接続コネクターはひき外すだけでとれる。


摘出完了!これがDIYでできるようになれば、将来高価な純正パーツになるブロアーモーターの交換やヒーターバルブ交換もDIYでできそう。

 


自然に9時位置で停止する場所からリンク機構が動かないように慎重に摘出し、リンク機構を撮影記録し、各部の位置をマジックでマーキングし、組み立てでリンクがおかしくならないように細心の注意を払う。強力なエネルギーで動作するこのリンクシステムが暴走したら、再起不能のダメージがボディーに生じるリスクがある

 

FW8

亀甲のパノラマ伸縮機構にアクセスするには、リンクを外す。

 

FW9

亀甲の分解は、ネジ三つは裏から外す。開けると、バラバラと大量の粉が中から落ちてきた。樹脂製のギアが粉々に破損している。この部分だけ、プレートでネジで固定されていて交換可能な構造であるが、ネットでいくら調べてもこの部品の供給はないらしい。伸縮機構をいかにして殺すかを考え、このギアプレートを摘出し、中で回転する白いギアが接触するところを無くしてしまえば良いという事がわかった。

 

FW10

軸側のギアは無傷。

 

FW11

将来、もし破損したギアが入手できたら、オリジナルに戻せるように加工せずに伸縮システムを殺す。この位置で伸縮リンクをタイラップで固定していまえば、一番短い位置で固定する事が出来る。

1本でも十分だけど、念には念をいれて、さらに違う材質のタイラップも入れて行う。

 

FW12

大成功でした。パノラマが機能している状態がオレンジのライン、最短で固定して動作している状態が赤のラインである。190Eの小さなウインドウでは変化はたったこれだけ。
ヘインズの解説書によると、初期モデルにはこのパノラマシステムはないようだ。それでも190Eでは十分ということなのだろう。

勿論、車内から見ても何の違和感も感じない。ワイパーの動作も若干静かになった気がする。

しかし、まあ考えてみればたったこれだけの払拭面積を増やすために複雑で高価なパノラマシステムを190Eにも導入した昔のベンツは最善か無かというポリシーを感じる。

将来いくらでも車にお金をかけられるようになったら、パノラマ復活はしてみたい。


190E(W201)のパノラマワイパーユニットの取り外し方法

 

ワイパーシステム脱着の際にフロントウインドウの下の金属パネルのふち取りモールが劣化していてぱらぱらと割れてしまったので交換した。

上のふちが割れたモール。下が新品に交換したモール。

こういうモールだけの部品がすぐに取り寄せられるのがメルセデスのすごさである。価格は2メートルで860円。
ついでにワイパーブレードもゴムだけ交換した。BOSCH TR-60C 1200円。

 

25.パーキングランプ不点灯修理 2013.4
 W113のランプ類を修理していて、パーキングランプとポジションランプが其々が別々の電球と配線を持っている事が分かった。W201はどうなっているのかがふと気になって、点灯を調べてみると左側が前後とも点かない。ちなみに、W201のパーキングランプはポジションランプと同じ電球を兼用されていた。前後ともつかないという事はスイッチが怪しい。駄目もとでカチャカチャさせて接触不良を改善しようと試みた所、治った!パーキングランプのスイッチなんて絶対に使用しない装備なのであるが、機能してくれると嬉しい。

 

26.内気外気切り替えスイッチ修理 2012.12
 
45年前から内気外気切り替えスイッチを内気モードにしても、すぐに外気モード戻ってしまう状態が度々起きていた。別に、内気モードにしなくともたいして困らないのでそのままにしていた。フラップを動作するエアバルブが壊れている事が多いようだが、そこへのアクセスは容易ではない。まずはスイッチ自体の不良を疑い、スイッチを分解し焼けている接点を紙やすりで磨いた。結果的には完治した。

   

 

27.ブロアーモーター注油 2014.7 105000Km
 
遂に定番と言われているブロアーモーターの軸が擦れて生じる鈴虫のようなかよわいが高い”リンリン”という音がエアコン使用時に聞こえた!
 初めて聞いたそれは、まさしく鈴虫かコオロギかのかよわい音色で感動的ですらあった。
 しかし、いつまでもこの状態で放置していると、酷い場合には軸がどんどん摩耗してしまい、回転時の抵抗が増し、最後は電気抵抗が限界に達しレジスターが壊れたり、ヒューズが飛んだり、モーターが終わってしまったりするらしい。そういうことであれば、悠長に音色を楽しんでいるわけにもいかないので、はじめてブロアーモーターにアクセスしてみる事にした。
 分解手順のほとんどは、前にパノラマワイパーの伸縮機構を殺すために経験済みだった。ブロワーのおさまっているケースは、8か所のロックを外し、慎重にこじ開けていった。
 手でファンを回してみると相当に抵抗が強く、風量”I”では回転が止まっている理由が明らかだった。回転軸には全く型は無く、上手く注油さえできればまだまだ使えそうな感じだった。
 CRE5-56で軸やブラシ部分に注油し、手で回して少し惰性で回り続ける位まで回復する事が出来た。リチウムグリースを軸部分には塗布しておいたが浸透していくかは不明だった。
 CREのシリコンスプレーや、電動髭剃りのオイルを試しているうちに、大分回転が軽くなってきた。

 注油作業のため超絶に硬いモーター中央部のバネロックを外し摘出した。



 しかし、組み立てる際にトラブルが発生した。モーターの電気配線のソケットが根元からボキット折れてしまう。なんとか、モータの接点部分をずらして新しいソケット端子を半田ズケして修理した。
 さらに、ケースのロックがどうしても下側二本が、掛ける事が出来ない。これには相当手を焼いたが、まずはじめにケースの下側から引っ掛けるようにしてはめ込んでいくと上手くいった。


*W201は他の角目ベンツよりも狭いスペースに、W124やW126と同じパーツが無理やり入っているため、作業は職人的なひらめきや工夫が必要となる事が多い。

 また、ガラス下端のモールをはめ込む部品のリベットが破損し、2箇所取れてしまった。もう1か所もバンドで応急処置されていてグラグラである事も判明したため、3か所で、精密ねじでしっかりと固定できるように修繕した。



 注油後は、風量”I”でもしっかり回転し風が入ってくるようになった。鈴虫音も完全に解消する事が出来た。新品部品はBOSCH製のモーター部分だけでも2万円する。純正部品のファンとセットになると10万円以上するらしい。できれば、これでまた10年くらい持ってほしい高額部品である。今回の作業で、内気外気切り替えフラップもきちんと機能している事、エバポはピカピカで、クーラーガスオイルリークによる汚れも無かった事を確認できた。

 

28.サンバイザーの照明のフタが折れたため補修+エアコンダクトのケース割れ補修 2014.7 105000Km
 
この所、色々な部分で経年劣化による破損が続いているので、気付いたら小まめにできるだけお金がかからないように補修修理している。
 壊れてくるのは、プラスックにバネやスプリングで長期間力が加わり続ける部位の自然崩壊が多い。
 構造的に、かなり強い力がかかるにも拘らず、部品の強度はぎりぎりに設計してあるのは、おそらく事故の時に体がぶつかったときに、部品が割れて体を傷つけないように、要所要所で部品ごと外れてしまうようにしているモノと思われる。

 サンバイザーの照明のフタの可動部分は、写真の薄い3枚のフタ側部分と、2枚の照明側の計5枚の構造をピンで固定している。それぞれ手の込んだ非常に薄い構造にする事で、わざと壊れやすく作ってあるように思う。プラリペアで何とか補修した。ピンだと圧入じに力がかかり過ぎて残っている部分も割れかねないので、細い釘で代用した。ちなみに、190EのサンバイザーはW124と共通なようで、新品は片側で4万円位する高額部品である。

 エアコンダクトのケースは中央部分のネジを打っている所を中心に放射状に割れてきた。これは1万円出せばまだ新品が手に入るが、そういう事にお金をかけてもキリが無いのでプラリペア補修しておいた。

 

29.ラジオアンテナリレー修理 (2015.1(2018.5)

 ラジオのアンテナは基本的に収納していて、たまにラジオを聴く時だけ上げて使っている。
 いままでアンテナのメンテナンスは、アンテナロッドに汚れがたまらないように時々シリコンスプレーして清掃はしていた為か、壊れた事は無かった。
 2015年、ラジオを使用しようと、アンテナを上げようとしたがうんともすんとも言わない。
@室内側のスイッチが壊れた。

Aアンテナのモーターが壊れた。

Bアンテナロッドが固着した。

Cアンテナのヒューズが飛んだ。

 原因としてさっと思いついたのは、この4か所だった。
 Cが一番ありがちかなと思い、トランクの内張りを外し、アンテナのヒューズを点検したが、異常無し。念のためテスターでも点検するもヒューズはOK。

 次に、アンテナ側に電流が来ているのかどうかを確認するのが、鑑別診断において有益だと考え、ヒューズソケットを分けて端子間の電圧が昇降スイッチONで出るか点検。結果電圧は、アンテナユニットまで来ていることが判明。
 のこるのはAB。どちらにしても部品交換が必要そうで厄介である。手で引っ張り上げておけば、洗車気に入れないのでさして不便は無い。しかし、やはり気になるので、アンテナユニットをクルマから外してみる事にした。コネクターとアース端子を外し、ステーのボルトを外す。車体外部側のアンテナ根元のナットを外す。案外と、簡単にユニットは取り外す事が出来た。アンテナユニットには、雨水がユニット内に入ってきた時のドレーンホースまでついていてアンテナ一つでも相当に部品点数の多い構造をしている事が分かり興味深かった。
 ユニットのモーター部分とアンテナ部分を分離しようと思ったが、箱形のケースがアンテナロッド部分についている事が分かり、これを点検してみる事にした。何故なら、つい先日まで、モーターもロッドも何ら問題なくスムーズに動いていたので、機械的な故障よりも、電気的な原因ではないかという直感があったからだ。
 ケースを開けると、プリント基板の向かって左下側がひどく焦げていた。テスターで端子間を点検すると、非常に通電が不安定であることが分かり、まずこれをジャンプ配線を半田づけしてみた。

 
 結果は、このアンテナリレー基盤の修理で問題無く動くようになった!

 2015年で車齢22年という歳月は、基盤レベルの劣化による故障まで起こるようになると思うと、今後あちらこちらの、リレーユニットの劣化故障がくることを予見させ、これからのクルマの維持は結構大変になってくるかもしれないと思う。ちなみに、このアンテナユニットとリレー基盤の製造メーカーは松下電器日本製であった。まだ故障を経験していない、エンジン制御コンピューターや沢山のリレーの多くがドイツ製であり、電子基板の性能においても20年前のドイツ製品は日本製品より耐久性において勝っているのかもしれない。

 2018年アンテナがまた動かなくなってしまった。リレーを見てみると、基盤に追加したバイパス配線の半田が怪しい。やり直して、組み立てなおしたら無事復旧。

 <注意点>復旧作動テストの際には、一度、アンテナをフルに伸ばしてから下げること。フルに伸ばさずに、中途半端に上下を試すと、下がらないという現象があった。ダメかなと思いこんでしまう可能性あり。

 

30.パワーウインドウスイッチ陥没修理 2015.5
 
センターコンソールパネルの助手席側後方パワーウインドウスイッチが陥没した。センターコンソールパネルの裏側の、スイッチを固定するための爪が割れているためだった。プラリペアで補修しておいた。スイッチ自体の動きが他よりも固くなっているため、負担がかかったのかもしれない。今度折れたら、スイッチの方も分解修理が必要だろう。

 

 31.クーラーブロアファン注油と内気循環固定化(2016.6)
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ブロアーモーター注油 2014.7 105000Kmでファンモーター回転時のキュルキュル音は2年間生じていなかった。しかし、遂に再発。そこそこ大変な作業ではあるが、気になりだすと放置しておくわけにもいかず、また、放置していると軸が摩耗してしまって部品を交換する必要も今後出てきてしまうと困る。
 暑い中、仕方なく、作業に着手した。今回は二回目の作業であるから少し余裕があったためか、いくつか他の問題点も発見した。

1.まずは、内気と外気の切り替えフラップが内気循環モードにした後に、外気循環モードに戻る場合にブロアーファンケースの後ろ側に干渉して、戻ったり戻らなくなったりしていることが分かった。フラップのスポンジを除去したり、ケースを少し調整したりして干渉しないようにしてみたが、フラップを動かすアクチュエーターのガタが大きくなっている影響が強いようで、どうしたも時々干渉して動きがスムーズにいかないときがある。この時代のベンツは、いちいちエンジンを切ると自動的に外気導入モードになる仕様なので、もしこの切り替えフラップが引っかかってしまうと、夏のクーラーの効きが悪くなってしまう。また、いちいち内気モードにスイッチを押して、15分くらいで自動的に外気導入モードに戻る仕様でもあるので、ずっと面倒だった。そこで、思い切って、内気導入固定化することにした。
 やり方は、色々ありそうだが、フラップとアクチュエーターの連結部分を外して、フラップを接着剤とガムテープで内気状態で固定した。

2.エバポレーターで結露した水はケース左右のドレインから排出される。このドレインホースが詰まってしまっていた。ドレインの排出口は、ブロアーから送られてきた空気が逃げないように、また外気側からの空気が入り込まないよう、先端が幅1ミリ*1センチに極めてすぼめられた形状で、ここがヘドロ状のもので詰まってしまっていた。ドレインホースの内部の清掃は、かなりケースを分解しないとできそうもなく断念。先端を1センチくらいカットしたところ、溜まっていた水が出てきた。

3.190Eのクーラーの構造上、ドレインホースが詰まってしまうとチャポチャポト水がエバポケースに溜まってしまい。ブロアーファン側に流れていってしまう。そうなると、内部ブロアーファンケースの下方に水が溜まり、固定金属クリップが錆びて崩壊してしまっていた。8本あるべきうちの2本が錆びて崩れていた。あと3本はなくなっていた。これはおそらくエバぽ交換作業をさせた電装屋でのミスだ。つくづくいい加減な作業をされていたようだ。内部ブロアーファンケースは三分割される構造である。クリップが3つしか残ってなかったので、強力な接着剤でとめることにした。この部分の気密が悪いと、ブロアで圧縮された空気がダクト側以外の吸気口側に漏れてしまい風量にロスが生じる。

4.ブロアーファンの軸には、モリブデン潤滑スプレーをかけて回転をスムーズにした。潤滑スプレーだけでは2年間しかもたなかったので、エンジンオイルも少し注油しておいた。

 以上の作業を行ったところ、クーラーの効きは良くなった。また、いちいち内気循環スイッチを操作する必要が無くなったので、面倒が無くなった。


注油しつつ23年間もっているブロアーファン。この部品だけで、家庭用エアコン一式買えるほど新品部品がは高すぎて、交換する気が起きない。

 


エバポ交換した電装屋がクリップをちゃんと戻し
ていなかった。最低最悪。

 

 


下方に錆が溜まっている。これは、エバポドレインがつまり、ファンケース側に水が来てしまって、上記の内部ケースクリップを錆びさせてしまったため。

 

 

 


エバポドレインホースから出てきた水は、一度、フロントガラス下方のスペースに雨水などと同じように溜まり、そこから次の排水口から出ていく。
車両が傾いていても、水が絶対に溜まらないように、エバポドレインホースも左右に二本あり、その次の排水口も左右二系統ある。
写真は、車両下方にある二次排水口の排出口。

 


中々大変な作業である。

 


フラップで下方の外気導入口を閉じた状態。


アクチュエーターとのリンクを外し、さらに、接着剤とガムテープで固定。

 

 32.エアバックシステム警告灯(SRS)点灯修理 (2016.8)
時々、メーターパネル内のSRSとかかれた警告ランプがつくようになった。数秒で消えていくので、不思議だったが、どうもハンドルを動かすと消えることがわかった。これは、おそらくハンドルの付け根部分でのエアバックの配線接点が悪いのが原因だろうと見当をつけた。ステアリングハンドルを外し、接点を確認すると、角が立って引っかかりを感じた。接点の角をやすり磨いた。

33.ブロアファン交換(中古)(2017.10)
ブロアーファンを作動させたときにキュルキュルという鈴虫のような音が頻繁になり、何度か注油にて様子を見ていたが、前回は1年持っていたが、1か月くらいで再発するようになってきていた。
新品の部品は純正品だと15万円程もして、とても高い。安く中古部品を手に入れることができたため、交換してみた。

届いた中古のブロアファンは、私のクルマについていたブロアファンのブラシの摩耗度を比べて、約半分程度しか摩耗しておらず、良い程度のものだった。
一番弱い風量(I)でも、これまでの2番目の風量(II)と同程度の風が吹き出すようになった。

ファンモーターブラシ接点部分。モーター軸部分のブラシ接点箇所が摩耗により明らかな段差が生じている。

 

中古で入手したファンモーターブラシ接点部分。段差は僅かだった。



ブロアーファンは、モーター部分のみでの部品は入手可能だ。
古い方のブロアーファンは今後、異音が再発した場合にはモーターを新品に交換してみようと思う。

34.補助ファン不動修理、スティックヒューズ全交換(2018.3)
 
クーラーガスチャージをしたときに、補助ファンが稼働しないことが判明し、原因を究明したところ、ヒューズのホルダーが溶けてヒューズの接触部分に付着して通電を阻害していた。
 レジスターの不良が、ヒューズの発熱につながることもあるため、レジスターを点検したところ、抵抗値は0.2Ωで正常だった。
 
 ヒューズの劣化も、通電抵抗が増し発熱の原因になるらしい。このため、ベンツのスティックヒューズは定期的に交換した方がいいとされている。
 ホームページには記載し忘れてしまっているので、前回いつ交換したかは覚えていないが、一度は全交換を行っている。10年前前後かな。
 溶けたホルダーをきれいにリューターで成形しなおして、端子にしっかりヒューズが接触するように修理した。
 必要数は、
赤が7本、白が13本、青が1本。
交換前 交換後

青はヒューズボックス手前の部分に1個だけ使用。


スティックヒューズも地味に進化している。
上段が新車時の25年前のもの。銅製だろうか。くびれの部分がすごく細くなっていて、見た目には切れそうで怖い。
中断が10年前くらいのもの。真っすぐの幅のあるタイプ。古くなると、表面がくすんでくる。
下段が2018年に購入したもの。くびれがある仕様に変更されている。白はくびれがすごく細い。
BOSCH製をよりどり30本を指定抵抗数選べて、1000円
だった。

 

35.ウオッシャータンク、ポンプ、チェックバルブ、ホース交換(2018.7)


 ウオッシャータンクのキャップをはめる部分が1/4周程ずいぶん前に砕けてしまっていた。
 また、作動させたときだけ、ポンプとチェックバルブから少しウオッシャー液が漏れるようになっていた。
 しかし、どんどんウオッシャー液が減ってしまうような状態ではなかったので放置していた。
 190Eの専用部品が徐々に供給終了になっているため、部品が手に入るうちに交換しておくことにした。

部品名

部品番号

値段

ホース(1M)

010-997-8982

592
ウオッシャーポンプ(FEBI) 202-869-0021-1 2700
ウオッシャータンク 201-869-1020 6509
タンクキャップ 124-869-0272 499
ポンプグロメット 123-997-3681 282
プラグ(ヒーター穴ふさぎ) 000-997-3320 194
チェックバルブ 000-860-0862 2283
合計   13059

 


タンクのキャップは以前新品に交換していたが、タンク側が割れてしまい、写真のようににじみ出てくる。
ポンプ部分からも、にじみ出ている跡がついている。


新品を入手。タンク、タンクキャップ、ポンプ、ホース、ポンプをタンクに止めるゴムグロメット、ヒーター用穴の閉鎖グロメット。
すべて個別に注文する必要があるため、そこそこの値段になってしまう。
現在手配可能なタンクは、ヒーターをつけられるタイプのみだったので、すこしサイズは大きくなっていた。

 


水位警告用のセンサーは古い物を移植する。これを取り外すのがかなり大変だった。
タンク内から押し出そうとしても、とても固くて難しい。無理をしすぎると、破損させてしまいそうだったため、古いタンクを切って摘出した。
ここのゴムパッキンも、できれば注文しておいたほうがよかったかもしれない。


新しいタンクに組み込むのは容易である。タンク形状はヒーター有タイプでも、水位センサーの穴のサイズは同じ。

 


ウオッシャーポンプから1本のホースで、このチェックバルブに水は来る。ここで、均等に二つに分岐させる。
ポンプによる脈圧のブレを中のゴムダイアフラグムで緩和して、一定の圧力で噴射される。
古い方は、カシメが緩くなり、水が漏れて圧力が逃げてしまい、噴射圧力が弱くなっていたため、結紮バンドで応急処置していた。
噴射圧力はこれで十分に復旧したが、かなりの圧力がかかるらしく、バルブから少し漏れていていた。
この際なので、新品に交換しておく。


古いタンクを取り外して、綺麗に清掃。

 


固定は手に持っている樹脂製のナットだけで、取り外し・取り付けはとても簡単だ。


190E(W201)のウオッシャーシステム修理
(動画)


36.ブロアーモーター交換(新品)(2018.7)

2017年10月に中古ブロアーファンに交換して、半年後、2018年4月には、キュルキュルという鈴虫のような音が出てきてしまった。

これを解消するために、グリースを注入すると、異音は消えたが、回転が遅くなってしまっていた。
オリジナルと同じBOSCH製モーター新品が比較的安く入手できたため、交換にチャレンジした。


モーターだけを交換する場合、古い方から樹脂製ファンを外す必要がある。
ギヤプーラー(アマゾンで購入。"ストレート ギヤプーラー 3本爪 75mm 19-1127")を使った。
プーラーの押し出す部分が、シャフト径よりも太いため、同程度のボルトを利用して押し出す工夫は必要だったが、破損させることなく取り外しに成功した。


昨年、中古でファンを購入した時に、車体側カバーが付いてきた。これが非常に幸運だった。
新しいモーターに古いファンをつけるときに、木のハンマーでたたいて入れていく。
シャフトに、目安になる位置を古いシャフトから測って印をつけておくのだが、ファンのシャフト部分の窪みがあるために、正確なマーキングができない。
ぴったりの位置にファンを挿入する必要があり、このカバーがあったおかげで、精密に適切な位置に調整することができた。

もし、カバーの予備がなくても、車体側からこのパーツを外すのはさして大変なことではないから、取り外して位置調整につかったほうがよいだろう。
ファンの予備は、持っておいた方が精神的にいいだろう。取り外しや取り付け時にファンを破損させてしまっても、予備があれば、1/2の成功率でも大丈夫だから。

車体に取り付けて、テストすると、驚くほど、Iでも風量が出てきた。しかも、静かだ。
静かに、しっかりとクーラーの冷風が噴き出てくるだけでも、とてもクルマが上質になったような気にさせてくれる。

 37.ウインカー修理(バルブ接点磨き、リレー接点清掃)(2019)

 38.フロントシートヘッドレスト上下昇降機能の故障修理、モーター修理(2019)

 

39.ワイパーアーム・キャップ交換(2020/4)
 フロントガラスを拭く際にワイパーアームを立てるが、かなり力を入れないとガチっとロックがかかる位置まで立てられなくなってきた。その際、ギリギリギリという異もひどくなってきていた。
 ワイパーアーム裏のロック機構部分にグリースをさしてみたところ、今度はスカスカになりすぎてロックが効かなくなり立てられなくなってしまった。グリースを取り除いてみたが、なぜかロックがしっかりかからなくなってしまい、何度も動かしているうちにロックのスプリングを留めている部分が折れてしまった。まさにいじり壊し状態となり、諦めてワイパーアームを根元に戻そうとしたが、ロックが効いていない状態だと差込角度が悪く簡単に入らない。それに気がつかずに、アームのはめ込み部分をマイナスドライバーで広げていたらはめ込み部分が割れてしまった。そういう経緯があり、新品に交換することとなった。交換後は、スムーズにアームを立てることができるようになり、運転席から見るアームもきれいになったので交換して良かった。



190Eは30年近く昔のクルマだが、ワイパーアームの部品はメルセデスベンツに在庫がありすぐに入手することができた。
国産旧車や他の外車では、部品供給は大変だが、メルセデスベンツでは部品の手配に困ったことは殆どない。


矢印の部分が、アームを立てるときにロックをかける機構である。ここがすり減るとスムーズに立てられなくなって、しまいにはロックがかからなくなってしまう。

ワイパーアームの交換方法
 

部品名

部品番号

値段

ワイパーアーム

201 820 54 44

16400
ワイパーアームキャップ 124 824 03 49 1330
合計 17730

40.ウインカーレバー交換(2020/4)
 
190Eはウインカーを出すときに二通り方法がある。
 #1 走行中の車線変更に場合は、軽くウインカーレバーを傾けるとウインカーが作動して、レバーから手を離すと中立位置に戻りウインカーも消える。
 #2 右左折時の場合は、ロックがかかる位置までウインカーを傾ける。レバーから手を離してもウインカーは点滅を続ける。右左折が終わりハンドルが戻ってくるとロックは解除されてレバーは中立位置に戻りウインカーも消える。

 今年に入ってから、まず左の#1の仕組みが使えなくなり、ジジジという異音がメーターパネル側から聞こえるようになった。 その後、右も同様になる。#2の仕組みは使えるので、こういうものだと思って使用を続ければどうという事は無いのだが、ウインカーレバーをロックがかかる位置まで動かすのは、結構力がいるので#1の仕組みに慣れてしまっているのでなんだかひどく荒々しい感じがするのである。
 ずっとメーターパネルの中から#1のレザー動作時のジジジという異音がしていると思っていたが調べていくと、エンジンルームのウインカーリレーから音がしていた。ウインカーリレーを取り外して点検したが、半田割れやコンデンサーパンクはなく、接点部分も綺麗だった。車両に、ウインカーリレーをカバーを外した状態で取り付けて、異音がどういう仕組みで出ているのかを調べた。(動画)
 接点リレーが#1の動作時にチャタリングを起こしていることがわかった。#2の動作時には正常に機能している。こうなると、リレーの故障ではなく、ウインカーレバーの方で#1の動作時に接触不良が生じて十分な電圧がリレーに届いていないことがわかった。

ウインカーリレーのチャタリング>

 ウインカーレバーは機能表示マークが長年の使用により薄くなってしまっていたし、価格を調べると、左ハンドル用は4万円もするが、右ハンドル用の定価は半額以下で購入できるため交換することにした。また、念のため予備のウインカーリレーも中古良品を調達しておいた。
 交換後は#2の動作にさらに力が必要になり、#1の機能が働くことのありがたさが良く分かった。新車時のこのウインカーの固さは、剛健なドイツ車的で結構驚きだったのではないだろうか。パワーウインドウスイッチもこの時代のベンツは驚くほど硬い。


190Eは30年近く昔のクルマだが、ワイパーアームの部品はメルセデスベンツに在庫がありすぐに入手することができた。
国産旧車や他の外車では、部品供給は大変だが、メルセデスベンツでは部品の手配に困ったことは殆どない。
純正新品部品だが保護テープのノリがしみだしてきてべとべとだったのでマスキングテープを巻いておいた。

 <作業の手順>

@ハンドルを取り外す。
 エアバック誤作動を防ぐためバッテリー配線を外しておく。
 エアバッグをハンドル裏面のトルクスネジを二カ所緩め、配線を外して、取り外す。
 センターの六角ボルトを外してハンドル本体を取り外す。

Aハンドルポスト側の銀色の円盤状の部品を取り外す。
 円盤状の部品は3つのプラスねじを緩めて外す。ねじ止め剤が塗られていて固いので、なめないように注意。
 左下のコンタクト配線は外れないのでぶら下げておく。

 


Bコンソール下の化粧パネルを取り外す。
 化粧パネルはプラスねじと樹脂ナットで固定されている。
Cウインカーレバーの配線コネクターを外す。
 コンソール下の配線コネクターに引っ張るための突起部分があるのでこれをラジオペンチで挟むか、突起部分の穴にフックをひっかけて外す。


赤矢印がウインカーレバーの配線束。青矢印はコンタクト端子の配線。


赤矢印がウインカーレバーのコネクター。黄矢印が引っ張るための突起部分。

Dウインカーレバーを外す。
 ウインカーレバーを固定しているプラスねじを外す。

Eハンドルポストの黒い樹脂化粧カバーを手前に引き出すようにして外す。
 ハンドルポストの黒い樹脂化粧カバーは上下分割式ではない。破損させないように奥側から、そのはめ込み構造を把握してから作業する事。

黒い樹脂化粧カバーは黄矢印の部分でハンドルポストに引っ掛けてある。


ウインカーレバーを固定するネジでハンドルポストの金属部分に固定されているため、ハンドルを外さずに上下に分割してこの部品を外すのは絶対に不可能だ。



F新しいウインカーレバーに古い方からコンタクト端子二カ所を移植する。
 コンタクト端子は、ウインカーレバーの後ろ側からポンチを当ててハンマーでついて外す。
 新しい方にコンタクト端子を前から差し込む。

左が古いウインカーレバー。右が新品。

G新しいウインカーレバーの配線を取り外したハンドルポストの黒い樹脂化粧カバーに通す。
Hあとは、順に戻していく。難しくはないが、よく構造を理解して、ハンドルポストのカバーを壊してしまわないように慎重に作業を。







これで本革ハンドル、本革シフトノブ、ウインカーレバーを新調したので、運転中に触れる部分は全て新車同様となった!

 

部品名

部品番号

値段

ウインカーレバー

201 545 18 24

15000
ウインカーリレー 201 821 00 47 3300
合計 18300

41-1.左後ろのパワーウインドウスイッチ,シフトパネル側 補修部品で交換(2020/8)
シフトパネルについているパワーウインドウスイッチはこれまで、右後ろ(2001年)、左前(2002年/1248204610の交換履歴がある。
左前スイッチを交換した際に、故障したスイッチを分解して根元の白い部分を修理しておいたものをストックしておいた。
今回、左後ろのスイッチが壊れたので実に18年ぶりにその部品を再使用した。
今回壊れたスイッチを分解してみると、やはり根元のボールを支える部分のプラスチックが割れてしまっていた。プラバンをエポキシ樹脂で張り付け修繕した。また、不安定な接触状態が続いていたため接点にもすすがだいぶついていたので清掃しておいた。
社外品が数百円で販売されているが、信頼性があるのか不明だ。使用された方がいたら、操作感や耐久性について教えてもらいたい。







41-2 左後ろのパワーウインドウスイッチ,シフトパネル側 新品に交換(2021/4)
前回2020/8に補修したスイッチ部品を使って交換した右後ろのパワーウインドウスイッチ,シフトパネル側がまた作動が不安定になってきた。
新品純正部品(124 820 46 10 \7900)で交換した。作業方法を動画で記録した。


 42ヒーター調整リンク修理(2022/2)
 
助手席側のヒーター温度調整ダイヤルノブを冷風から温風側に回したときに、引っ掛かりを感じたが、強引に回転させたところバキッと音がしてノブの回転に抵抗がなくなりスカスカになってしまった。
ヒーターの温度調整は左右独立して調整できる仕組みで、リンクも左右別々に存在していた。ダイヤルノブの後ろ側に第一関節がある。そこから垂直にロッドが伸びて中央吹き出し口の奥の位置で第二関節がある。そこから第三、第四のリンク機構を介して空調ボックス内のフラップを動かしている。
 リンク部品(0039885078)を交換するためには、中央吹き出しパネル、更にその奥の口開閉フラップを取り外して行った。それでもヒーターコア前のスペースは手がぎりぎり入る程度の空間しかなく、作業は至難を極めた。リンク部品は、まずダイヤル側の穴に挿入する。そしてロッドをリンク部品に突き刺す。この手順を逆にすると、大変なことになる(なった)。破損していないリンク部品を取り付ける以上に、取り外すのは難しいからである。部品に命綱を付け、金属棒をうまく工夫して作業すればなんとかできた。
 
一般的には、ヒーターコアを交換できる程度にまで分解して行う作業(つまりダッシュボードも外す
)かもしれない。作業詳細は下記リンクの動画記録を見てください。


黒い線がヒーター調整ダイヤルから空調BOXまでのリンク機構




リンク部品(0039885078)


金属の棒で、この図のような挿入工具を作らないと、ダイヤル側の取付穴に挿入するのは難しい。
リンクロッドが入ると、右側の爪が拡大して抜けなくなる構造。そのため、先にリンクロッドをつけてから、ダイヤル側の穴にはめようとしても入らない。


ヒーター調整リンク修理の作業動画

 

43.燃料残量計、水温計、油圧計故障の修理(2023/7)
 
ある日、燃料ゲージがゼロになっていた。燃料は先週満タンにしたばかりだったので、燃料ホースが破れて全部流れ出たのかと焦る。最悪車両火災で死ぬかもしれぬ。
 しかし、車は普通に走行している。燃料がゼロになるほど漏れているなら、燃圧も殆どないはずだから平常に走行できるわけがない。
 良く見てみると、水温計、油圧計もゼロになっていた。それならメーター側の故障だろうと思い、該当するエンジンルームにあるヒューズボックス内の9番ヒューズを確認し
た。
 特に切れてはいなかったが、交換したら全て治った。接触不良だろう。
 因みに、9番ヒューズがダメになっているとき、燃料残量計、水温計、油圧計だけでなく、ブレーキランプも点かなくなる。
 この修理についての動画を作成したので詳細はそちらを参照にしてください。