〜SUSPENTION &
STEERING〜
ゴルフよりは柔らかいと感じられる適度な足回りはどんなに急激なハンドル操作にも快く応じてくれるなんともいえない懐に広い足回りです。
1.ステアリングダンパー、左右タイロッド、センターロッド交換(2006.3 85000km)
2.パワステポンプからのオイル漏れ(2009.7)
3.ハンドルセンターの右ずれのためタイロッド調整 (2013.5)
4.ステアリングハンドル交換(2015.9)
5.パワステリターンホースからのオイル漏れ修理・低圧ホースリザーバータンク側(2017.5)
6.フロントロアアームボールジョイントブーツ交換(左右)・タイロッドエンドブーツ交換(左外、右内) (2017.11)
7.右リアマルチリンクサスペンションのキシミ、シリコンスプレー対処(2020.1)
8.パワステリターンホースからのオイル漏れ修理・低圧ホースポンプ側(2020.1)
9.フロントアッパーマウント、バンプラバー、ダストブーツ交換(2020/12)
10.パワーステアリング低圧ホース交換(2021/2)
11.ステアリングダンパー、タイロッド、センターロッド、スタビブッシュ交換(2021/11
147000km)
12.左フロントロアーアーム交換(2022/3 150000km)
13.右フロントロアーアームボールジョイント交換(2024/6
160000km)
1.ステアリングダンパー、左右タイロッド、センターロッド交換(2006.3)
ジャッキアップして下回りをあれこれ点検していると、タイロッドのブーツの破れを発見しました。場所はステアリングギアボックス直下の右タイロッド内側でした。原因は、ステアリングギアボックスからのオイル漏れによる影響のようで、この近辺はぬるぬるべとべとになっていました。タイロッドブーツなどのゴムパーツはエンジンオイルやパワーステアリングオイルなどのオイルにより劣化が早くなり、本来の耐久性を果たす前に破損してしまいます。できることであれば、オイル漏れをきちんと直してから、ブーツ交換なりタイロッドエンド交換なりをするべきですが、メルセデスベンツの場合は多少のステアリングギアボックスからのオイル漏れは当たり前ですので、ひどくなければ普通は直したりしません。いちいちもれるたびに直していたらものすごくお金が掛かるからです。
タイロッドのブーツが破れたままにしておくと内部のグリースがなくなってしまったり、砂が入ったりして、パーツ自身が破損しがたが生じることになります。私の場合グリースには汚れはついておらず、がたも分からなかったので、ブーツだけ新しいのに代えられれば、と思っていました。しかしながら、ブーツだけの部品供給は終了している事、タイロッドエンドというブーツとジョイント片側のパーツの一式でパーツ交換する事になる事、その部品だけで4000円近いことがディーラーへの問い合わせで判明しました。工賃はアライメントを取り直すという作業が伴う事から、タイロッド一箇所交換するのも、ステアリングダンパー、左右タイロッド、センターロッド交換するのも倍も変わらないという情報も参考文献より得ていたために、いっそ一気にやってしまおうということにしました。パーツの値段が定価では4点で12000+8000*2+12000=40000円です。しかし、これをインターネット経由で純正同等品として供給される社外品だと16000円で購入する事ができました。
メルセデスベンツのアライメント取りは調整箇所が多く、なれない整備工場ではベストセッティングが難しいことから、ディーラーへ依頼する事にしました。工賃はアライメントもきっちり取り、走行テストも含めて18000円とリーズナブルなものでした。アライメントだけでも依頼すると一万円は取られるのではないでしょうか?
修理後の感想は、修理前にも特に不満なく並みの車に比べると、スムーズでしなやかなハンドリングでしたが、修理後は更にどっしり、しっとり、して、遊びが少なくなり今まで以上にすばらしいものとなっていました。ハンドリングのスムーズさ繊細さ正確さは筆舌には尽くせないものですが、とんでもなく素晴らしいといえるものとなりました。自動車の性能というのは本当の幅が広くて、奥が深いものだと感動しました。しばらくは、運転するつどに感動を感じると思います。しかし、ここまで高級なハンドリングを経験してしまうと、なかなか他の車に乗り換えられないですよ。クラウンのハンドリングがとても軽々しくいい加減なものに感じてしまっているほど、贅沢になっているので、将来が不安です(笑)
懸念されていたギアボックスのオイル漏れですが、許容範囲ということでした。もし、オイル漏れがひどくなったとしても190Eのステアリングギアボックスはシール類の交換で修理可能ということで、見積もりも5万円台でしょうという事でした。アッセンブリー交換(一説では15万オーバー)になるのかと心配していましたが、心あるわがディーラーは良心的な値段で修理対応してくれるとわかって安心しました。車の修理はこうでなくちゃ!
HOTEI Tradingにてネット通販で購入。
タイロッド、センターロッドセット |
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10700円 |
ステアリングダンパー |
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3500円 |
宅急便送料 |
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1060円 |
代引き手数料 |
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420円 |
工賃 |
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18000円 |
合計 |
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15680+18000=33680円 |
マイスター島さんよりのアドバイスです。大変参考になりました!いつもありがとうございます!
先日返信しました、ブーツ破損などのお話ですが、簡易ではありますが判定方法をお知らせしようと思いメールしました。 |
下回りの点検は、必ずウマをかけて行いましょう!ベンツ純正ジャッキはとても使いやすく安定感も抜群でしたが、一本足なのでどうしても心理的に不安です。
2パワステポンプからのオイル漏れ(2009.7)
僅かに漏れが続いています。1年で床にたれ落ちない程度、直下のタイロッドが汚れる程度ですから、様子見で。
タイロッドのブーツを守るように小さい遮熱板があるのには驚いた。
パワステポンプは無くても、ベンツは大きめのハンドルを装備しているのでハンドル操作可能らしい。だったら、放置しも良いという事で。
3. ハンドルセンターの右ずれのためタイロッド調整 (2013.5)
イグニッションコイル交換の際にディーラーにクルマを預けて、敏腕メカニックに試運転してもらったら、ハンドルのセンターが右にずれている事を指摘された。中々自分では指摘されるまで気がつかない事だったけれども、言われてみると明らかに5度程度はずれていて、気になるとせっかくのベンツの乗り心地もかなりスポイルされる感じがした。7年前にタイロッド等のリフレッシュをした際にアライメントはばっちりやってもらった後は、何のメンテもしていないので徐々に狂ってきてもおかしくはない。この辺りはDIYでできる範囲ではない。ディーラーでタイロッドの調整でセンターを合わせられるとの事だったので作業を依頼した。調整後は、なるほど、びしっとセンターにハンドルがあっている。車というのははこうでなければならない。
タイロッド調整工賃 |
7980円 |
新車時から装備されていると思われる純正の革ハンドルの表面がひび割れが増えて、ざらざらした感触が気になるため、程度のいい中古ハンドルを探してみた。
中古品ということだったが、まだまだ使用可能という程度のものを某オークションサイトで1万円で落札した。出品者はベンツ専門店であったため、程度はよいものだろうと思っていたが、届いたハンドルは、リペアが施されてきてポロポロと革が剥がれ落ちるようなひどい代物であった。使い物には全くならない商品のため、返品した。
中古品の程度はあってないようなものなので、少々高くても未使用品や新品を探すことにした。新品は定価が10万円以上することもあり、かなり高い価格のものしかなかったが、新車外しの美品を1.8万円で見つけることができたので購入した。
届いたハンドルは、非常に素晴らしい状態であった。
交換は、まずエアバッグをT27トルクスネジを裏側から二本緩めて外す。少し長めのトルクスが必要になるため購入した。
エアバックユニットが外れたら、ハンドルを固定している六角ボルトを外す。これは、中々大きいサイズの6角が必要なのと、非常にきつく締めつけられているため、10ミリヘキサゴンビットソケットを購入する必要がある。そして、T型ハンドル工具も用意しなくては、安全に作業をすることは難しいだろう。
六角ボルトを外す際には、助手にハンドルを固定してもらう必要がある。ハンドルロック状態での作業だと、かかる力が尋常でないため、ロック機構が壊れる恐れもあるそうだ。
ハンドルを取り外したら、コンタクトリングの接点が鉄粉でかなり汚れていたため掃除機で吸引清掃しておいた。
ハンドル交換後の感想
元のハンドルは直径40センチであったが、交換したものは39センチでわずかに小さくなった事と、革が馴染んでくるまでは、つるつる滑るために、14年間慣れていた古いハンドルと比べると違和感があり、しばらくは操舵しにくかった。
ひと月位で、革も馴染んできて満足できた。
デッドストックハンドル送料込み |
18000円 |
T型ハンドル |
1000円 |
10ミリヘキサゴンビットソケット |
800円 |
トルクス工具セット |
2000円 |
合計 |
21800円 |
新しいハンドル。革の痛みは皆無。そのため、つるつるで滑りやすい。
革の割れは皆無で、素晴らしい質感である。
古いハンドル。手に触れやすく、日にも当たりやすい11時から4時の革が割れてきてざらざらとした質感になっていた。但し、贅沢を言わなければ十分使用を続けることは可能で、ハンドル操作自体は、ざらざらしている古いものの方が滑りにくく良かった。
300ミリの大きいT型ハンドル1000円。10ミリヘキサゴンビットソケット800円。トルクス工具2000円。
なかなかハンドル交換は今後頻繁にやるとは思えないので、二度と使わないかもしれないけど。
5. パワステリターンホースからのオイル漏れ修理(2017.5)
ゴールデンウイークに久しぶりに、エンジンルームを清掃していたら、アンダーカバーにオイルがベットリついていることを発見した。アンダーカバーを外して、どこから漏れているのかを点検すると、オイルパン周りは異常なし。エンジンルーム向かって右側のエンジンマウント付近にべっとりオイルがついていた。そこからさらに上をたどっていくと、パワステポンプのリターンホースがベットリ濡れていた。原因は、パワステポンプ側の、リターンホース接続部分のホースが劣化して断面の亀裂からオイルが滲みだしていた。
ゴールデンウイーク連休中のために、部品は簡単には手に入らない。そこで、2センチほど奥にずらしてホースバンドを閉めなおして手当てした。これで、一応漏れは止まっているので、様子を見ることにした。
6. フロントロアアームボールジョイントブーツ交換(左右)・タイロッドエンドブーツ交換(左外、右内) (2017.11)
車庫入れの時の後進時に、ハンドルを右にかなり切る。その時に、ギ、ギ、ギ、ギ、ギーーーとなんとも嫌な音が出るようになった。走行中も、ゴトッという音が聞こえることもあった。
音源を確かめるために、音のするフロント左のタイヤを外し、リンクを調べていると、フロントロアアームボールジョイントブーツが崩れてグジャグジャになっていた。
劣化して、グズグズになったブーツのゴムの屑と固定リングを引き抜き、呉5-56で洗浄しグリースを塗って応急処置したら、異音は消えた。
この部品は、ボールジョイントの値段は7000円位。ブーツだけでも3000円。ボールジョイント毎交換した方が良いような気もするが、ロアアームに圧入されていて、特殊専用工具がないと、そう簡単に外せるものではないらしい。専用工具がないと、油圧プレスがいるためにロアアームを取り外して作業する必要がありそうだ。工賃もかさみそうだ。
ブーツだけにするかどうか、作業を依頼した町工場の方でも、ガタはないから、取りあえずブーツ交換で様子を見てもよいかなという事になった。
ついでに見つけたタイロッドのブーツの切れもあったので、左外と右内をブーツ交換してもらった。ブーツだけだと部品代は1080円で安い。
フロントボールジョイントブーツ左右 | 201 330 0085 | 2017/11 | 5744 |
タイロッドエンドブーツ(左外、右内) | 000 330 0485 | 2017/11 | 2160 |
上記ブーツ交換工賃 | 2017/11 | 13505 |
7. 右リアマルチリンクサスペンションのキシミ、シリコンスプレー対処(2020.1)
走行時にキシキシという異音が車体の上下で発生した。車を揺らしてみて右リアで音がしていた。
タイヤを外して、マルチリンク機構を点検した。ブッシュの明らかな亀裂などはなかった。
各ブッシュとショックアブソーバーにシリコンスプレーを吹き付けたところ、見事に異音は解消した。
8.パワステリターンホースからのオイル漏れ修理・低圧ホースポンプ側(2020.1)
エンジンオイルを交換した際に、パワステリターンホース・低圧ホースのポンプ側からのパワステオイル漏れを見つけた。
パワステオイルの量も下限以下に減少していた。
低圧ホースのポンプ側ホースバンドが手で触るとくるくる回るほどゆるゆるになっていたため増し締めして、パワステオイルを200ml補充した。その後は減少はしていないようだ。
9.フロントアッパーマウント、バンプラバー、ダストブーツ交換(2020/12)
低速走行中に左前のサスペンションからギシギシという異音が聞こえた。タイヤを外して点検したところ、アッパーマウントが全周亀裂が走っていてぐらぐらになっていた。
W201のアッパーマウントはコイルスプリングとは別の構造になっているため、比較的簡単に交換することができた。
交換により、異音は解消された。交換は左右ともに行った。
アッパーマウント(201 320 24
44)は純正品だと片側で2万円するが、LEMFORDER社製のOEM部品だと5千円で購入できた。
バンプラバー(124 323 07 44,
左右で3540円)とダストブーツ(129 323 01 92, 左右で3540円)は純正品を使用した。
フロントアッパーマウント*2 |
|
8600 |
バンプラバー*2 |
124 323 07 44 |
3760 |
ダストブーツ*2 |
|
3540 |
合計 |
|
15980円 |
<作業手順>
@ショックアブソーバーとアッパーマウントを固定している22ミリボルトを軸を7ミリ六角ボルトで固定しながら、カーブのついているスパナで取り外す。
Aアッパーマウントを車体に固定しているの3つのナットを外す。
Bアッパーマウントを下に押すと、ショックアブソーバーが縮んで、ホイールハウス側から取り外せる。タイヤは取り外す必要なし。ジャッキアップはアッパーマウントが取り外せる最小限だけで十分。
C新しいアッパーマウントをホイールハウス側から取り付け、3つのナットで固定する。
Dショックアブソーバーに、バンプラバーとダストブーツを入れる。
Eショックアブソーバーの先端をアッパーマウントに入るように角度を調整しながら、ゆっくりジャッキアップを下げていく。
Fアッパーマウントの上の穴から、ショックアブソーバーの先端が出てくるので、固定ステーとワッシャーを間に入れ、外した時の逆の手順でナットを締める。
Gダストブーツをアッパーマウント下側の耳の部分に左右引っ掛ける。
ショックアブソーバーとアッパーマウントを固定している22ミリボルトを軸を7ミリ六角ボルトで固定しながら、カーブのついているスパナで取り外す。
アッパーマウントのゴムが切れた時に、上方にショックアブソーバーが押し出された場合でも、大きな耳が安全装置になり突き出ないよう構造になっている。
以前から気になっていたパワステオイル漏れがだんだんひどくなってきたので、意を決して交換することにした。
28/124-997-6382 \29744
43/201-997-0382 \4510
35/124-466-3181 \49300
32/201-997-7282 \20020
28番のホースはギアボックス側がカシメで製作され、エンジン側はホースで固定、43番のホースは両端がホースバンドで固定されている。
W124では28番のホースは両端ともホースバンドで固定されているので、今後のメンテナンス性と経済性を考えてカシメをカットしてホースだけ交換することにした。内径9.5ミリのブリジストン製耐油ホース(PA0306)、¥1000/Mを1M分購入しカットして交換した。
<PS低圧ホース・ギアボックス側ギアボックス側端>ハンドリューターに金属切断用のディスクをつけて、このように切断した。
切断して取り外した低圧ホースのカシメ。
<PS低圧ホース・ギアボックス側ギアボックス側端>カシメを取り外したパイプ側。下に見えるホースは高圧側PSホース。
<PS低圧ホース・ギアボックス側ギアボックス側端>ホース挿入がきつく、二段目の山を越えることはできなかった。
<PS低圧ホース・ギアボックス側エンジン側端>ホースを取り外したところ。
<PS低圧ホース・ギアボックス側エンジン側端> ホース交換後
<PS低圧ホース・ポンプ側エンジン側端>ホースを外したところ。白いゲル状のものはオイル漏れ応急処置に施していたガスケットメイク。
<PS低圧ホース・ポンプ側ポンプ側端>ホース交換後。ポンプ側のホース交換は、途中に高圧ホースと擦れ防止のためのゴム(47番)があり、一人でやるのは難しい。上と下に分かれてふたりでやったほうがよいだろう。
点検の結果、左タイロッドアウターのボールジョイントに大きながたつきがあることが判明した。まずはここを修理し、異音が治らなければ他をあたっていくことになるとの説明だった。
タイロッドは外れてしまったら大変な事故になるので、できれば自分でやりたくなく、これまで自分ではやったことがなかった。
見せてもらったタイロッドのがたつきは大きいようにみえて、私は高速道路走行が多いので、早めに交換することにした。
作業のために、タイロッドプーラーをアストロプロダクツで二千円ほどで購入。多くの作業動画をYoutube等でみて勉強した。
交換作業は無事できて、仕上げのトー調整は、整備工場に無理を言って急ぎでやってもらえた。
取り外したダンパーはかなり消耗していて、引き出す方向には抵抗はあるものの、押し込む方向はスカスカで空気バネの様な奇妙な跳ね返りがあった。交換後は、ステアリング操作に安定感が出たと感じる。
タイロッドは、左右ともアウター側は緩くがたつきが生じていた。インナー側は問題なし。センターロッドも問題なし。結果的にはアウターだけの交換でもよかった。
今回も2006年と同じfebibilsteinのパーツを使用したが、自分で作業してみていくつか問題をみつけた。
1、今回届いた左側用はアジャスターのボルトの形状が現品左側と大きく異なったいた。今回届いた社外品の右側用と、取り外した左側の形状が全く同じだったため、薄緑色に塗られている右側用を左に使用した。純正品
2、タイロッドブーツは以前、純正品で交換作業歴があり、今回届いた社外品と見比べることができた。社外品は純正品に比べると形の成型が単純で、厚みも薄かった。そのため、ブーツの形状が装着すると大きく膨らむために、右側タイロッドのインナーでは遮熱板を取り付けると干渉した。無理につけると、ブーツが擦り切れてしまうため、遮熱板の取り付けを断念した。
遮熱板は走行後に、タイヤを思い切り右に切ったまま停車させたときに、タイロッドインナーとセンターロッド右のボールジョイントがマニホールドに近いために、ブーツが溶解してしまうのを防ぐためのものだろう。おそらく、ハンドルをまっすぐにして停車すれば溶解まですることはないだろう。しかし、本来ついているものをつけられないのは嫌なものである。
190EはW124などよりもコンパクトなスペースに同じ部品で同じ構造がとられているため、タイロッドやブーツの形状のわずかな違いが問題になる。そのため、純正品を使用した方がいいと思われた。次回からはタイロッド、センターロッドは純正品で交換する。ステアリングダンパーについては社外品でも問題なかった。
ステアリングダンパー stabilus |
|
3980 |
タイロッド左 |
201 330 16 03 |
4600 |
タイロッド右 |
|
4500 |
センターロッド |
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6800 |
スタビライザーブッシュ*4 |
|
4000 |
トーイン調整工賃 |
|
3000 |
合計 |
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26880円 |
12.左フロントロアーアーム交換(2022/3 150000km)
左フロントからの走行時の異音について、フロントアッパーマウント、バンプラバー、ダストブーツ、ステアリングダンパー、タイロッド、センターロッド、スタビブッシュ交換を行ったが、異音はしばらくして再発していた。残す原因候補のロアーアームのボールジョイントに注射針を刺してごく少量の0.5mlのエンジンオイルを注入したところ異音は解消した。
15万キロ無交換のため、ボールジョイント部分だけでなく根本側のブッシュの劣化もあると思われたため、ロアアームアッセンブリーで交換することにした。W201の純正ロアアームは供給終了となっているため、LEMFORDER社製を手配した。ロアアームの交換は、危険度の高いコイルスプリングを外す作業が必要なためDIYは断念し、整備工場へ依頼した。交換後、古いロアアームボールジョイントを点検したところ上下方向に3ミリがたつきが生じ、グラグラになっていた。新品のほうは手の力だけでは動かすことができないくらい硬かったのと比べると、摩耗は明らかだった。根本側のブッシュは前側は亀裂なし。後ろ側の上側は亀裂が奥深くまで生じていた。
交換後は、アスファルト路面が劣化してわだちができている道路を走行するときに感じていたふらつきが解消され、もちろん異音も生じなかった。2020年末から悩まされてきた左フロント周りからの異音問題を調べていく過程でアッパーマウントの破損、タイロッドボールジョイントの摩耗、ステアリングダンパーの劣化、ロアアームボールジョイントの摩耗を発見した。一連で要した費用は総額85410円だった。社外部品を活用したおかげで、かなり経済的に修理することができてよかった。
フロントロアアームアッセンブリー L |
|
28800 |
交換+トーイン調整工賃 |
|
13750 |
合計 |
|
42550円 |
13.右フロントロアーアームボールジョイント交換(2024/6 160000km) フロントロアアームボールジョイント交換 4500 交換工賃 20000 合計 24500円
ブーツ破れがあったので、16万キロ未交換のボールジョイントごと交換しておくことにした。部品は、純正部品は供給終了らしいので、LEMFORDER製を手配した。車検整備時に交換依頼。
車についているときには、はっきりしたがたつきや異音はなかったが、外された部品を見るとガタガタにぐらついていた。
交換直後はステアリングが重く感じられるほど、どっしりとした操舵感になっていた。