TRANSMISSION



AUTOMATIC TRANSMISSION:オートマチックトランスミッション

掲載項目

.納車整備前と整備後(デスクジョイント交換による変化)

.シフトレバーブッシュ交換

3.ミッションオイル

4.シフトポジションランプ球の交換

5.バキュームモジュレーター交換


.納車整備前と整備後(デスクジョイント交換による変化)

 

メルセデスは国産車に比較すると情けないほど振動するのが普通と思ってください。しかし、それがあまりに強調されるばかりにただ単にメンテナンスがされていないだけの状態のひどい振動も普通とは思わないで欲しいです。マークUやクラウンよりは振動は新車でもありますがその程度はカローラと同じくらいの振動です。客観的にはセレクターがパーキング又はニュートラルではカップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルですが、運転席のドアにひじをついて手を耳に当てたとき、エンジンの振動が頭部の揺れとしてかんじ、いすに座っていても集中するとゆれとして感じるレベルです。Dの時の振動はそれほど集中せずとも椅子が微妙に振動するのを感じます。それでも、カップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルということがポイントです。椅子の上にカップをおけば波面ができるでしょうが、エアコンの噴出し口やコンソールの部分に置いたものでは振動はうまくマスキング(遮断)され伝わってきません。

デスクジョインとの振動に関与する影響とエンジンマウントの影響は相まっているので、どれがどれということは難しいようです。デスクジョイントで特に問題となるのは走行中の変速時のショックがあげられます。特にバックギアに入れた時は大きいようです。しかし、ATミッションのほうの状態とも関係が強いので個別の判断は難しいと思っています。

やっと本題です。購入前の試乗では私の190は最悪のレベルでした。ニュートラルで椅子がぶるぶる震えていて、ドライブではハンドルも振動していました。このレベルでも販売のプロでもメルセデスはこんな物ですよと本気(セールストークではなく)と言っているので、人によって振動の評価はまちまちです。前述のやり方でぜひ正しい振動の感じ方を身につけてから試乗へは行かれることをお勧めします。試乗にてダメ車ということが判明したので、直ちにメカニックにみて頂き、エンジンマウント/デスクジョイント交換で改善可能かを見極めてもらいました。酷いレベルではないが交換してもいい時期でもあるとのお返事をいただいたので、車を購入することにしました。エンジンマウントと、シャフトのデスクジョイントを変えれば直るということで部品代のみ当方負担で決めてきました。

部品名

部品番号

値段

エンジンマウント

 

34000

デスクジョイント

 

27100

交換工賃(上記両方)

 

36000*車両代より値引き)

 

 

97100

 

.シフトレバーブッシュ交換(2001.5 前後)(2006.6 後) (2008.8 前) 2013.5 前後) (2021/3 前後)
 2001.5 納車時整備で交換されていました。私は特に試乗したときにがたなどはわからなかったのですが交換してもらっていました。こういうところはプライドがあるデーラーの仕事だと感心してしまいます。デーラーでの点検はワンランク上だと思わしめるエピソードでした。
  2006.6
ある日突然、シフトがぐらぐらに。 一瞬、ATが逝ったか!と、ぞっとしましたが、ギヤに入りにくいわけではなく、うまくシフトチェンジがはまらない感じでしたので、これが、お約束のシフトレバーブッシュの破損なのかと感慨ひとしおでした(笑) 日頃、精密の極みとも感じる素晴らしいシフトのフィーリングだった為にぐらぐらの気持ち悪さはかなり感じてしまいます。この車を購入するとき試乗した際も壊れていたようなのですが、そのときはなんとも感じなかったのですから、私の感性もだいぶ磨かれたという事だと思います。贅沢に慣れると、もう後戻りできないのかもしれません。パーツは在庫有で、持ち込みすぐに作業していただけました。何度もいうようで恐縮ですが、ヤナセさん、あんた凄いよ!ちゃんと在庫してくれて、感激でした。国産車ならありえないでしょ。まあ、国産車ならこんなパーツ5年で壊れるなんて事もありえないでしょうね。(笑)

部品名

部品番号

値段

シフトレバーブッシュ

 1159920310

260

交換工賃

 

6300

合計

 

6560

2008.8 またぐらぐらしてきたのでディーラ-で交換依頼。今回のは2年前と違って交換し易いほう(前)で工賃も少し安かった。

シフトブッシュ交換工賃

 

3990

シフトブッシュ

1159920310

325

ロック

0009944160

115

2013.5 ディーラーでのイグニッションコイル修理で預けた際に、クルマを受け取った時に破損してグラグラになっていた。私は道具や車の使い方は非常に丁寧なので、今回は5年持っていたが、他人に使用されると、このパーツはすぐに壊されてしまうようだ。前回の2008年の際も、クルマを修理で預けて戻ってきて数日で壊れている。消耗品である以上は平均的な使い方で壊れてしまうのは仕方がないと諦める。今回は、ミッション側とシフト側の二か所を交換してもらっていた。これで、私が扱う限りは、当分大丈夫だろう。このパーツは定番の消耗部品にもかかわらずディーラーでの在庫は無くなっていた。角目世代のベンツの入庫はかなり減っているのだろう。

脱落はしていないが、割れているのだろう。触ってみるとぐらぐらだった。

部品名

部品番号

値段

シフトレバーブッシュ 前後二か所

159920310

798

交換工賃

 

3990

合計

 

4788

2021/3 前回の交換から8年。遂に、とうとう、シフトリンクブッシュが崩壊した。これまでの長持ち最長記録である。今回は初めて、自分で交換することにした。ネットで整備記事を調べてみると、シフトノブ側はミッション側よりも難易度が高いようだった。しかし、これはW124やW126の話であり、実際作業してみると、W201の場合は、ミッション側の方が死ぬほど難しい事がわかった。シフトリンクブッシュを穴に挿入する特殊工具も販売されているが、今回は簡単に自作できる挿入工具を使って作業した。作業手順を記録しておく。詳細は動画で記録したので下記youtubeリンク参照。

<シフトリンクブッシュの交換作業手順>
A.ミッション

@ジャッキアップし、AT左側のニュートラルスイッチの配線コネクターをロックを外して取り外す。
Aシフトリンクブッシュ直下を走る速度?回転数?ケーブルとニュートラルスイッチの配線を脇にずらして紐で固定しておく。
Bニュートラルスイッチの固定ボルトを外して、ニュートラルスイッチを取り外す。
C片手だけが辛うじて入る空間が確保できるので、古くなったシフトリンクブッシュの固定金具をマイナスドライバーを挟み込みロックを解除して取り外す。
D古くなったシフトリンクブッシュを撤去する。ロッドとホールを清掃する。
Eブッシュ挿入工具(ボルトとナット、アースノーマットの蓋をカットして自作したスペーサー)で新しいシフトリンクブッシュを片手でセットする。



Fスパナで、挿入工具のボルト・ナットを締めあげて、シフトリンクブッシュを挿入する。
Gロッドをシフトリンクブッシュに入れて、固定金具を取り付ける。

B.シフトノブ側
Hシフトノブ側は、ミッション側に比べればはるかに広い空間(笑)。C〜Gでやることは同じ。しかし、ロッドをブッシュにはめるのは、シフトノブ側の方がロッドの余剰空間が殆どないため難しい。斜めから、シフトリンクブッシュに無理やり差し込むような感じで挿入する。そのため、できれば、ミッション側のロッドを外しておいた状態で、シフトノブ側のロッド挿入を行った方がやりやすい。

破損したシフト側リンクブッシュ


シフト側に挿入工具をセットした状態

 

3.ミッションオイル 2002年45000km、2009年 91000km
 ATオイルを走行6万キロ以内で交換する予定です。これも説明書の指示に従ったものです。しかし、ヘインズの整備書には6万キロか3年ごとの交換が必要となっています。余裕があれば私の手元にきてからは3年ごとにやってみようと思います。

 2002年の車検時にATオイル・フィルタ、デフオイル交換を行いました。交換により、それまでバックに入れた時に鳴っていたガコンという音・軽いショックが消え、シフトアップも若干スムーズになりました。しかし、3万円もかかりました。3年毎は不経済です。色々な本に壊れたら40万くらいかかるから二年ごとにやったほうがいということが書かれていますが、10年で5回やるということはこれだけで15万円です。私のお勧めのプランは4年毎(3万キロ)にATFオイル交換、8年毎(6万キロ)にATオイル・フィルタ、デフオイル交換です。私はこれでやってみます。

 壊れると大変という鬼門のATですが、私の車は今のところすこぶる調子はいいですね。

デフオイル交換工賃

 

2002.6

7500

ATオイル・フィルタ交換

 

2002.6

12000

ATF

220Y,6L

2002.6

9600

ミッションフィルター

1262770295

2002.6

3090

 

 

32190

 

2009年 91000km

 デーラーでATオイル交換からはや7年です。4年ごとには替えようと思っていたのですが、途中で2004年にバキュームモジュレーターが壊れたときにだいぶ補充しているので、それからおよそ4年半の2009年2月に交換しました。ディーラーで作業を電話予約して、入庫。1時間半くらいで完了しました。フィルター交換も行い、スラッジや破損パーツも確認してもらいましたが、問題なかったということで安心しました。交換後もたいして変速の感触の変化は無く、ATに負担がかかる前に交換できたのではと思っています。7年でフィルターの価格が3000円から5000円にだいぶ値上がりしていました。W201の純正部品は年々高くなり維持は大変になってきました。

 

ATオイル・フィルタ交換

 

15000

ATF

220Y,6L

8800

ミッションフィルター

1262770295

5000

ガスケット

201271038067

2110

ワッシャー

007603010112

130

 

31040

 

 

4.シフトポジションランプ球の交換(2003.1)
 シフトポジションランプ=シフトインジケーターランプが購入時より点いていなかったのでこんな物かと何も思わず過ごしていました。雑誌でW124は点くというものを読み、もしかしたらと思っていつもお世話になっている島さんに相談しました。やはり点くとの事でした。はずし方よく分からなかったのでデーラーでやってもらうのを一度見て勉強することにしました。
 シフトのジクザグゲージはただ裏にL字型工具をかませて引くのみで取れたようです。木目パネルは空いた空間に何か特殊工具らしい物をかませてはずしていました。ランプの球は結構せせこましいところにあるようで交換に時間がかかりました。
 点いたのですが正直言って暗いですねこれは。なんとなくボーっと点いている程度です。国産車ではクレームですがメルセデスなら安全のために暗くしているのか?と変に納得してしまうのが不思議なところです。今度は島さんに教えてもらったLED埋め込みにチャレンジしたいと思います。

MINIATUREランプ

M 049846 000003

2003.1

300

シフトインジゲーターランプ交換

 

2003.1

1500

 

5.バキュームモジュレーター交換(2004.2)
 ATの軽微なすべりに気がつき、ATが終わったかと心配しリビルト交換も覚悟してヤナセに。バキュームモジュレーター=バキュームレギュレーター=バキュームボックス(後者に行くほど本質的でない呼び方である。英語ではVacuumModulatorが一般的らしい。) の内部の劣化でATFがインテークマニホールドに吸われ燃焼して消えていたようです。この部品が付いている場所はATの左側オイルパンの真ん中付近で、非常にわかりにくいところです。部品には管がついていてそこからATFが少したれていました。症状としては軽微なすべりのみで1週間くらい前から気づいていたのですが冬だから温まってないんだろうくらいにしか思わない軽微な物でした。しかし、朝出ようとDレンジにシフトするとガシャガシャと二回異音とショックがあり明らかに異常だと感じ即ヤナセへ行きました。行く途中の信号待ちでRからDへシフトしても全く異常は出ませんでした。すべりも出ませでした。わずか3分後には異常はなくなってしまったので、様子見ようかなと思ったくらいでした。でも、とりあえず見て貰おうと思い直したのがよかったようです。2リットル以上ATFが無くなり、液量レベルはレベルゲージにはわずかにつく程度でした。恐ろしい!早めに気づいたので命拾いしました。

バキュームによる変速の調整が復活したからでしょうか交換後は変速タイミングがメリハリがついた感じがします。対策品ではATFを吸わない様に改良されているらしい(ベンツ定番トラブル解決辞典より)ので今後は安心ですが、こんな危険な部品が存在することは許しがたいです。壊れて無くてもまだ変えたかどうかわからない人はとっとと交換してしまうことをお勧めします。あらためて、ベンツってもしかして欠陥車?と思ってしまいましたね。

バキュームボックス交換工賃

 

2004.2

18000

バキュームボックス

 1262709179

2004.2

9200

ATF

220Y2L

2004.2

3200

 

 

 

 

 

 

30400