〜ENGINE〜




掲載項目

1.ベルト関係
2.
エンジンマウント(納車整備前と整備後・エンジンマウント/デスクジョイント交換による変化)
3.
タペットカバーパッキン=エンジンヘッドカバーガスケット交換 オイル漏れ修理(2005)
4.
エンジンオイル・フィルター交換
5.
エアーフィルター交換
6.
エアーバルブ(アイドルスピードアクチュエイター)の清掃
7.
燃料ポンプリレー分解・端子清掃
8.
コネクター・X11を利用したトラブルシューティング
9.
点火プラグ交換
10.
ブローバイホース交換
11.
ベルト・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換(2007.07 88000km
 24.ベルト交換2回目(2014.3 105,888km)
 36.ベルト(3回目)・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換2回目(2024.02 158000km

12.
アイドリングの不調(アイドリングがやや高い+突発する回転数低下)
13.
アイドリングの不調(突発する回転数低下)
14.
エンジンオイルレベルゲージ破損 2009/2(交換1回目)、2020/12(交換二回目)
15.
ブローバイホースからブローバイ漏れ
16.
エンスト発生;とりあえず燃料ポンプリレーを交換
17.
エンスト再発:アイドルエアバルブの清掃・スロットルバルブ清掃
18.
始動不良
19.
エンスト+異常高回転
20.
EHAガバナー・水温センサー・OVPリレー交換(2010.12 98500KM)
21.
エンジンオイル交換(Mobil Super 2000 10W-40
22.
エンスト再発とタコメーターが動かない事と車速パルスが出ない事の原因解明
23.
エンスト再発についてのKEジェトロ診断手順
24.
ベルト交換2014.3 105,888km)
25.フェールプレッシャーレギュレーターのバキュームホース交換
26.アクセルリンク分解清掃(2017.5)
27.4番シリンダーのプラグくすみ〜フェールデスビ修理(2017.7)、OVPリレー交換(2017/7, 111000km
28.エアフローポテンショメータ−交換(2017.10)
29.オイルレベルセンサー交換(2018.4)
30.アイドルエアバルブ清掃(2018.9)
31.オイルプレッシャーセンサー交換(2019.1)
32.点火プラグ交換(2020.10)
33.スロットルバルブ清掃(2021.1)
34.OVPリレー交換、ABS警告灯点灯、OVPリレーソケットの配線脱落修理(2022/12, 153600Km)
35.エンジン・トランスミッションマウント交換(2023/2,154000Km)
36.ベルト(3回目)・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換2回目(2024.02 158000km


1.ベルト関係
 テンショナーダンパーやら色々と独特の消耗品があるメルセデスのベルト周りですが今の所、異常無く快調なため修理の経験無しです。(2002.452000Km

2.エンジンマウント・デスクジョイント(納車整備前と整備後・エンジンマウント/デスクジョイント交換による変化)

 中古メルセデスを購入する際の最も重要な注意点のひとつは“振動”です。“振動”といっても人によって感じ方は千差万別ですので、書き示すのは難しいです。250万円以上の高級車セダンを新車で購入したことのある方で感覚が並以上の方であればおよその自動車の“振動”が分かっていると思います。反対に主に軽自動車に乗っている人や、スポーツ-カータイプの車に乗っている人、国産車でも車齢5年以上の中古車しか乗ってこなかった人には現代の車の“振動”の基準がほとんどわかっていない可能性があります。もし、あなたが後者であれば、レンタカーでもかまいませんから、マークUクラスのセダン(走行距離は3万キロ未満)に最低3日間乗り続けてください。それでよほどにぶくなければ分かると思います。
 現代の車の“振動”の基準とは、ATのセレクターがパーキング又はニュートラルでは、“ほぼ”無振動に近い状態です。“ほぼ”というのは新聞紙がゆれない程度の微弱な振動はあるというレベルです。あるいは、より客観的にはカップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルです。セレクターがD(ドライブ)にしたときに振動はかなりはっきり感じられるはずです。しかし、この場合でもマークUクラスでも新車に近い固体であればカップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルです。Dの時の振動の程度を書き記すのはとても難しいのですが、運転席のドアにひじをついて手を耳に当ててみてください。エンジンの振動がよく伝わってきて揺れとしてかんじることができます。振動は確かにあるが、いすに座っている限りゆれとして感じることはないレベルです。

 メルセデスは国産車に比較すると情けないほど振動するのが普通と思ってください。しかし、それがあまりに強調されるばかりにただ単にメンテナンスがされていないだけの状態のひどい振動も普通とは思わないで欲しいです。マークUやクラウンよりは振動は新車でもありますがその程度はカローラと同じくらいの振動です。客観的にはセレクターがパーキング又はニュートラルではカップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルですが、運転席のドアにひじをついて手を耳に当てたとき、エンジンの振動が頭部の揺れとして感じ、いすに座っていても集中するとゆれとして感じるレベルです。Dの時の振動はそれほど集中せずとも椅子が微妙に振動するのを感じます。それでも、カップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルということがポイントです。椅子の上にカップをおけば波面ができるでしょうが、エアコンの噴出し口やコンソールの部分に置いたものでは振動はうまくマスキング(遮断)され伝わってきません。

 やっと本題です。購入前の試乗では私の190は最悪のレベルでした。ニュートラルで椅子がぶるぶる震えていて、ドライブではハンドルも振動していました。このレベルでも販売のプロでもメルセデスはこんな物ですよと本気(セールストークではなく)で言っているので、人によって振動の評価はまちまちです。前述のやり方でぜひ正しい振動の感じ方を身につけてから試乗へは行かれることをお勧めします。試乗にてダメ車ということが判明したので、直ちにメカニックにみて頂き、エンジンマウント/デスクジョイント交換で改善可能かを見極めてもらいました。酷いレベルではないが交換してもいい時期でもあるとのお返事をいただいたので、購入することにしました。エンジンマウントと、シャフトのデスクジョイントを変えれば直るということで部品代のみ当方負担で決めてきました。


 納車整備前、190はカローラよりは振動強めで古い昔のバスのような振動があったのですが整備後はクラウン並みとはいいませんが、カローラ並み以上にはなりました。ほっとしました。部品代としてはかなり高価で消耗品と割り切るには無理があります。作業自体は少し外車を扱う所であれば交換可能なレベルと思いますので、部品を部品商で23割引で購入し半額程度の工賃で作業を依頼できると思います。この次の交換はそうする予定です。

部品名

部品番号

値段

エンジンマウント

 

34000

デスクジョイント

 

27100

交換工賃(上記両方)

 

36000*車両代より値引き)

 

 

97100

3.タペットカバーパッキン=エンジンヘッドカバーガスケット オイル漏れ
  ここで考えてみるオイル漏れはエンジンオイル漏れに限定します。エンジン下部についているオイルパンにオイルが付いている又はにじんでいるからといってもそれが必ずしもエンジンオイルとは断定できません。ミッションオイルが伝ってきたのかもしれないし、ほかの様々な油液が複雑にエンジンルームに張り巡らされたホースを伝ってきたのかも知れません。どこから来たものなのか容易に分かることもあるでしょうし、難解な場合もあるでしょう。見当がついたとしても、プロに確認してから修理に取り掛かった方が良いでしょう。
 もし、オイルパンとエンジンの境から漏っているとすると、この境に挟まれているガスケットを交換する事になるでしょう。ゴルフの場合非常に手をつけやすいのですが、エンジンブロック関係のガスケット交換は極めて精密に行われる必要があるため、プロに任せるべきです。なぜなら、強くネジを占め過ぎたり不均一な力で締めてしまうと柔らかい物質でできているガスケットは潰れてしまいそこからまた漏れてくることになるし、ガスケットも買いなおさなくてはならないからです。またエンジンブロックにネジの力が不必要にかかると、エンジンブロック全体の精度が狂うと言われているからです。
 190Eはやや少しエンジンオイルがエンジンヘッド周りから滲んでいるのですがこれくらいならまったく問題ないということでしたので、放置しています。

 2005.5月 エンジンオイル漏れが気になってきました。エンジン下部のカバーにオイルが300cc程度、1年くらいでたまり、プラグ周辺のエンジンの側面と前面側も触って濡れていると感じるようになってきました。オイルの量自体は、1年経過でレベルゲージの中間ぐらいでした。6.エアーバルブ清掃にも書きますが、アイドリング中のハンチング、エンストが2回あり、思い切ってヘッドカバーのボルトを素人感で締め上げてみることにしました。上記でトルクを遵守する事はわかっているのですが、ディーラーもドーセ、ガスケット交換と大金の請求宣告を無情に言うか、ごまかしで増し締めするとしか思えず、治りもしない修理にまたお金を払うのも馬鹿らしくなってきていた(メーター異音の件を参照してください)ので、勝手に自分でやりました!結果、フロント側二本は特に最も最前部でオイル漏れが多かった所のボルトはゆるゆるでした。再前部で3回転、二番目で45度回転、他はびっちり留まっていました。まだ、ヘッドカバーからの3日目ですがオイル漏れはとまったようです。結構きつく締め上げたのでエンジン側のねじ穴が弱くなめてしまった人のホームページを見て、私も壊してしまっていないか心配ですが今のところ大丈夫なようです。
 納車時からのオイル漏れだったため、納車整備できちんと増し締め確認しておいてくれれば済んだことかもしれないと思うこの頃です。ディーラも結構、車の事をわかってないのかもしれません。
 2006.1月 (80000km) 半年前に増し締めした効果で、全くオイル漏れは発生していません。ベンツのコノジパッキンは欠陥品とかどーとか、いろいろ言われていますが、まずは整備の基本であるボルト類の緩みの点検を怠っていてはいけません。車齢13年に入ったわたしの190ですが、ガスケット交換やコノジパッキン交換の一度もしていませんが、エンジンオイルの漏れは全くありません。当たり外れはあると思いますが、最終型190のエンジンの耐久性はかなりのものですよ。
 2006.5月 エンジンオイル漏れ再発です。量も多くなってきました。また増し締めしてみたら、余計に多く出てくるようになってしまいました。一回エンジン始動すると、2〜3mlは出てきてしまっている感じです。こうなると、補記類への悪影響は必至ですので、ディーラーに泣き付きます。意外なほど、安い部品代、工賃に拍子抜けしてしまいました。もっと早くやっとけばよかったです。交換後は、当たり前ですが一滴もにじんできません。当たり前の事に感謝できる謙虚さが、190Eと付き合うと養われていきます(笑)

部品名

部品番号

値段

.タペットカバーパッキン

 1020161221

3610

交換工賃

 

6300

合計

 

9910

 

4.エンジンオイル・フィルター交換2003.05

 ヤナセで交換しています。20022003は結構頻繁にヤナセ通いしたので、また、1年点検は代車待ちで仕事と都合がつかないため、エンジンオイル・フィルター交換のみで済ませました。費用はヤナセでは工賃を取っていない(意外と知られてないですが良心的な面もあるのです)ので高くはないと思うのですけど、どうですか?本当は、フィルターは2年ごとでいいのでいらなかったんだけど、外して戻せともいえないので許しました。今度からはフィルターはやるなというようにします。

部品名

部品番号

値段

エンジンオイルF-XHP,10W-40,DM,6L

 

9600

オイルフィルター

1021840501 

1680

交換工賃(上記両方)

 

0

 

 

11280

2004年、ユーザー車検後にオイル交換施行。
2005
年、オイル交換サイクルを2年に変更。走行距離で年に6000キロしか走らないので毎年行うのは過剰整備と自己判断。
2005
6月 しかし、やはり車好きのどうしようもないところで、結局一年毎にオイル交換してしまっています。
2006
5月 タペットカバーパッキン交換時に同時交換
#フルード(液)の項目を参照

 

5.エアーフィルター交換 (2004/06:68000km, 2008/07:90000km, 2018/07:113000km, 2023/2:155000Km)

 2004年 自分で簡単に交換できます。このあたりは同じ5ナンバーサイズの同じ排気量のゴルフと比べてもベンツの方が格段に整備性がよいことに驚かされます。機械としての面白さや奥の深さはメルセデスには独特の味わいがあると思います。2年ごとに交換しています。

部品名

部品番号

値段

エアーエレメント

 003094380467

4150

2008年 4年もほったらかしになっていたので新品交換しました。ディーラーでは部品の値段が5000に値上がりしていました。これからはネットで買う事にしようっと。

部品名

部品番号

値段

エアーエレメント

 003094380467

5040

  2018年 10年間の走行距離は2.3万キロと少なかったために、実に10年間も無交換でした。KNECHT/MAHLE製LX61で2200円と格安。


10年ぶりの新品は、蓋を閉めるときに、内側のシールパッキン部分の弾力が全然違いました。




エアーフィルター交換方法

6.エアーバルブ(アイドルスピードアクチュエイター)の清掃。20054

2ヶ月くらい前からアイドリング時(DまたはRにしているときの)にエンジン回転数が600700回転でややふらつき僅かであるがハンチングといわれる状態が出ていました。エンストしそうなブルブルッという振動も出るようになって油圧もそのときには11.5に低下していました。それだけなら、まーほっとくのですが、ついに2回ほどエンストしてしまいました。

 こういう場合最も安直なのはアイドリングを少し挙げる方法です。実際ハンチングでエンストしそうなときにほんの少しアクセルを入れ回転を750800回転にしてやると症状はなくなります。でも、ヘインズのマニュアルを見ると、アイドリング数は調整できないから異常があるならディーラーで見てもらえと書いておりました。

 ベンツのお約束トラブルのひとつエアーバルブと症状(ゴルフ2のときの症状とも一致していた事もあり)から感じ、とりあえず清掃してみる事にしました。エアクリーナボックスを外しエアーバルブを発見するところまでは順調でしたが、エアーバルブがプラスチックのような部品で固定されていて思い切り引っ張っても3センチくらいずれてきた所で全く動かない状態でした。外すのはとりあえず諦めて、エアーバルブに刺さっているホースを外して中を清掃しようとした所、玉砕しました。ホースがボキット完全に折れました。折れてもおかしくない、折れるだろうと覚悟していても、実際折れるとドーシヨー!明日車取りに来てもらうしかねー!最悪!と落ち込みましたが、1分後、立ち直りました。とりあえず、エアーバルブにWD−40という潤滑油を結構ぶち込んでおきました。入れても、入れてもシュワシュワーと吸い込まれるように入っていきます。で、折れたホースですが運が悪い事に三つまたになっているテープで巻くのは困難な場所でした。でも、他に手は思いつきません。外科手術をするようにピンセットで慎重にビニールテープ(写真の赤)で応急処置しました。この部位が陰圧であれば、これでとりあえず数日は持ちそうな感じで固定できたので、組みなおしてエンジンを始動!完璧にハンチングは治ってしまいました。翌日冷間時始動でも、いつものようなアイドルの不安定さは治っていました。750800回転で安定しています。

いつなんどき、例の折れたホースのテープが外れるかわかったものではないので、パーツを注文しに行きました。その場所はエアクリーナで完全に隠れるので簡単には見る事もできません。もしかしたら、単にそのホースが折れて隙間からエアーを吸うか出すかしてアイドリング不調が治ったかもしれませんし。もし、エアーを吸っている場合、エンジンに塵がどんどん入ると困りますから。

エアクリーナ外し前

エアクリーナ外し後

中央やや右上の丸いところがエアバルブ、左下に破断したホース。

破断したホース


ビニテで応急処置。見えるところならこれでいいが、見えないところなんで、一応新品交換予定。値段によるが・・・・。2480円だったので、来週に交換しときます。

交換しました。が、思っていた以上に難易度高いです。ホース類は全部ガチガチなので、連鎖的に割れてしまいそうでした。ちょー丁寧にテンションが掛からないよう精密ナイフで分割カットして古いホースを除去しました。新しいのをつけるのもモーこれ無理だ!と止めようと何回も思ったほどジョイントを差し込むのが硬くて硬くて大変でした。このあたりは二度と触りたくありません。

ついでに、エンジンコンディショナーでスロットルバルブをキレイに清掃しました。車検時にはディーラーで行われている定番メンテナンスです。
そのついでに、プラグも全部外して点検清掃しておきました。かぶっているプラグは無くみんなキレイなキツネ色だったのでエンジンの状態はいいと自信がもてました。

部品名

部品番号

値段

ホース

M 102 094 19 87

2604

 

写真追加:2006.01 ねじきり部分が汚いのはエンジンオイルがプラグホールまで漏れてきて溜まっていたために染み込んだためです。これもかなブラシでキレイに清掃しました。このプラグ1500円程度です。車両購入時に新品交換され、もう、5年目ですがきれいに接点を磨いて、ギャップを測定し均一である事を確認できたために、そのまま使用していく事にしました。エンジンの調子は全然問題ですから、プラグ交換を一年毎とか二年毎とか言っているのは過剰整備じゃないでしょうか。大昔と違ってこういう消耗部品でも耐久性がだいぶ向上しているように思います。今年も、なるべく無駄の無い車のメンテナンスを考えていきたいと思います。

7.燃料ポンプリレー分解・端子清掃

 アイドリング不良の定番の原因として燃料ポンプリレー内のハンダはがれがよく雑誌などに載っていましたので、一度調べてみたいと思い外してみました。端子はぴかぴかで、内部も非常にきれいで全く異常はないように見えました。新品同様のキレイさでした。分解の際にシールを破らなくてはならなかったので、グルーガンで再度シールし、端子も一皮むいておきました。


<写真の左側からO2センサーリレー、フェールポンプリレー、コールドスタートバルブリレー>

8.コネクター・X11を利用したトラブルシューティング
ネット上に興味深い情報がありました。コンピューター診断をテスターにて自分で行う事ができる暗号解読表のようなものです。
以下無断転載

コネクター・X11は ラムダテスターを接続して エンジン回転数や空燃比をみたり あるいは点火波形を見たり出来るコネクターです
では、高価なラムダテスターが無ければ 見れないかというとそうではないです

サーキットテスター(内部抵抗の大きいもの)で X11の端子3にプラス端子2にマイナスを当てる事で 空燃比やトラブルシュートが出来ます

190Eだと 約6.8V辺りを境に 針が振っていれば空燃比はOK
300Eも同じくらい
500SL(119エンジン)なら 約6.3V辺りです
つまり 正常なら針が フィードバックしています(同じ範囲で振れる)

ではトラブルシュートとして サーキットテスターが以下を示すの場合は・・・
  12Vで固定(10%)=エアフロポテンションメーター不良
              スロットルバルブスイッチ不良
  10Vで固定(20%)=アイドルスイッチ・フルロード不良
   9Vで固定(30%)=クーラントセンサー不良
   8Vで固定(40%)=エアフロポテンションメーター不良
   6Vで固定(50%)=O2センサー不良
   5Vで固定(60%)=スピードシグナルセンサー不良
              外気温センサー不良
   4Vで固定(70%)=TDシグナルセンサー不良
  2〜3Vで固定(80%)=吸気温センサー不良
  1Vで固定(100%)=O2センサー&CIS−Eユニット不良

と 判断できます( 電圧は多少の上下はあります )

参考HP:http://jacobs.jugem.jp/?eid=53

 で、気になって早速やってみました。



エンジンルーム向かって右側の丸いキャップをはずした場所にコネクター・X11はありました。端子3にプラス、端子2にマイナスを差込んでテスターは直流電圧測定モードにします。

写真のように、6.8Vのあたりで針は振れていました。ということは、合格という事です!アイドリング不良で最も金のかかる原因にエアフロセンサー交換というのがあるのですがそうで無い事がわかっただけでも、安心できました。

 

9.点火プラグ交換

半年前に点検し清掃しましたが、点火プラグについて少し調べてみると、2万キロくらいでは交換した方がいいという情報が多い為に、もう一度取り外してみる事にしました。
 プラグの消耗度合いを見るポイントに中心電極のエッジが丸くなってくる状態があるようです。下の図を見てもらうと分かりますが、だんだんとエッジが磨耗して削れてくると火花が飛びづらくなるということは理論的にも理解しやすい事でした。最近流行のイリジウムプラグなどは1の側の形状に近くなっていますが、普通の安いプラグは12の間の形です。それが消耗すると2に近くなり、点火性能が低下するという事です。

 

そこで、自分の古いスパークプラグの電極を良く見てみると、見事に丸くなっていました。
特に接地電極側の中心電極がひどく磨耗しカーブしているのがよくわかります。
新品は気持ちよくスパッとエッジが効いています。

4万キロ走行

新品

プラグは純正車載工具で簡単に外せます。スパークプラグにはめる工具+L字型ソケット工具+L字型工具の三点をこのように組み合わせて使用します。いやーよくできています。緩めるときはこのように全て使用すると簡単に外れます。プラグが緩み始めたらL字型ソケット工具+L字型工具は外してスパークプラグにはめる工具だけで手で回していきます。締めるときは、同じく、手締めでスパークプラグにはめる工具だけを使いまわし、回らなくなったらスパークプラグにはめる工具+L字型ソケット工具でまわし、きつくなってからさらに1/8回転締めるのが良いようです。締めるときはL字型工具が使わない方が締めすぎにならずに済みます。3点の工具の組み合わせで締めすぎないように作業できるように非常にうまく考えられています。メルセデスベンツ様様といったところでしょうね。自分でやらなきゃこんな素晴らしいところにも感動する事なんてありませんから、DIYはやめられません。

交換後ですが、パワーが上がった気がします。しかし、同じスピードで走らせて、必要な回転数が下がるほどの変化はありませんでした。あくまでも微妙な体感レベルの変化のようです。燃費が上がるかどうかはしばらくデーターを取ってみて報告したいと思います。

 

10.ブローバイホース交換(2007.5

 ヘンジンヘッドカバーガスケットを交換依頼した際に、修理後ブローバイホースが破損していました。液体状のシール剤で補修されていましたが自分で整備する際に都合が悪いので自分で交換しました。できれば、こういうメンテナンスしづらいようなその場しのぎの補修はしないでもらいたいです。パーツ代は請求してくれれば払いますので、きっちりした仕事をしてもらいたいものです。なんかこういう困り事が多いんですよね。

 

奥のパーツは以前に交換済みですので、それよりも前側のパーツを一新しました。奥側の青い囲みの接続パーツはディーラーでパーツが探せなくて注文できませんでしたので古いものをそのまま使いました。ディーラーの部品ピクチャーカタログの図面とは少し形状やパーツ構成が異なりますので、パーツ注文の際には注意が必要です。

部品名

部品番号

値段

ホース

M 102 094 43 87

2625

ホース

M 102 094 21 87

1197

コネクター

M 102 094 10 12

409

 

 

4231

11.タイミングベルト・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換 (2007.07 88000km

エアコンを使う季節になり、気になることが出てきました。ベルトが少しですがきゅるきゅると滑っているようです。無視して乗ること1ヶ月、周りの車もコレくらいのベルト鳴りは十台あれば1台はしているかナーという程度だったのでほってきたのですが、長距離を頻繁に使うことになったので、念のために調節か交換する事にしました。
 ベンツの場合はテンショナーはただのプーリー位置の合わせだけで行われるのではなく、ごつい部品が存在します。これはプーリー位置を固定して決めるのではなく、ゴムのねじれを利用した弾性を持たせた多少の遊びがある位置でプーリーを位置決めし、さらにショックアブソーバーのようなダンパーを加えてプーリーの遊びしろの振動を押さえ込む工夫がされています。何でこんなにも大げさなシステムを利用しているのかは不明ですが、1本式のVベルトを採用しているために補機類の固有振動が共鳴する回転数となった場合に振動が大きくなり各ベアリングや軸への負担が大きくなること、またベルト泣きが少しでもゆるくなると発生しやすくなることからタイミングベルトの振動を極力抑えるための工夫といえるのかもしれません。
 1本式のベルトに固執しなければこんな大げさなシステムは無用なのですが、1本式にこだわったのはおそらく3本のベルトのうち1本が5年間で切れる確立は、1本のベルトの場合のそれと比べて大きいからということでしょうか。国産車の場合は大事なベルトは二本がけにして安全をとるのですが、ベンツはそうはしなかったのです。私はこのベンツの選択は誤りだと思っています。実際にはベルトテンショナーのゴムが切れてしまうとぐらぐらになり、ベルトは緩み、車は全機能を失い走行不能になってしますからです。国産車の選択のほうが賢明で安全だと思います。こういった考え方の違いがベンツの故障の多さと維持コストの高さに影響していることは明らかです。
 文句を言っていても始まりませんので、信頼性確保のために交換しました。ベルトテンショナー・テンショナーダンパーは13年間88000km無交換でも役目を果たしていましたので、このパーツの信頼性はそんなに低いとは思いませんが、それでもゴムのねじれを利用する機構なので、ゴムがねじ切れたら終わりです。ベンツにしてはお粗末なリスク管理ではないでしょうか。

パーツは前にタイロッド一式を依頼した所に依頼し、作業はディーラーで依頼しました。交換後はベルト鳴りは完全に消え、張り具合も格段に硬くなりました。パーツ代を社外品利用で半額に抑えても合計44000円余りかかってしまいました。できれば、Vベルト交換のたびにテンショナーは交換したほうがいいらしいので、これは恐ろしく不経済なシステムです。

部品名

部品番号

値段

ベルトテンショナー(LASO社製)

205822000

下記に含む

テンショナーダンパー(STABILUS社製)

8982CX

22480

ベルト(コンチテック社製)

SM0089977392

5863

工賃

 

15960

 

 

44303


 24.ベルト交換2回目(2014.3 105,888km)
 36.ベルト(3回目)・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換2回目(2024.02 158000km

12.アイドリングの不調(アイドリングがやや高い+突発する回転数低下)(2008.4 90000Km

2週間前からややアイドリングが高めでした。Dで停車中で850回転くらいあり、Nだと1200回転くらいでした。寒い季節だったのでこんなもんか、アイドルエアバルブがんばってるねーと良いように解釈していました。しかし、25度を超える気温のときに突発する回転数低下が断続的に発生しエンストしそうになりました。最近レギュラーガソリンを入れてしまった事が原因かとも思いましたが、そこまで不調になる事は無いとディーラーの敏腕メカニックに教わり、何とか自走はできそうなのでディーラーへいくことに。その前にちょっと自分で調べてみるとアクセルワイヤーのリンクがアイドリング時にアイドリングスイッチを押していない事を発見しました。これだけであれば、リンクの清掃だけで直るので助かります。自分で触るのは調整とかをミスるとアクセルいきっぱなしになったら大変な事になるのでプロに頼んだ方が無難です。

ディーラーへ預けその日のうちにやっていただけました。びしっとアイドリングは700回転、Nでも900回転に安定し直りました。機械式だと目に見えてトラブルシューティングできるのでいいです。修理代も4000円で済みました。

 

13. アイドリングの不調(突発する回転数低下)(2008.4 90000Km

 アイドルスイッチ周りの清掃でアイドリングは低くなりましたが、突発する回転数低下が断続的に発生しエンストしそうになる症状が再発しました。点火系が怪しいので、点火ディストリビューター・ローター、プラグコード、プラグを総交換しました。これらは新車時のパーツが15年も使用されてきたので劣化が予想されていましたがこれまで快調でしたので手付かずでした。交換後、1ヶ月程たちましたが、今のところ不調は再発していません。治っていればありがたいのですが。(詳細は点火系で)

14.エンジンオイルレベルゲージ破損 2009.2 92000km(交換1回目)、2020/12(交換二回目)

 エンジンオイル量を確認しようとゲージを抜くと、割れました。パーツはディーラーで取り寄せ。2140円とネットオークションで買うのと価格は変わりませんでした。細かい所があちこち壊れて?崩れていきますね。
 2020/12 二回目の破損により交換。部品価格は4430円と二倍以上に高騰していた。壊してしまうのは、プラグコードを抜く時なので、プラグコードを抜くときには必ず前もってオイルレベルゲージを取り外しておくこと。

15.ブローバイホースからブローバイ漏れ 2009.9

 ブローバイホースから周辺へブローバイ漏れていました。2年前にホースは一式交換しまだまだ弾力はあるのですが、エアクリーナーとのつなぎ目から漏れています。液体ガスケットを塗りタイラップで締めてみました。

16.エンスト発生;とりあえず燃料ポンプリレーを交換 2009.12

 つい先日、勤務先から帰宅の際にエンジン始動し、駐車場を出てすぐの信号待ちをしていると、ストン。何の前触れもなく、エンジン停止。フェールポンプがついに死んだか!とあせりました。それでもやることは一つ、ATレバーをPにいれ、エンジンキーを再始動。何事もなくかかり安堵。1週間あまりあれはいったいなんだったのだろうと、原因を色々考えながらも、特に何もせず毎日の通勤に使用していた。急に冷えてきたから暖気せずに最近は動かしていたせいかな、と30秒くらいは暖気するように心がけていました。そしてついに二回目のエンスト発生。15分くらいのってきた後、コンビニにより、任意にエンジン停止させ、コンビニから戻り始動。10秒くらいで前回と全く同じようにアイドリングの乱れは全くなく、まるで任意にキーでエンジンを切ったかのような潔い停止でした。再始動は容易に可能でしたので、大事には至りませんでしたが、走行中に起こると大変な事になります。停車して、Pに入れないとスターターは回せないですから。
 とりあえず原因は良く分からないものの、まだ一度も交換したことのないフェールポンプリレーを疑い交換してみることにしました。KAE社製ドイツ製のフェールポンプリレーであれは前にも部品を買った事のあるHOTEI TRADINGで12000円(送料別途550円)で手に入れることができました。純正品は約45000円らしいので、かなり安いです。現物を純正品とあわせてみると、
1.
端子の長さが3割程度短い
2.
端子間の距離が純正品と比べわずかに異なる。
ことに気づきました。
で、作業してみると、
3
.ソケットに差し込むがきっちり奥まで入らない。2mmほど浮いた状態です。
2.が原因と思われました)
 以上の問題がありました。7ミリ程度はある端子のうち5ミリ以上は刺さったわけで、取り外しもしてみましたが、容易に外れるような状態ではありません。走行テストしても、いままでよりもなんだかパワーが向上したような感じもするし、キックダウンのレスポンスも良くなったようです。しかし、安いものには理由もあるようで、ハンダの劣化やリレー自体の消耗が早くトラブルの多いいわゆる社外部品と云う代物だと購入したあとで色々検索して分かってきました。数年で駄目になるだろう代物のようです。
 安物買いの銭失いという事でしょうか。エンストの原因もまだ特定できたわけではないので、とりあえずこれでやってみて、エンストが再発するようであればフェールポンプリレーは問題なかったということですから純正に戻します。再発しなければ、KAE製品がどれくらい持つのかテストしてみようと思います。半年くらい乗ってみて車に他のお金のかかる故障が出なければ新品純正品をおごってやろうかと思います。
 KAEのHPを調べてみました。創業18年と若い会社のようです。今回購入したリレーには上部に携帯電話のように浸水チェックの窓がついていました。恐らく世界中からクレーム殺到で、なかには雨水が侵入する場所に設置されているという事もあり、浸水によるショートが原因で破損するケースもあったのかもしれません。そういう故障については、保障しないための対策処置でしょう。つまり、一応は浸水チェックの窓設置のコストが上乗せされてもクレームについて対策すると云う姿勢があるということだと思います。もう完全にドーデも良くなっている企業なら、そんなことするとは思えないですから。ハンダの質についても改善されている事を期待しています。

部品名

部品番号

値段

フェールポンプリレー(KAE社製)

3.301.140

12550

*後にこのKAEフェールポンプリレーは問題ないことが判明し9500円でヤフオクで売却しました。

17.エンスト再発:アイドルエアバルブの清掃・スロットルバルブ清掃 20101

燃料ポンプリレーを交換し、2ヶ月エンストがなくなったので完治したかと思いきや、やはり信号待ち、始動後5分以内の状態でエンストしました。ひどいことに、再始動直後にもすぐに再エンストするという冷や冷やする様な症状でした。再々始動で問題なく始動するものの恐くて回転数を上げ気味にして帰宅しました。燃料ポンプリレーは問題なかったようです。他に原因があると思われます。現状理解のため、燃料ポンプリレーを古い純正に戻しエンストを確認しますが、エンジンが温まっている状態では症状は全く発生しません。暖気前のアイドル状態に問題があるようです。それで、5年ぶりにアイドルエアバルブとエアフローセンサーとスロットルバルブをエンジンコンディショナー(KURE)で清掃しました。清掃後、2週間になりますがエンストは再発しなくなりました。買ったばかりの燃料ポンプリレーはヤフオクで売却しました。

20105月 エアフローセンサーとスロットルバルブの清掃後4ヶ月経過しましたが、エンストは一度も再発しなくなりました。克服したようです。前回はスロットルバルブの清掃はエアフローセンサーを手で少し押し下げて行っただけで、十分に汚れが取れなかったので気になっていました。今回ハンマーをエアフローセンサープレートに載せ十分に開けて、アクセルケーブルも押し下げながら、スロットルバルブのところも念入りにキッチンペーパーを箸に巻きつけて清掃しました。残っていた汚れはそれほどでもなく、思っていたよりもきれいではありましたが、これですっきりしました。

18.始動不良 (2010.8

@    エンジン始動に通常の二〜三倍くらいセルを回す必要がある。が、かかることはかかる。

A    3週間前に突然発生し続いている。

B    平日、毎日使っている状態では必ず起こる。朝出勤時にエンジンをかけるときに症状有り。夜帰宅時にエンジンをかけるときにも症状有り。

C    丸一日車を使わず、翌日にエンジンをかけるときには一発始動しエンジンのかかりは良い。

D    エンジンオフ後、概ね4時間以内くらいの再始動では症状は出ない。普通に始動する。

E    三年前にコールドスタートバルブからのガソリンリークによる始動不良の症状とよく似ていると感じています。そのときは様子を見ているうちに次第に始動不良が酷くなったので、今回は早めにご相談しようと思いました。

F    インジェクターノズルは新車時より(実走行97000km)未交換です。他のエンジン関係の主要パーツも、コールドスタートバルブ(2007年)、点火系セット(ディストリビューター・ローター、プラグコード、プラグ;2008年)以外は未交換です。バッテリーは真っ先に疑ってオートバックスで点検してもらいましたが、大丈夫とのことでした。

 通勤で使う車です。エンジンが朝かかりにくいというのは、ヒヤッとします。念のため専門店で見てもらうことに。もちこんで、通常状態の始動状況を確認してもらいスムーズとの事。これの三倍くらいの感じであれば、原因を突き詰めるにはかなり時間がかかるし、分からない場合もあると言うことで様子を見たほうがよいということになった。確かに、診断は難しいかもしれない。持っていった日の朝の始動なんて、普通だった。190Eめ、猫をかぶりやがってと苦笑したものだ。この数週間、毎朝始動性が悪かったので、その日もきっと悪いだろうから参考にしてもらうためにデジカメで動画を録画したが、1.5倍くらいしか変わらない状態で始動したため、状態を見てもらうこともできず。
 そういうわけで様子見です。

エンジン始動が少し悪い状態動画(クイックタイム動画にリンクします。)

19.エンスト+異常高回転(2010.10
 調子はまあいいです。しかし、2ヶ月に一回くらい、車を使った後にパーキングに入れてエンジンを切ろうとすると、エンジン回転数がひとりでに1500回転以上にあがることがあります。アクセルを操作しても、下がることはありません。アイドルエアバルブが怪しいのですが、まだ稀にしか起きないことと、別に困っているわけでもないので放置です。
 エンストも、4ヶ月に一回くらいあります。停車時などにアイドル回転に近づくときにすっと息途絶えます。再始動は容易ですので、これも放置です。症状が固定し再現性がないと、修理に出しても原因特定は困難ですので。

20.EHAガバナー・水温センサー・OVPリレー交換(2010.12 98500KM)
 エンスト+異常高回転での症状が徐々に頻度が増してきました。エンスト寸前またはエンストに至るアイドリングの低下が週に2〜3回、高アイドリングも再始動しても改善しないことが多くなり、少し安心して乗れる車ではなくなってきました。常にエイドリング回転を注視し、ストンと落ちてきたらすばやくアクセルを少し踏んであげないとエンストしてしまうからです。帰宅時にPにシフトを入れると回転数が1200回転異常に高止まりしているのも、不気味です。
 2010年は全く車の故障が無かったので、思い切って予算消化?のために修理に出すことにしました。高アイドリング状態で固定しているときに、ディーラー(ヤナセ)にもって行き診てもらいましたが現象は確認できるものの、原因は簡単には分からず。代車も無いということで、年明けに工場が比較的すいてきたころに代車を用意してもらい診て貰うことになりました。
 数日様子を見るも、エンスト症状が日増しに増えつつあり、週に2〜3回も起きるようになってきたので、いつ診て貰えるかわからないディーラーではなく、近所の外車屋さんへ修理に出しました。3週間ほど車を預けましたが、はじめにEHAガバナーからガソリン漏れが発見され交換されました。1週間程前にヤナセでエアフロ周りの点検を受けたときにはガソリン漏れは無かったので、たまたま最近漏れ出したのかもしれないし、悪化してきたエンストと何か関係があるのかもしれません。フェールポンプリレーについては工場のテスト品と交換しても症状改善せずのため交換されませんでした。水温センサーを交換してみるも、結局は症状については原因不明で治りませんでした。

エンスト寸前になる低回転発作の瞬間(クイックタイム動画にリンクします。)
PまたはNレンジではっきり分かるアイドリング高回転(クイックタイム動画にリンクします。)

190Eに乗るようになって10年の間にこれまで最長でも1週間以内の入院しかなかったのですが、今回3週間も預けることになりました。車が帰ってきて翌日には、高アイドリング現象は起こり、治ってないことを自分でも確認しました。低アイドリング発作は確認できませんでした。以前から技術的なアドバイスをもらっているマイスター島さんに相談したところOVP(過電圧防止)リレーが怪しいということになり、スピードジャパン経由で純正のOVPリレーを取り寄せし自分で交換しました。これで治るかを今後、経過観察していきます。
 OVPリレーの交換は非常に簡単なように紹介されますが、W124(Eクラス)やW126(Sクラス)、W202(Cクラス)と違っていて、190Eの場合はそう簡単ではありませんでした。8年前(2002年6月)は、ヤナセで対策済みのOVPリレーをエンスト症状で交換してもらいましたので、自分でやるのは初めてでした。自分で前に一度OVPリレーのヒューズを確認するために外そうとしたことがありましたが、困難のため、その時はヒューズだけ何とか取り出して点検しました。今回は試行錯誤して交換に成功しました。DIYで交換しようと思っている人の参考になるように、手順を書いておきます。

2011110日現在 エンスト・アイドリング高回転共に、昨年末OVPリレー交換後症状が全く出ませんでした。多分治った!もう少し様子見ます。1ヶ月みて異常が出なければ完治でしょう!やったかも!!

20114月現在 アイドリング異常エンストとも再発ゼロ。完治しました!

部品名

部品番号

値段

OVPリレー(純正品)

201 540 3745

10815


バッテリーの端子をはずす。バッテリーの固定をはずす。バッテリーをずらしてリレー・コンピューター格納部のカバーを取りはずす。
無理にカバーをはずすとカバーが破損します。私は水が入らないようにカバーは黒いガムテープで留めています。


バッテリーを取り外す。ボンネットと干渉するため、垂直に持ち上げても取れません。手前に傾けてとるしかありません


手前のコンピューターのロックをはずす。コンピューターの接続コネクターをはずす。


奥のコンピューターは取れなかった。コネクターのロックをはずし、接続コネクターを持ち上げる。


こうしないと赤いOVPリレーがコネクターのケーブルに干渉してはずせない。
燃料ポンプリレーとその奥のリレー(何か不明)の箱をはずす。


OVPリレーをその台座ごとコンピューターの箱からずらしてはずす。
台座からOVPリレーをはずす。


手前が新品10年(2010年6月22日?製造)。奥は01年(2001年9月11日?製造)。
共にメルセデス正規純正部品。


交換された水温センサー

21.エンジンオイル交換(Mobil Super 2000 10W-40(2011.01 98887km)
 エンジンオイルの交換は前回のベンツ・ドイツ車専門店でモチュールのオイルを入れた以外は、購入以来すべてヤナセのモービル1(10-40)を使用してきた。モービル1にこだわってきたのはメルセデスベンツ承認オイルで、新車から使用されてきたエンジンオイルで最も信頼性が高いとされているからだ。実際、色々なエンジンオイルの値段をみてもモービルワンは最高価格帯に位置する。エンジンオイルによっては、ガスケットをいためる可能性もあるから、メーカーが認証するエンジンオイル・粘度を使用するのがもっとも安全・安心であると思う。
 しかし、最近になって、ヤナセがモービル1の専売モデルF−XHPの流通を止めてしまったようだ。ヤナセでオイル交換の案内を見ても、F−XHPは見当たらない。専売モデルを止めて普通に流通しているモービル1でオイル交換をしている。そこで、大問題なのは、モービル1のラインナップから10-40が消えてしまったということだ。ヤナセのホームページや店頭パンフレットによると10-40を選ぶ場合はMobil Super 2000をヤナセでは使っているらしい。時代の流れで最近の省燃費エンジンには5-30が主流になりつつあるためモービルではモービル1のラインナップから10-40を外し、角目世代のベンツ用にワンランク下のオイルブランドであるMobil Super 2000にかろうじて10-40を残しておくという選択をしたようだ。ちなみに量販店には他ブランドの10-40のオイルはいくつかあるものの、モービルブランドの10-40はどこも置いていなかった。モービルのベンツ認証オイルを入れるのであれば、ヤナセでMobil Super 2000を入れるか、インターネットでオイルを購入し自分で交換するかしか選択肢が無かった。
 ヤナセは非常に古いメルセデスのこともよく分かっているようで、Mobil Super 2000を取り扱ったと思われる。安易にモービル110-30で代替しようとしない姿勢が素晴らしい。それで、色々調べていると、ジェームスという全国チェーンのカー用品店で、Mobil Super 200010-40を取り扱っていることが分かった。しかも、ヤナセでやる費用の半額以下の4600円(交換作業工賃込み)でやってくれる。ジェームスはオートバックスやイエローハットのようにやたらにあるわけではないが、運のいいことに30分足らずの距離に店舗があった。同じオイルを使うのであれば、半額以下のプライスは非常に経済的だ。
 ジェームスでの交換作業は下抜きでドレンパッキン交換も行われる。これで、4600円であれば自分でオイルをネットで買ってやるよりもはるかに安い。オイルフィルター交換を同時に依頼しても僅かにプラス1200円されるだけだ。今回は初回ということで、オイルのみの交換にしておいた。Mobil Super 2000で問題が無ければ、次はフィルターも頼もうと思う。
 驚くべきことに、オートバックスやイエローハットのようにオイル交換会員会費1000円などはジェームスでは要らない。無料で会員カードを作ると、それでオイル交換工賃無料だ。さらに、新規で会員になると500円割引される。そして、正月セールのためか5%の値引きまでされる。なんだかんだで、3895円でMobil Super 200010-40)約5.5リットルのオイル交換が出来てしまった。見学窓から見ていたら、Mobil Super 2000の20リットル缶から機械でオイル供給装置に接続されていた。こまめに4回ほどオイルを継ぎ足して量をチェックしていた。ドレンボトルの締めの点検も、パンフレットにあるようにダブルチェックをきちんと行っていた。
 交換後の感想は、まあ特に変化無しということでOKでした。

部品名

部品番号

値段

Mobil Super 200010-40

 

3895

190james

22.エンスト再発とタコメーターが動かない事と車速パルスが出ない事の原因解明 (2011.4
 OVPリレーを交換し好調だった2011年のベンツ190Eだったが、またもや問題が出てきた。タコメーター(回転計)が突然機能しなくなる事がしばしば起こるようになってきた。
1
)エンジンをかけても、全くタコメーターが反応しない。
2
)そしてそういうときにはEXH TEMPの警告灯がキーオンのランプチェックで点かない。
3
)とくに始動や走行に特に問題はない。5分くらい走行してると、タコメーターが復旧することがある。タコメーターが復旧したときに、EXH TEMPが点灯して5秒位したら消える。
 症状の動画
 こういうことが起こっていた。タコメーターそのものが壊れているにしては2)や3)との関連がよく説明できない。2)の症状は取扱説明書によると電気系統のトラブルらしい。何かが起こってるんじゃないのと心配になるも、原因がつかめないまま2ヶ月くらい経った頃、再びエンストがまれに起こるようになる。しかも、タコメーターが死んでいるときに。それでも、エンストの原因がOVPリレーではなかったのかもな度色々悩む日々が続く。そして、突如カーナビが車速パルスが来ていないことを知らせてくれた。その知らせを受けた2分後に信号待ちでエンストが起きた。
 この一連の不都合を総合的に考えても、何も分からないのであるが、とりあえずこういう起こったり起こらなかったりする症状はヒューズの接点不良が原因だった経験(ワイパーが動いたり動かなくなったりする症状が出たときにヒューズ接点を研ぎなおしただけで完治したことがある)から、ヒューズボックスを見てみた。タコメーターのヒューズが10番にあることが分かった。ヒューズは切れていなかったが、これを交換し接点を磨いてみるとタコメーターもスピードセンサーも治った。しかしそれだけでは、たまたまかもしれないので外してみて、症状が出るかをチェックしたところ、ビンゴだった。タコメーターとスピードセンサーの共通点は不明だが、この10番のヒューズが原因である事は間違いない。
 その後、もう3ヶ月経ったが、あれっきり一度もタコメーターが動かなくなった事はないし、エンストも全くゼロとなった。実に快適なメルセデスベンツとなっている。

 

23.エンスト再発についてのKEジェトロ診断手順(2012.12

 20114月のエンストの解決から、1年半は190Eはとても調子が良い状態が続いていた。車例は20年目に入りつつあり、走行距離も遂に大台の10万キロを3千キロ超過した。エンストの再発は11月のある日突然起きて、徐々に頻度も増加し放置して乗り続ける事はとても健全で無い状態になっていた。

(症状)11月頃
アイドリングの低下が起こるようになりエンストしそうになる事も稀だが起きていた。(動画リンク)
ファースト3分くらいの暖気前のアイドル アップ状態では問題なし。
始動後3〜10分くらいが症状が出やすく、20分以上連続走行し、排気温が上がってくると症状はない。
水温が上がった 状態で、エンジンを再始動すると、アイドルアップはしないためか、始動直後でも症状が出る。
アイドル状態以外の走行に関しては問題はない。


これまでの知識や経験から、
@フェールポンプリレー内部接点清掃
 

AOVPリレーの旧品との入れ替え・分解点検
  

Bエアフロの清掃(KUREエンジンコンディショナー使用)
Cエアバルブの清掃(KUREエンジンコンディショナー使用)


Dアイドルスイッチの回路清掃点検(テスターで抵抗点検)


Eヒューズホルダー接点の全研磨
を行うもいずれも改善につながらす。

FO2センサー交換
 なにか、いままで点検した事のない所が壊れている可能性があり、毎日ネットで勉強を重ねるうちにO2センサー不良症状と合致していた。そこで、運転席下に接続部があるという事で、カーペットをめくると容易に見つけられた。ヒーターの配線らしい2線来ているコネクター(角) 間の抵抗値がゼロでヒーター切れがわかった。
 02センサーは運転席下の触媒手前のマフラーに22ミリの工具で取り外す構造でついている。22ミリは手持ちの工具が無い・・・のでモンキーレンチで外そうとするが、写真に写っている通りで錆がひどく固着していて容易には取り外せない。もし、この錆びている22ミリのナット頭が削れて舐めてしまったら取り外しは大変な手間がかかってしまうだろう。02センサーはベンツ純正で注文すると4万5千円位するらしいという情報があり、一方国内BOSCH正規品(型番LS02)の定価は2万円、アマゾンドットコムやネット通販の非正規輸入品(型番15735)では5千円〜8千円で入手可能だ。自分で上手く取り外せたら、非正規輸入品を試してもいいかなと思っていた。しかし、確実に外せる自信が無いので整備工場へ依頼する事にして部品もそこで手配してもらう事にした。こういう場合の部品の持ち込みは止めておいた方がよい。もし、不良品だった場合に作業の問題で壊れたのかどうか・・・で揉める事があるからだ。

 

部品名

部品番号

値段

BOSCH O2センサー

LS02

15000

工賃

 

5400

合計

 

20400

 原因が明らかだと確信していたので、これで治ると思っていたが、期待は裏切られる事になる。まったく、改善が見られなかった。しかも、段々とアイドル低下の症状は頻度を増し連続走行後でも症状がおこるようになってきた。ネットでもアイドリング低下のトラブルシューティングについては百花繚乱で、フェラーリテスタロッサからベンツまでこの角目ベンツ世代の採用するBOSCHのKEジェトロは広く搭載されていて情報は大量にあった。そこで、分かった事で、自分でできる範囲の事をどんどんやっていく事になる。

Gコンピューター分解・内部ハンダ割れの点検
 
目視で分かるような異常はなかった。
  

H水温センサー(4P)の抵抗点検
 
対角する端子間の抵抗値は正常値だった。

 作業を依頼した工場に相談するもこのモデル(KEジェトロ)の微妙なアイドル低下の原因を調べるのは難しく、スロットルバルブ周りの清掃やアーシング、インジェクター清掃をやってみる事になるが治るかどうかは分からない・・・し、このタイプのインジェクター清掃用の専用設備が無いので無理ということだった。アイドル状態以外の走行に関しては問題はなく、一応乗れない事もない状態だから、様子を見てはどうかという話になった。 それで、ヤナセに依頼するか自分で原因を究明する必要に迫られた。ヤナセだと純正定価部品交換のオンパレードになりあっという間に財政破綻してしまいそうで、こういう微妙な症状の原因究明依頼はとても怖くてできない。技術相談にのって頂いているマイスターS氏に相談した所、優先順にエアフロフラップの動き、イグナイター、デスビ、プラグ、バキュームホースの不正エア吸入、クランク角センサーなど原因は多々考えられるとのアドバイスをもらった。

Iエアフロフラップの動作点検
 燃圧がかかっている状態で抵抗が一定に感じスムーズに稼動するかを点検したが、異状なし。
Jエアフローポテンショメーターの清掃
Kエアフロフラップのポテンショメーターの抵抗値点検

 よくある不良個所で有名(ネット情報で)な所である。プレッシャーレギュレーターを破損させながら取り外し、狭い所で特殊トルクスボルトを大変苦労して外して、はじめてたどり着いた。接点部分のメーターの黒いカーボン抵抗部分が擦れて銀色の地が見えていることから、コレが原因か!と思った。しかし、ポテンショメーターの信号を受ける配線を外してエンジンをかけてみると、症状に変化はない。ということは、今回の症状とは関係ないという事だ。念のため、抵抗値を測ると、以下の通りで、フラップの開度に対しリニアに途切れなく1-2番間の抵抗値の変化を確認でき、いずれも規定値範囲だった。 

端子

フラップ開度0

16

最大

1-2番間

1.3kΩ

5.0

8.0

2-3番間

4.9

6.8

4.4

3-1番間

4.0

4.0

4.0

上から1-2-3番となる。端子番号はカバーに書かれている。
 

こんなにすり減ってても、抵抗値の変化はスムーズで問題無かった

 
プレッシャーレギュレーターの吸引チューブの根元を引きちぎってしまい破損した。内部に落ちた根元部分の内部側。バラバラに砕いて摘出し、ほぼ回収。チューブは接着剤で補修。

Lデスビ・デスビコイルの清掃接点磨き
Mプラグの焼け、損耗点検で異状なし


Nバキュームホースの点検(下記のいずれの部分も外れやゴムチューブの破損なし、接続部が劣化しひびがあるモノは、接着剤で封入処置した。)
 ブレーキブースター〜中継接続〜インテークマニホールド(図@)
 水温センサー付近の2か所A
 インテークマニホールド裏側の2か所B
 イグナイターの1か所C
 左フェンダー部分の分岐接続部D
 インテークマニホールド後方の3つ又接続分岐部E
 ブレーキブースター付近の3つ又接続分岐部F
 ATバキュームモジュレーターの接続部G
Oエンジンカバー周りのホース関係点検
 エンジンカバー〜接続〜アイドルエアバルブ〜スロットル下(図b,a)
 プレッシャーレギュレーターバキュームホース(c)


Pオリジナルのアーシングの点検、接点研磨
 オルタネーターB端子〜中継部〜車両へ
 オルタネーターマイナス端子〜中継部〜車両へ
 エンジンブロック〜イグナイター・車体
 点火コイル〜イグナイター

以上の全てを点検した。
 その過程で、プレッシャーレギュレーターのバキュームホースの構造を見誤り破損させてしまったが、接着剤で補修。これは構造上、プレッシャーレギュレーターのダイアフラグムが破損しない限り燃料漏れとは関係ない部分で、陰圧をかけて吸引リークない事も確認した。
 もうひとつは、オルタネーターのB端子が錆びていたので研磨しようとボルトのナットを緩めようとしたが、錆ついておりナットが外れず、オルタネーター側のボルトが空回りしてしまった。またも壊したか…と、肝をつぶしたが、発電量には問題が無い事を確認できた。B端子カバーが割れていたのでテープで、絶縁処理を行った。

 それでも、駄目だった。KEジェトロの診断手順として、まずはEHAフェールガバナーやポテンショメーターのコネクターを外して症状に変化があるかを診るという事を教えてもらった。それで、原因を燃料・点火システムの問題と電子制御補正システムの問題とに2分割できるわけだ。これまで、闇雲に点検していたが、私の場合の症状は、変化が無い・・・ということは前者の原因という事で、コンピューターとかポテンショメーターとか水温センサーとかは関係ないということで無駄骨だったのである。異常があるのはアイドリング状態のみで、加速性能については問題が無いため、点火系のイグナイターやコイル不良は考えにくかった。症状の出る頻度は徐々に増えてきておりDや特にRレンジでのアイドリングで回転が低下し、ストール寸前。そしてエアコンオンだと、ストールが必発という状態になっていた。フェールデスビ内での異常が懸念された。そして、駄目もとで燃料添加剤によるフェールデスビ・インジェクター経路の洗浄をしたらどうかと考えた。

Q燃料添加剤によるフェールデスビ・インジェクター経路の洗浄
 
燃料添加剤はBOSCHのKEジェトロの繊細なシステムを却ってつまらせてしまう原因になるという事で、これまで一度も使った事が無い。しかし、こうなったらこれに賭けてみるしかないと考え、どうせならという事で洗浄効果を高めるためにガソリンタンクが半分量で、1本を投入し規定量の1.52.0倍の濃度で使用した。結果的には、これで一発で治った。驚くべき事に、投入して、エンジンをONにして走り出したら一度もアイドリング低下の症状は出なくなっていて完全に治っていた。アイドリングから走り出す低回転でのエンジンパワーも格段に良くなった。添加剤を買いに行く途中で、エアコンオンで一度エンストもしていたのが、エアコンを入れても、さらにそのままRレンジに入れてもアイドリング回転は全く低下しなくなっていた。即効・・・というか瞬間的に治ってしまったのである。ガソリンを使いきって、入れ替わった時に症状が出ないかどうかを様子を見るまで完治したかどうかは言い切れないけれないが、理屈としては洗浄剤による作用が無くなっても、もうしばらくは症状が起きるとは思えない。
 1カ月近く、ほとんど毎日エアクリーナーを取り外しエンジンルームをのぞき込み、特にエアーの吸い込みを調べる作業は大変だった。点検作業に伴ういじり壊しも2件発生したが、なんとかリカバーできたのは運が良かった。最初はネットの情報を元に網羅的に調べていたので膨大な点検を行う事になってしまったが、今回の原因究明では、いままで一度もアクセスした事が無かった部分にも挑戦する事になり、自分のクルマの構造を勉強するのにとても役立った。

 《洗浄その後(2013.4)》
 使用した燃料系洗浄剤はコレ。KURE フェールシステムパーフェクトクリーン。ホームセンターで1500円だった。2012年12月に1本注入し、劇的に改善し完治した。その際は規定の2倍濃度で使用した。ガソリンが無くなるまでは一度も症状は出なかった。その後、2013年1月にガソリン給油して数日でエンジン回転数低下の症状が、燃料洗浄前ほどではないが明らかに発現した。そこで、もう1本を満タンに投入。そしたらピッタリと症状が治癒。この燃料添加剤には何か洗浄効果以上の成分が含まれているのかもしれない。もし、今後も満タン給油ごとにこの燃料添加剤を使用していなければ不調なのであれば入れ続ける事になる。ようやく4月になってガソリンが無くなったので、給油した。今の所、燃料添加剤なしでも症状は再発していない。3カ月かけて燃料系をじっくり洗浄した効果が出て、今後は燃料添加剤なしでも不調が再発しなければよいが。

 《洗浄その後のその後(2013.5)》
 
エンジン燃料系統洗浄添加剤を使用している時にはアイドリングは安定していた。しかし、燃料が少なくなり新しくガソリンを給油してその濃度が薄まると、症状が再発した。濃度が1/5では、かなり症状は抑えられているが、1/10以下になると、ほとんど症状は改善されていない状態になる事が分かった。これでは、洗浄成分による物理的な解決ではなく、洗浄燃料添加剤に含まれる成分自体が効果を出しているだけであるという事が分かってきた。しかし、それでも、この燃料添加剤を入れている限りは調子がよいのであるから、入れ続けるしか選択肢は無いのか・・・と思い、取りあえず3本分、約ガソリン150リットル分を洗浄添加剤を加えて過ごした。
 ガソリン自体に問題がある可能性も考え、ブランドを一番評判がよいエネオスに変えてもみたが、添加剤が無い状態ではアイドリングの発作的な低下は度々発生し、何ら変化は無かった。特に、5月に入り、湿度がどんどん上がり、クーラーを使用する頻度が増えると、Dレンジでの信号待ちなどのアイドリングでもエンストまで起きるようになっていた。
 このまま添加剤を入れ続けるというのも、面白くないので、遂にディーラーへ清水の舞台から飛び降りるつもりで修理を依頼した。
 結果としては、イグニッションコイルの不良であった。以下、”点火システム”のページで説明する。

24.ベルト交換(2014.3 105,888km)
 11.ベルト・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換 (2007.07 88000km)以来、7年と約2万キロが経過した頃から、ベルトのキュルキュル鳴きが発生するようになってきた。
 走行距離は2万キロであるが、7年の経年劣化によるベルトのひび割れを認めた。テンショナーも寿命を迎えている可能性もある。そこで、ベルトだけの交換で済むのかを鑑別するために、ベルトにシリコンオイルをスプレーし異音が消えるのかどうかをテストした。もし、テンショナーもダメになっていたら、純正部品を使用すると8万円位はかかってしまう。
 シリコンオイルで異音は完全に解消する事が分かったので、おそらくベルトの劣化が原因と考え、ベルト交換をディーラーに依頼した。テンショナーの特性を熟知しているディーラーでは、Vベルト交換に伴うテンショナー破損について説明を受ける。無論、承知のことなので、もしテンショナーがダメになったらその交換もOKでという事になる。この辺りはツーカーの関係なので、やり易い。このクルマの構造に関心や理解が無いユーザー相手だと、ベルト交換でテンショナーが壊されたとクレームがついたら大変なのだと思う。
 思惑どうり、ベルト交換だけで、異音はしっかり解消できた。

部品名

部品番号

値段

Vベルト(コンチテック社製)

SM0089977392

4636

工賃

 

6982

 


25.フェールプレッシャーレギュレーターのバキュームホース交換(2016.5)
 23.
の項で2012年に作業中にフェールプレッシャーレギュレーターのバキュームホースを引きちぎってしまい、接着剤で補修していた。このホースだけで部品が出るとはつゆ知らず、フェールプレッシャーレギュレーター交換が必要と思っていて、4万円以上する高額な部品だったので、そのままになっていた。
 最近になり、Edyeさんのメンテナンスホームページ(http://mercedesbenz.fc2web.com/index.htm)で私と同様にバキュームホース破損の記事がアップされていて、その中でホースだけでパーツ番号があり注文可能との情報を得た。早速、取り寄せして、修理した。
 しかし、届いたホースを現物に合わせると、6ミリ程度のレギュレーターの穴に対して、はめ込まないといけないホースの先端の直径は12ミリほどもある。レギュレーターをエンジンに装着したままではどうしても挿入することはできなかった。仕方なく、レギュレーターを取り外し、トライするも、相当に難しい。精密ドライバーのマイナスを使って、だましだまし少しずつ挿入するようにして何とか成功した。
 白いパイプラインも劣化してカチカチだったので、作業の際に破損させる恐れがあったため、交換。エンジン側の接続ホースも交換した。
 
取り寄せた部品。一番上のがレギュレーターに差し込む部品。
 
とても素直には入らない(笑)

できた時の喜びはひとしお


交換後は、バキューム陰圧による燃料増量補正機能が十分働くようになったようで、加速感がよくなった気がする。

部品名

部品番号

値段

ホース

D  000 078 02 81

1036

パイプライン

 D 000 158 14 35

453

 

1339

 26.アクセルリンク分解清掃(2017.5)
 
アクセルOFFのアイドリング時に、稀にエンジン回転数が僅かに低くなることがあった。低くなりすぎてエンストしかかったことも出てきた。
 燃料ポンプ、燃料ポンプリレーを疑い交換してみたが、この症状は再発したため、アイドルスイッチへのアクセルリンクの戻りが時々悪くなっていないかを調べてみた。一見、リンクを動かしてみても、何ら問題ないように見えたが、非常にゆっくりアクセルケーブルを戻したときに、アイドルスイッチが押されない状態になることを確認できた。


アクセルケーブルのリンク機構はこの樹脂パーツが支点になっていた。


後ろ側の樹脂パーツを外すためには、スロットルバルブリンクを押し下げてから行う。


リンクの支点になる部分に付着したグリースや油汚れを丁寧に取り除く。


きれいに分解清掃して組み直した。
油汚れによる非常に僅かの抵抗だが、スプリングの力と拮抗して、ゆっくりアクセルをOFFにすると、それが戻り(アイドルスイッチOFF)の不確実性の原因になっていた。清掃後は、大変スムーズにリンク機構が動くようになった。
わずかにアクセルペダルに足を触れると、アイドルスイッチOFF。離すとONになるようになった。
この処置の後、アクセルOFF時のアイドリングは安定するようになった。

27.4番シリンダーのプラグくすみ(2017.7)
アイドリング不調に悩まされたのは2017年5月でした。燃料ポンプ、フィルター、ホース全交換、デスビキャップ、ローター、インジェクターを交換しましたが、一気筒死んでいるような不穏な感じでエンジンはアイドリング時に振動します。加速時にぶるぶるという震えもあり安心して右折できなくなっています。原因をさらに追究することにしました。

KEジェトロの診断は、コツをつかめば理解しやすい物ですし、特別な装置もある程度まではなくても行えます。まずは、Kジェトロの機械式制御部分が悪いのか、またはコンピューターが介在するE部分が悪いのかを区別します。

エアクリーナーを外し、EHAガバナーの配線コネクターを外して、エンジンの不調が変わるか走行点検します。変わらなければ、機械式部分の問題があることになります。ただし、E部分の問題がないことは確認できないです。両方悪い場合もあるからです。今回は、私のクルマは、EHAガバナーの配線を外しても、全く症状が変わりませんでした。

つぎに、プラグを外して、焼け具合を確認します。4番のプラグだけがくすぶっている(黒くカーボンが付着している)状態でした。この場合、考えられるのは、点火系統、燃料配給系統、エンジンの3つになります。

他の3気筒は良好な焼け具合でしたので、一気筒だけに異常が生じる原因としては、
点火系統であれば、デスビキャップ、4番のハイテンションコード、4番のプラグ。
燃料配給系統では、フェールディストリビューター、4番のインジェクター。
エンジンでは、圧縮不良。プラグホールのゴミや締め付け不良。
に絞られてきます。

点火系統が一番簡単に診断できるので、そちらから始めていきます。
4番のくすぶったプラグを良好な3番気筒のプラグと入替ました。
走行テスト後、くすぶっていたプラグは3番に入れるとカーボンがきれいに飛んで良好な焼けになり、4番に入れたプラグはくすぶりました。
プラグに異常はないことが証明できました。

 

デスビキャップ・ローターは摩耗はほとんどないようでした。
リューターでカーボンを除去して再装着しても変化なしのため、
診断のために、やむを得ず新品交換しました。
やはり、予測していたと通り、これでも、4番のプラグのくすぶりに改善はありませんでした。

次に、残すハイテンションコード(プラグコード)を3番と4番とを入れ替えてみます。もちろん、デスビ側でも入れ替えます。
これでも、4番のプラグのくすぶりに改善はありませんでした。3番は良好に焼けています。
これによって、点火系統の部品には異常はないことがわかりました。

次に、圧縮不良を起こす原因に、プラグホールの周りの汚れでプラグがしっかり密着しないでそこから圧縮ガスが漏れてくる場合があります。
ヘッドカバーの塗装が劣化した粉のようなものが、沢山プラグホール周辺に溜まり、非常に汚い状態でした。
キャブクリーナーを使い徹底的に、掃除しましたが、これでも、4番のプラグのくすぶりに改善はありませんでした。

燃料配給系統ですが、インジェクターはすでに全交換したので、原因はフェールデスビという事になります。
フェールデスビを交換するために、やっておくべきとこは、燃料ラインを徹底的にきれいにすることです。
さもなければ、すぐに錆や汚れが、フェールデスビをまた壊してしまうからです。

燃料タンクの錆が一番の問題なので、タンク内のストレーナーフィルターを外し、点検します。
結果は、最悪でした。ストレーナーフィルターは山ほど錆が付着して窒息寸前でした。
結局これが原因で、交換したばかりのポンプの異音にもなっていました。ストレーナーを掃除するとポンプの異音は解消されました。

 



燃料タンクがダメとなると、その配管ラインにも無数の錆粉が散っている可能性があります。
もし、フェールデスビを交換するのであれば、燃料タンク、ライン配管、交換したばかりのフェールポンプ、フィルターを新品に交換するのが確実です。

そのおよその見積もりは、フェールデスビを除いても、およそ40万円オーバーです。
フェールデスビはリビルト品を使ったとしても、トータルで60万円に近いでしょう。
既に支払った、燃料ポンプ周りとインジェクター、デスビキャップ周りの費用で20万円以上かかってしまっているので、トータル80万円となります。
もし、確実に燃料ラインリフレッシュ作業が行われず、わずかな見落としや、異物混入があれば、デスビはすぐに不調をきたす事があります。
フェールデスビや燃料ポンプを交換してもダメだったという報告の多くは、燃料タンクと燃料ラインを十分メンテできなかったという事につきるのです。

残念ですが、予算的にもオーバーしてますし、この作業を確実に行えるとも思えないので、一度この190Eは終了とします。
売却したとしても二束三文でしょうから、一時抹消して保管し、もっと経済的、時間的余裕ができた頃にでも自分でレストアして楽しもうと思います。

しかし、このまま一時抹消してしまうのもつらいので、最後に本当にフュールデスビのどこが原因なのかを調べ、フュールデスビを自分の手で開けて、その内部に何が起きているのかをこの目で確かめてから、お別れしようと思いました。この続きは、機関別分類>燃料システムの項に書きます。

28.アイドルエアバルブ・ECU・イグナイター・OVP・エアフローポテンショメータ−交換(2017/10)
 フェールデスビ交換・調整後、劇的によくなった。しかし、良くなったらなったで、もっと良くしたい!完璧にしたい!という気持ちが出てきた。、
@エンジンの始動性が良くない。確実にかかるが、3秒位かかる。
A停止状態からの発進時にガクガク回転が不安定になることが一瞬ある。
この症状の原因を究明するために、KEジェトロシステムを深く勉強してみた。

28-1.アイドルエアバルブの仕組み・点検方法
@の症状について、まず疑うべきは、アイドルエアバルブと思われた。
アイドルエアバルブはエンジン始動時や、エンジン温度が上がるまでの暖機運転時に作動する部品である。
エンジンヘッドカバーからバイパスされたホースを介して、エアバルブの開閉で適切な空気量をエアフロセンサーとスロットルバルブの間の空間に供給する。
電気配線は2つきている。電気はエンジンコンピューター(ECU)から0〜12Vの電圧が供給され、電圧に応じてバルブが回転して、適切な量を送る。

28-1A.点検ポイントは二つ。一つはECUからの適切な電気供給の点検。
エンジンを始動させ、エアーホース類はつないだまま行う。
供給電圧の測定は、配線コネクターをエアバルブにつけたまま、少しずらすか、コネクターキャップを外してテスターで行う。
(完全に外して測定すると12V固定の数値しか出ない。)
下図に示すように、バルブの動きは、意外に複雑で非常によく考えられている。状況に応じて、ECUからの供給電圧は変化する。
始動直後〜暖気中は、6〜8V程度。外気温度と水温によって、ECUが考えている。水温上昇に伴い、徐々に電圧は下降し4Vに落ち着き全閉となる。




*電圧供給がない状態では、20%開いている。配線を外した20%開では、エンジン回転数は1200から1400回転で高いままになる。これは、ECUが壊れて電圧供給が途絶えた状況でも、エンジンが寒冷時でも始動できるためのフェールセーフのためらしい。水温や外気温度が低い程、電圧は高く供給され、バイパスエアー供給量を増やし、アイドル回転数を高くする仕組みだ。

28-1B.次にエアバルブ本体のバルブ開閉が適切かの点検。
エンジンはかけない。エンジンヘッドカバーからのエアホースを外す。

この状態が見える。エンジンはかけていないので、ECUからの電圧はゼロ。正しい位置にあることがわかる。
エンジンをかけてみて、動きを見てもいいが、エンジンはかからないので、一人ではできない。
確実に判断するためには、エンジンはかけない状態で、配線を外して、電池などの外部電源で直接7Vと12Vを通電させて、動きを確認した。
このフラップの動きや開閉量に問題はなかった。

28-2.オーバープロテクション(OVP)リレーとECUの交換テスト
アイドルエアバルブが正常だとしても、時として、ECUからの電圧が不安定になり制御がままならないこともあるらしい。これを完全に否定する検査をするのはDIYでは難しい。この場合、問題はオーバープロテクション(OVP)リレーの不良とECU本体の故障があり得る。
OVPリレーは7年前に交換してあるが、社外品であればそう高い物でもないので、取りあえずこういう場合は交換してみるのも手である。
ECUはそうはいかない。新品純正部品は非常に高いらしく十万円を超えるらしく、また供給も終了してしまっている型式もある。テスト用に中古良品を手に入れて、入れ替えて変化があるか試すのが良いだろう。
交換してみたものの改善は認められなかった。


 

部品名

部品番号

値段

OVPリレー(KAE社製)

201 540 37 45

9390

ECU(中古)

 006 545 77 32

2400

イグナイター 008 545 91 32 (07) 3200


28-3.点火系の点検〜イグナイター交換点検

つぎは、点火系の再見直しをしてみた。フェールデスビ交換前に、基本的な部分の点検は行っているので、残すところはイグナイターである。
Aの症状とも関係が強い重要パーツである。新品部品は10万円以上と高額かつ供給終了らしい。
これについても、DIYでは点検は難しいため、中古良品を手に入れ交換点検をしてみた。交換はとても簡単である。
交換してみたものの改善は認められなかった。

28-4.エアフローセンサープレートの点検
エアフローセンサープレートの動きは、基本的には物理的にフェールデスビとつながっている。しかし、Kジェトロから進化したKEジェトロでは、プレートの沈み具合のデータを電気的にECUに送っている。そのデータはEHAの燃料補正やおそらくはアイドルエアバルブ開閉量の補正にも関係しているだろう。このデーター不良が症状の@とA共通する原因の可能性がある。
ポテンショメーターという部品があり、その基盤の抵抗シートがセンサープレートの接地端子が擦れて摩耗していく。そして、正常なデータをECUに送れなくなる場合がある。
点検は、ポテンショメーターの3配線コネクターをずらし、通電を保ったままで、隙間から端子1と2間の電圧を測定する。エンジンをかけて10分、暖気終了後のアイドリング状態で測り、0.7V(プラスマイナス0.1V)が正常値である。私のクルマの場合は、エンジン始動直後1.03Vから徐々に低下し、水温80度で0.4Vであったため、異常値と思われた。
空燃比調整の際に、回転数上昇時の空燃比の変化が逆(薄くなる)で、おかしく、ポテンショメーター不良を示唆していたので、交換することにした。

ポテンショメーター基盤単体の部品供給は以前はBOSCHから行われていたようだが、近年ではエアフロー一式でしか新品部品は供給されていない。その価格は軽く10万円以上する。
もし、絶対にこの部品で治る保証があれば、その価値はあるとは思うが、もし、主な原因ではなかった場合のことをかんがえると、厳しい。
ECUやイグナイター、色々な部品を中古入替でテストしているが、中古部品にも問題がある可能性も完全には否定できない。

そうなると、どうにかして、ポテンショメーターだけを手に入れたいと思い、世界中をネットで調べてみた。中国製の粗悪品は、5千キロ程度でダメになるとか、ドイツ製のブラック基盤タイプは良いだとか、ポテンショメーターについては世界中のユーザーが情報を出していた。
BOSCH純正ポテンショメーターは、海外では入手可能だったが、5万円近くしている。評判の高いブラック基盤タイプを入手することができた。

ブラック基盤タイプのポテンショメーターは、欧米のベンツDIYコミュニティーサイトではすこぶる評判が高い。
中国製品と比べ、半田付がしっかりしていて、基盤が台座にがっちり固定されている。


粗悪な中国製らしいポテンショメーター。半田付けが汚い。基盤も割れてしまっていた。
また、基盤はグラグラと台座から浮いており、こんなものをセットするわけにはとてもいかない。



ポテンショメーター取り付けは、フェールプレッシャーレギュレーターへの配管を外す必要がある。
交換後、4か所のボルトのうち、右下のボルトは取り付けすに、フェールプレッシャーレギュレーターを戻して、エンジンを始動させる。
右下以外の三か所のボルトはポテンショメーターが動くように緩めにしておく。
センサープレートの軸が収まる部分を中心として、ポテンショメーターの角度を変えて、アイドリング時の端子1-2間電圧が規定値になるように微調整をする。
規定値は0.6〜0.8Vである。数百キロ実走行させると若干変化するらしいので、可能な限り0.7Vに近づけておいた方がよいだろう。
調整は難しい。ほんのわずかな位置の変化で、数値は大きく変化する。上手くできたと思って、ボルトをしっかり締めて、再点検すると、電圧値が変化していることも度々で、根性のいる調整である。
この部品を単体で供給せず、エアフローと一式でしか供給しないのは、この調整が非常に難しいためだろう。
調整済みアッセンブリー製品の方が、メカニックにとっては楽だからだとおもう。
もし、調整がつかなかった場合に、腕が悪いのか、製品の問題なのか、その判断が難しい。

めげそうになりつつも頑張って、0.75Vになった。500キロ走行後、0.71Vとなり、非常に良い数字に調整ができた。
ポテンショメーター交換後、空燃比を再調整した結果、症状@Aとも完全に解消された。

ポテンショメーターの点検として、エンジン停止中のセンサープレート可変抵抗値測定もある。
端子1-3はセンサプレート位置に関わらず3.2kΩ〜4.8kΩ
端子1-2はセンサプレートゼロ位置0.5〜0.8kΩ、プレートを16度下げると3.8〜5.6kΩ、最大8kΩ
端子2-3はセンサプレートゼロ位置5kΩ、プレートを16度下げると6.8kΩ、最大4.4kΩというのが目安らしい。

28-5.スロットルバルブセンサーの点検
スロットルバルブセンサー不良も点検しておいた。スロットルバルブから出ている配線を追うと、ポテンショメーター付近でコネクターがあり中継されている。
このコネクターを外し、端子2-3間(全開センサー)の抵抗値を測定する。全閉状態〜前回直前まで無限抵抗。スロットル全開で1Ω以下なら正常。
私のクルマでは0.4Ωで正常だった。
端子1−2間(全閉センサー)の抵抗値は、全閉状態で1Ω以下。0.2ミリ以上、スロットルバルブを開くと無限抵抗なら正常。
こちらも、私のクルマでは全閉で0.4Ωで、正常だった。

28-6.クランクシャフトセンサーの点検
クランクシャフトセンサー不良は、普通のクルマだと相当な不調原因になるらしい。
しかし、KEジェトロの場合は、センサーの接続を外しても、なんにも問題は起きない(笑)
点検は、オシロスコープがないと難しいらしく、素人DIYではきちんと接続、導通されているかを調べる程度しかできないだろう。

#まとめ 
KEジェトロの故障診断は、おもしろい。楽しみながら一つ一つの部品をテストして、それぞれの機能を理解する過程は楽しい。
DIYでも、しっかりテスターでの点検正常値を予習しておくと、かなりの部品の点検は可能だ。
難しいのは、交換してみないと良否がわからない部品は、リレーやコンデンサーの含まれた電子部品がある。これは、できるだけ、テスト用の部品を確保しておくべきだ。また、燃圧の測定もDIYではややハードルが高い。

もし、ヤナセのようなディーラーに修理を依頼したとしても、しっかりKEジェトロを理解して、点検方法を学んでいない整備士だと、このクルマは治せないだろうし、やみくもに部品を純正新品交換していくとなると、修理費用は莫大なものになる。
ひと通りのテスト用パーツを持っているような、ディープな専門整備工場にもっていくのが一番いいだろう。
その場合でも、不調の原因は一つとは限らないので、修理はそう簡単ではない。

KEジェトロは基本的には機械式だが、コンピューターの補助部分も少なからず機能しており、それが完全でないと加速時の不快感やエンジン始動性や、色々と問題が出る。
KEジェトロはコンピューターもセンサーも全部なくても、何とかエンジンはかかるし、エンストやアイドリングが高すぎたり、いろいろ問題があっても走行できるというしぶといクルマである。しかし、それが、却って診断を難しくしている側面もあるかもしれない。あちこち相当壊れてないと、エンストするほどの不調にならないため、ユーザーが、修理に出すほどひどい状態の時には、あっちもこっちも壊れている末期状態かもしれない。

このクルマを直すのはとても面白く、頭を使う。難しい修理で、時間もかかることは身をもって分かった。
ひとつひとつ手作業で点検したようなことが、現代のクルマではコンピューターで情報が細かく読み取れて診断でるのはすごい進化だと思う。
調べていると、世界中でこの古いクルマをコツコツとDIYで直そうとしている人たちがいてとても参考になった。
もし、わたしのこのHPも、多くのDIYユーザーの参考になれば幸いである。

29.オイルレベルセンサー交換(2018.4)
2017年頃から、エンジンのアンダーカバーにオイルがベットリとついていることに気が付いた。
整備のついでに、ふき取って様子を見ていたが、半年ぶりに確認したところ、およそ半年で500cc程度漏れていた。
漏れている場所を調べるために、エンジン回りをきれいにしてみたところ、エンジンオイルレベルセンサーというオイルパンについている部品から漏れていることが判明。
交換は比較的簡単そうなので自分でやることにして、純正部品を供給しているHELLA社製の部品を調達して、エンジンオイル交換時期に合わせて作業した。
ベンツ純正部品は1万円以上するし、割高なOリングも別売りなのに対し、HELLA社製OEM部品なら、Oリング付属で半額程度で入手可能だ。
古いオイルレベルセンサーはボルト二本で固定されており、オイルパンをエンジンから外さなくても、交換できる。
エンジンオイルを除去後、取り外し、オイルパン側のOリング当たり面をやすりできれいに整えて、新しい部品を取り付けた。


エンジンオイルレベルセンサーの中心部分からオイルが垂れている茶色の筋が見える。
外周部分だけであれば、Oリング交換で済むが、センサー中心部分からの場合は、部品交換が必要。


6EZ 004 592 021/ HELLA Oリング付き 6000円。
純正部品は24-542-00-17(12000円)+Oリング/015-997-39-48(410円)。


純正部品にもHELLA社の刻印があった。手配した部品は、ベンツマークと純正部品番号が削り取られていた。


部品のあたり面は、シンナーや紙やすりでしっかりと汚れを取って、触ってざらつきがないようにする。

30.アイドルエアバルブ清掃(2018.9)
 
2018年8月に入ってから、完璧によくなっていたエンジンの調子が、再び悪くなってきた。アイドリング時に200回転くらいブルブルっと回転数が低下する症状が起きていた。
 症状が出たりでなかったりだったが、徐々にその症状が常に出るようになってきていた。
 プラグを点検すると、燃焼にばらつきはなく良好。アイドリング時以外の加速や燃費は良好。
 燃料タンクの圧力調整の問題を解決後も、症状の頻度は変わらず。
 ・・・・困ったね。
 毎週末には原因を探してエンジンルームないのバキュームホース類からのエアー吸い込み点検や、スロットルバルブとエアフロープレートえおエンジンコンディショナーで清掃したりしていた。

 それでも、症状は一向に良くならないばかりか、少しづつ回転数の変動が増えてきていた。
 微妙なレベルで、フェールデスビの方で問題が起きているのかもしれないなと、あきらめつつ、スバルのインプレッサG4のカタログなどを見始めていた。

 この自分のメンテンナンス記録HPもみながら、色々やったなあと、懐かしんだりもして、もうベンツは終わりにしようと思っていた。
 が、過去に同様の現象で、2010年にアイドルエアバルブを清掃して治した記録を自分のメンテンナンス記録HPでみつけ、やってみたところ、見事、劇的に完治した。

 アイドルエアバルブは暖機後に全閉となるが、動きが悪くなると完全に閉鎖されなくなり、吸気のバイパスが生じる。
 暖気後の吸気量はエアフロープレートで測定されて、ダイレクトにフェールディストリビューターのプランジャーを動かして適正な燃料量を噴射する仕組みである。
 もし、暖気後もアイドルエアバルブの閉鎖不良でエンジンの吸気圧が分散されてしまうと、エアフロープレートの開放量が低下してしまい、燃料噴射量が不足する。
 これにより、リーンな状態となり、アイドリングが不安定になると推定された。

31.オイルプレッシャーセンサー交換(2019.1)

現代のクルマには、水温計や油圧計は装備が無いものが多くなっている。
特に、油圧計は、ついていないクルマの方が多いが、190Eには油圧計がついている。
これが、車齢25年目に壊れてしまって、油圧ゼロのままになってしまった。

メーター側が壊れていないかの点検は容易である。 エンジンルームのオイルフィルターの隣についているオイルプレッシャーセンサーの配線コネクターを外して、エンジンをかけた時に油圧計がゼロからマックスに上がれば計器側は生きている。
オイルプレッシャーセンサーはエンジンルーム前方から向かってエンジン右側〜バッテリ部分間についている部品で、オイルフィルターを外さないと、取り外しは通常の工具ではアクセスしにくい。
純正品は二倍以上の価格のため、FEBI BILSTEIN社製の同等品(0065429417・¥6700)を用意した。
Oリングガスケットが付属していてこれも同時に交換する。 交換後、しっかり油圧計が動作することが確認できた。なくてもいい計器かもしれないが、やはりしっかり機能している方が気持ちがいい。


左枠が水温計、燃料計、油圧計、中央枠が速度計、右枠がエンジン回転数計、アナログ時計となっている。
これらのアナログ計器は、クルマの状態を把握するための多くの情報を繊細に知らせてくれる。
 
 32.タペットカバーパッキンからのエンジンオイル漏れ修理と点火プラグ交換(2020.10)
 
2020年6月の車検時に整備工場でタペットカバーからのオイル漏れ修理のため、タペットカバーパッキンの交換が行われたが、半年足らずで漏れが再発した。
 漏れたオイルが、エギゾーストマニホールドに垂れて煙を出していて、停車中にはボンネットから煙が出てくる状態だった。
 その整備工場で確認してもらったが、タペットカバーの金属が劣化していてパッキンとの接触面が不整になっていることが原因と言われた。漏れを止めるにはタペットカバーの交換が必要という。しかし、探してみたが、タペットカバーの部品供給は終了していた。
 タペットカバーの接触面を丁寧に掃除して、オイルストーンなどで面をきれいに平滑にして再組み立てすれば直ると思うが、その整備工場では再作業は更に漏れがひどくなるリスクが高いという事で断られた。
 仕方がないので、取りあえず、ワコーズのガスケットメイクを使用して、漏れている一番奥側に気筒の周りに塗り込んで漏れが止められないか試してみることにした。
 とにかく、綺麗に掃除をして、ブレーキクリーナーで脱脂してから、ガスケットメイクを指で擦り込むようにして塗布していった。作業後は48時静置した。
 この処置で、漏れは一時的には止めることに成功している。
 作業の様子をYouTubeに記録した。
 
https://youtu.be/FNbc7b3OB7I



33.スロットルバルブ清掃(2021.1)
 久しぶり、二年ぶりにスロットルバルブの清掃を行った。エンジンの調子が良いためか、殆ど汚れていなかった。

34.OVPリレー交換、ABS警告灯点灯、OVPリレーソケットの配線脱落修理(2022/12, 153600Km)
 エンジン回転数が稀にプルっと一瞬僅かに(100回転くらい)下がる症状が出てきた。その原因を究明していく。
@点火コイル(2013/5, 105000km交換)とハイテンションコード(=プラグコード,2008/4, 90000km交換)は、二か月前にもっと深刻なアイドリング低下症状(エンスト寸前まで回転数が低下)があって、つい最近交換(2022/9,155000Km)したばかりだ。その後は、その深刻なアイドル低下は再発していなかった。
A点火デスビキャップとローター(2017/7, 111000km交換)は見た感じでは大して摩耗している感じはなかったが、4万キロ使用しているので、これも原因の可能性がある。
BOVPリレー(2017/7, 111000km交換)を開封して点検しようとしたが、KAE社製のOVPリレーは純正品のように接点コイル部分が点検清掃できる構造になっていなかった。
 そこで、不具合の原因ではなかったため予備で取っておいた純正OVPリレー(2010/12, 98500km〜2017/7, 111000km, 使用走行距離15000Kmと僅か)交換してみた。
 すると、ABS警光灯が点くようになってしまった。
COVPリレーを交換するときに、ABSコンピューターとECUも脱着していた。その際に、ABSコンピューターの端子に粘着物がついていた。脱着で、粘着物が端子に絡みついて導通不良を起こしたのだろうと考えた。この粘性付着物は、茶色でオイルのようにベタベタしている。配線コネクター側のカバーを開いてみてみると中にはびっしりとその付着物が詰まっていた。防水処理のための接着剤のようなものなのだろうか。端子とコネクター側の粘性付着物をシンナーで取り除く作業はかなり大変だった。
DABSコンピューターの端子をきれいにしたが、ABS警告灯は消えなかった。ABSコンピューターの中にまで粘性付着物が侵入したか、あるいは既にABSコンピューターを壊してしまった可能性を考えた。ABSコンピューターを開封して中を確認したが、内部への粘性付着物の侵入は無かった。見た感じでの基板上の問題もなさそうだった。
E今回、装着したOVPリレーは新品ではなく、5年前に交換して予備で取っておいたものだったので、OVPリレーのABS回路に問題がある可能性を考えた。ヒューズは切れていなかった。それで、新品を手配しようとしたが、純正品は来年2023年5月以降にしか供給されないとの事で入手不可だった。VEMO社製(ドイツの部品メーカー)なら在庫のある部品商があった。交換してみたが、ABS警告灯は消えなかった。
F右ハンドルの190EのOVPリレーは非常に奥まったところにあるため、脱着は容易ではない。脱着の際にOVPリレーのコネクターを引っ張りすぎて、配線を痛めてしまった可能性がある。コネクター裏は容易に確認ができないため、そこで、ECUとABSコンピューターを固定しているブラケットも取り外して視界を確保した。コネクターの配線を確認してみると、1本のメス端子配線がコネクターから抜けているのが見つかった。
G抜けている配線が、コネクターのどこに入っていたのかを調べなければ、元に戻せない。OVPリレーの配線図を調べて、ABSコンピューターに接続するOVP側端子は87Eと判明。コネクター側の対応する位置を確認すると、メス端子の抜け止めが破損欠損していた。メス端子のコネクターへの挿入は容易だったが、OVPリレーを装着すると案の定、メス端子は押し出されてきてしまう。OVPりれーをコネクターに装着したまま、ラジオペンチでメス端子を後ろから押し込んで再挿入した。
 以上の対処により、やっとABS警告灯は消えた。



<OVPリレー交換履歴 備忘録>
@1993(新車)?〜2010/12, 98500Km(純正>故障有。セーフモード回転数高値1300RPM)
A2010/12, 98500Km〜2017/7, 111000km(純正>異常なし)
B2017/7, 111000km〜2022/12, 153600km (KAE社製>異常なし?)
C2022/12, 153600km〜(VEMO社製)


OVPリレーコネクターの裏側。向かって一番右側のABS側コネクターにだけ、半月型の端子抜け止めがない。このために、OVPリレー挿入時にABS側配線端子が脱落してしまう。

 35.エンジン・トランスミッションマウント交換(2023/2,154000Km)
 
随分前から私の車はアイドリング時の振動が強かった。2001年にディーラーで購入した際に、試乗時に振動が異常に強いと感じたのでエンジンマウントは交換してもらっていた。それから、あっという間に22年の月日が流れた。2014年にはドアのストライカー部分で異音がするほどに振動は強くなってきていた。エンジンマウントの寿命が来ていることは重々承知していたが、しかし、あちこち色々他にも壊れて直さないといけないところが続出していたので、我慢すれば済む振動問題については後回しになっていた。
 1993年式の私の190Eは、2023年で30歳の誕生記念を迎えた。私が引き継いでから22年間乗ったことになる。振動は前の車を照らすヘッドランプがゆらゆらと揺れるほどになってきていたので、誕生記念ということで遂に交換することにした。190Eのエンジンマウントの交換は、案外と難しいと聞いていたので、交換作業は整備工場に依頼した。
 エンジンとミッションマウント交換後の私の190Eは、全く別の車のようになっていた。2001年にこの車が納車された頃よりも、格段に振動が少ないのである。全くないとは言わないが、国産車と比べても遜色ないレベルの微弱な振動しか感じられなくなっていた。このページの一番上の段に、私は納車された当時のエンジン振動についての感想を残している。
 ”客観的にはセレクターがパーキング又はニュートラルではカップホルダー上の紙コップに入れた水は波面をつくらないレベルですが、運転席のドアにひじをついて手を耳に当てたとき、エンジンの振動が頭部の揺れとして感じ、いすに座っていても集中するとゆれとして感じるレベルです。Dの時の振動はそれほど集中せずとも椅子が微妙に振動するのを感じます。”
 今の感想では、DレンジとNレンジでも振動の程度の差を感じないレベルの微弱な振動になったので、明らかに2001年当時よりも良くなっているのである。原因はすぐに明らかになった。取り外されたトランスミッションマウントを見てみると、ゴムは完全につぶれてしまっていてトランスミッションに固定される側のステーと、車体に固定する側のステーが完全にぶつかり合っていた。これでは、エンジンと一体化しているトランスミッションに伝わる振動は、完全に緩衝材を挟まずにボディーに伝わってしまっていたのである。
 整備記録を調べてみると、2001年の納車整備の時にはトランスミッションマウントは交換されていなかった。つまり納車時点で、ミッションマウントは既に8年5万キロ使用されて劣化していたのだ。トランスミッションマウントは30年前の新車当時のものがずっとついていたのである。
 エンジンマウントは、7mm潰れていた。新品では19.5mmあるボデーとの空間部分の厚みが、13.0mmになっていた。整備マニュアルではこの空間が15mm以下になったら要交換と記されていた。

 エンジンとミッションマウント交換後による振動の激減変化は、私には非常に違和感があった。これまでは、アイドリングでは車は振動していたが、軽くアクセルを踏むと振動は少しづつ減少していき、走行中は不快感はなく、微弱なエンジンの振動を感じながら運転していた。速度や回転数は計器を見なくても、なんとなくボディーの振動の波長から分かっていた。オートマチックトランスミッションのレンジをドライブ(D)からパーキング(P)に変えれば、振動が大きく変わる。ドライブ(D)からリバース(R)に変えれば、そのレンジ特有の振動になるのでレバー位置を見なくてもどのレンジに入ったのかは感覚で分かった。長年、ずっと、これが、ベンツのダイレクト感なのだと思っていたのである。
 しかし、交換後は、エンジンがかかっているかどうは分かる程度になってしまった。どのレンジにギアが入っていてもボディー振動に変化はない。アイドリングなのか、走行しているのかも、ボディー振動ではわからない。走行中も静かすぎて、速度感が全然分からない。ハイブリッドや電気自動車に乗った時のような違和感を感じたのである。振動があまりにもなさ過ぎて、気持ちが悪い・・・。これが、交換後の第一印象だった。1週間ほど乗っていると、次第に慣れていった。私は、この車のことを大きく誤解して乗ってきたことを所有22年目にして知ったのである。

部品名

部品番号

値段

エンジンマウント*2個(Lemforder)

124 240 17 17

19000

ミッションマウント(febibilstein)

201 240 11 18

5400

交換工賃   16500
合計   40900










エンジン・トランスミッションマウント交換前と交換後の変化

36.ベルト(3回目)・ベルトテンショナー・テンショナーダンパー交換2回目(2024.02 158000km
190Eのベルトは、前回交換したのは10年も前(2014年10万キロ時)だ。ベルトテンショナーとダンパーは17年も前(2007年9万キロ時)に交換したきりである。
1年くらい前から、エンジンをかけ初めにだけ、ゴロゴロという異音が大きくなってきていたが、走行して2分も経てば、車内にいる限りは特に異音を感じないために、交換せずに乗り続けてきた。
しかし、先月ぐらいから、異音が大きくなり始めて、朝近所を走っているときにオンボロ車感が強くなってきたので、交換することにした。
前回17年前のベルトテンショナーの交換はディーラーでやってもらったが、今回は自分でやってみることにした。
これらの交換は、一度経験すれば、次回からはさほど苦も無くできるかもしれない程度の作業だった。しかし、腰に悪い作業なので、次の交換は私には無理だろう。自分でやることで工賃2万円程度が節約できた。部品代は42000円程だった。17年前には28000円でこれらの部品は揃えられたことを考えると、1.5倍と随分値上がりしている。
文字で説明するよりも、動画の方が分かり易いので、こちらを参考に→https://youtu.be/_9jM4Liqlxo

部品名

部品番号

値段

ベルトテンショナー(INA)

INA/534 0007 10

23520

テンショナーダンパー(STABILUS)

8982CX

9295

ベルト(CONTITECH) 6PK1980 3159
消費税+送料   5665
合計   41639

<交換手順>
@ラジエーターファンシェラウドを後ろ側に動かす。(左右の金属クリップ各ひとつを引き抜く)
Aラジエーターファンを取り外す。(ファンの中心のボルトひとつを外す)
Bラジエーターファンシェラウドを取り外す。
Cベルトの通り道を記録しておく。
Dパワステポンプのプーリーのボルトを緩める。(ボルト3つ)
Eベルトテンショナーをゆるめる。(テンショナー本体中央の調節固定ボルト(1つ)を緩める。かなり硬い!その後にパワステリザーブタンク横の調節棒を反時計回りに緩める。)
Fベルトを取り除く。(テンショナーを緩めても、簡単には取れない!ベルトを引っ張って、ずらして取るしかない!)
G各補機のプーリーベアリングに問題がないか点検する。(発電機、ウォーターポンプ、クーラーコンプレッサー、パワステポンプ)
Hパワステポンププーリーを外す。(ボルト3つ)
Iテンショナーを外す。
 ダンパー(ボルト一つ)、テンショナーステー(ボルト3つ)を外す。
 *テンショナ―ステーの向かって右側のボルトは、奥のナットを固定して外す必要あり。非常に狭いスペースに手でソケットを差し込む作業が必要!エンジンが熱い時は無理!ここが最難関!
 テンショナーをエンジンから取り除く。
 *テンショナーの裏側で調整部品と固着しているので、簡単には取れない。テンショナーを手前にずらして隙間からマイナスドライバーを差し込み、調節部品をこじってテンショナーから外す。ここもかなり作業姿勢が厳しくて腰に悪い!腰が悪い人は自分でやらない方がよいと思う。
J新しいテンショナーの準備をする。(ダンパーをテンショナーに組み付ける。このとき、テンショナーについているプーリを脱着する必要あり)
K調節部品を入れ替える。
L新しいテンショナーとダンパーを組み付ける。
 調整インジゲーター部品を本体とステーの間に挿入するのを忘れない事!
 *調整部品のメス角度を、テンショナーの裏側のオス角度に合わせるのが難しい!ここも難関!腰に悪い!
Mパワステポンプのプーリーを取り付ける。
Nベルトを装着する。
O調整棒を締めて(時計回り)、ベルトを張る。張った後に、テンショナー本体中央の調節固定ボルトを締め付ける。
Pラジエーターファンシェラウドとファンを組み付ける。
Q動作確認する。ベルトが緩ければ、テンショナー本体中央の調節固定ボルトを緩めて、再調整する。
 *この際は再度ラジエーターファンシェラウドとファンの脱着作業を要する。


ベルトの通り道(中央)/中央にあるプーリーがベルトテンショナープーリー。その向かって左上がウォーターポンプ、左下がクランクシャフト。右上がパワステポンプ。右下がクーラーコンプレッサー。
 
ベルトの通り道(向かって左)/ダイナモ側

ベルトの通り道/パワステポンププーリー側

調節インジゲーター。すぐ下のボルトが調節固定ボルト(締める前)。


手に持っているテンショナーのステーを固定するボルト(向かって右側)だけは、反対側のナットを固定しないと共回りして外せない。
また、このボルトを外すためには、パワステポンププーリを外す必要がある。


ラジエーターファンシェラウドを固定している金属クリップ。外すの留めるのもかたい。ラジエーターの左右の樹脂タンクに取り付けるため、タンクを割らないように慎重を要する。

ベルトテンショナーの調節棒


ベルト。テンショナーが緩めに調整されていたようで、今回は長持ちした。10年間5万キロ使用したにもかかわらず、摩耗やひび割れは無かった。

上が古いベルトテンショナー、下が新品。