〜COOLING SYSTEM〜



COOLING SYSTEMS:冷却器

 
掲載項目

1.
ウォターポンプ・LLC゚交換(2001.12, 51224Km)
2.
ラジエーター交換(2002.9, 56200Km)
3.
サーモスタットカバー交換(2002.9
4.
冷却水ホース・LLC交換(2002.9)
5-6.
ヒーターホース・LLC交換(2008.09
7.
クーラントライン サーモ〜WP ホース・サーモ・ハウジング・サーモスタット・LLC交換(2012.06
8.ラジエーターキャップ、LLC交換(2018.07, 115000Km)
9.ラジエーター本体・上下ホース交換(2019.12, 129100Km)
10.ラジエーターサブタンク交換(2020.2 130000km)
 10-2.ラジエーターサブタンク交換二回目(2022.6 152000Km)
11.水温センサーカプラー交換(2020/12)
12.冷却水が減っている(2022/9)


1.ウォターポンプ゚交換(2001.12.151224Km)

 ある日、エンジンを始動すると、冷却水の警告灯つきました。瞬間、頭に上ったのは高価な消耗部品の一つであるウォターポンプ゚からの漏れ!エンジンルームを見ると100ccくらいの水がエンジンカバーに溜まっています。水を足してデーラーへ直行。やはり、ウォターポンプ゚交換ということになりました。ポンプの在庫があり即修理を依頼しました。その日、一時に持っていき六時にできるといわれ、フロントマンは代車ないという事だったのでタクシーで往復するとなると5千円はかかります。またまた頭が痛い。
 たまたま、以前、ドア修理で世話になっている室長がふらりときて、どうしたんですかーと声をかけてくれ、ご自分の車を貸してくれる事になりました。私の運転が丁寧だから、滅多に貸さないんですけど、貸しますよといってもらって。とても助かりました。修理代は65千円。安くはないですが、まあ、ベンツにしては昔と比べるとずいぶん部品代もまともになってきているのかもしれません。
 しかし、まあ、ウォターポンプ゚なんて国産車じゃまず壊れない部品ですので日本車の耐久性というのはこういう部分ではずば抜けて優秀ということなのでしょう。メルセデスも目じゃない部分が自国にあるというのはうれしいですね!

部品名

部品番号 

値段

ウォーターポンプ

1022005001

30800

スクリュープラグ

007604014110

240

シールリング

007603014106

50

アンチフリーズ

G11A8CA1

2400

工賃

 

27975

 

61465


 

2.ラジエーター交換
3.
サーモスタットカバー交換
4.
冷却水ホース交換

 上記3点はセットで交換されました。ある日突然、走行中にラジエーターのアッパーホースの付け根の樹脂パーツがわれ、その隙間より冷却水が噴出しました。水温計は一気に上昇し120度!幸い目的地に近くすぐそこに駐車しました。デーラーコールし、相談したところ、車齢9年もすると割れてもおかしくないとの事でしたが、いやーこんなものが割れるほうがおかしいんでないかい?と感じずにはいれません。でも、いろんな本にも載っています。お約束の故障部分だと。ラジエーターまで消耗品とは驚きのメルセデスです。ここの樹脂パーツがいくということは他の同じ素材のパーツもいつ割れてもおかしくないという説明で、サーモスタットカバー、冷却水ホース上下も交換してありました。一応納得いく説明でしたので。一つ一つ壊れていくと、その度、立ち往生するしかない重要箇所なのでケチらずやっていただきました。下記の計金額より1割以上まけてもくれましたし。

ラジエーター

2015008103

2002.9

94800

ホース

2015012382

2002.9

2340

ホース

2015016682

2002.9

9030

カバー

1022000417

2002.9

1970

サーモスタット

1102000515

2002.9

3750

ラジエーター点検交換

 

2002.9

19980

 

 

131870

5.テンプスイッチ交換

ウォターポンプ゚交換、ラジエーター交換、サーモスタットカバー交換、冷却水ホース交換したにもかかわらず、また、水が吹き出ました。このときばかりは本当にもうこの車は捨ててしまおうかと思いました。実はオーバーヒートしているのにきずくのが少し遅かったため、エンジンも終わったかなーと心配しました。またデーラーへコール。原因は水温上昇の際に強制ファンを回すための水温スイッチの故障でした。
  ここで私の推測。ウォターポンプ、ラジエーターが故障する前からテンプスイッチは壊れていてそれが原因で水温が上昇し、水圧も激増、その結果として最も圧力の逃げやすいウォターポンプのシーリングへ負担がかかりこわれた。つぎにウォターポンプ新品交換によって、圧力は次に弱いラジエーターのアッパーホースの付け根の樹脂パーツにかかり破損が生じた。ここも新品交換され、つぎはどこも逃げ場を失いラジエータキャップよりあふれ出た。のではなかろうか?というのは、私はまともな人の通勤時間と違う時間帯に通勤するので渋滞と無縁で強制ファンが必要となることがほとんどない。ラジエーターが壊れた時は前日にデートのために車を使い渋滞にはまった。ラジエーターの故障の時はまともな時間に出勤し渋滞にはまった。テンプスイッチのときはカーナビつけたばかりで初期設定のため停車したままエンジンを30分くらいかけていた。と、いつもと違うことをやったときに壊れているからです。
 結論。とりあえずテンプスイッチだけは変えておきましょう。そうすれば壊れかけの劣化したウォターポンプ、ラジエーターをいたわりながら寿命を延ばすことが可能かもしれません。そうすれば、20万円の修理代を先延ばしにすることができます。

テンプスイッチ交換

 

2002.10

9000

5.ヒーターホース交換2004.06

 2週間前に冷却水の全交換をしたばかりなのに500cc冷却水が減少し警告等がつきました。以前より3ヶ月に一度くらい500cc漏れていたのですが原因はホースのクランプがゆるいということでまし締めで対応してもらったくらいでした。それでもまだ減少が続いているということは他にももれているところがあるということです。いたるところでホールの継ぎ目からじわじわ漏れている形跡があり困った車ですがベンツはこのような傾向が普通だそうです。

 今回はたまたまヒーターホースからの漏れが発見できたので交換してもらいました。見つけにくい所にあるので今まで見逃されてきたようです。これでもれが完全に止まるといいのですが。

ホース

2018323594

2004.06

3700

LLC

 

 

2490

点検交換

 

2004.06

9000

 

 

15190



 

6.ヒーターホース交換2008.09

 ヒーターホースとウオーターポンプをつなぐホースの付け根のバンドが絞められている部分が裂けてLLCが少し噴出した後に凝固し止血?しているのを発見しました。ディーラーへ直行し預けて修理してもらいました。ホース関係は2002年に総交換したはずなのに?と思ったのですが、部品番号が違っていたので15年間無交換だったようです。純正LLCと純正ホースの連携は素晴らしいです。LLCはまるで血小板のようにホースの裂け目の網状の中間層で白く凝固し漏出を自然阻止していました。まるで血管の止血機構そのものです。

ヒーターホース交換

 

2008.09

3150

ホース

2018321994

2008.09

3223

アンチフリーズ

000989082510

2008.09

5606

7. クーラントライン サーモ〜WP ホース・サーモ・ハウジング・サーモスタット交換 2012.06


クーラントライン サーモ〜WP ホース、たった10センチのこのホースがなんと11760円もする。
米国のネット販売で検索するとメーターあたり約1万円で、10センチだと1000円程度だった。
ディラー価格の設定時のミスではないかと思うのだが・・・
19年使用後のホースを確認したが、何ら破損や劣化は認められなかった。交換は不要だったかもしれないけれど、やはり20年も無交換の冷却経路のホースがあると、破裂すれば命取りなので交換した方が良かったと思う。


樹脂製のハウジングから、金属製に交換された。これも安心のためには良かった。
古いクルマを乗るうえで、自分で注意できる事と言ったら、それは冷却系統をいかにトラブルフリーにするかという事だと思う。
原発と同じで、冷却系統にトラブルが生じれば、心臓であるエンジンにオーバーヒートが生じガスケットの破損等の致命的かつ重大な修理を必要とする。また、ATも冷却が不十分になると故障の原因になる。
今回の車検では、実に上記の3点の交換のために47500円もかかってしまった。これを、2年ごとの車検でルーチンでやると大変だが、20年に一回で良いのであれば許容範囲ともいえるかもしれない。私はこういう肝心な所は、OEM部品でDIYで未経験者がやるのはお勧めしない。パーツの信頼性が低ければ何の安心にもならないし、施工も完ぺきにやらなければ意味はないからだ。倍くらいの費用はかかるが、十分にベンツの整備経験のあるディーラーに純正部品で施工してもらうのが結局は耐久性の面から経済的だと思うからだ。

クーラントライン サーモ〜WP ホース交換工賃

2012.06

4987

クーラントライン サーモ〜WP ホース

900271032008

2012.06

11760

LLC

000989082510

2012.06

5690

シーリングリング

2012.06

157

サーモ・ハウジング交換工賃

2012.06

6982

サーモスタット

1102000515

2012.06

4473

カバーWP

1022030374

2012.06

11865

バンジョーユニオン

102990008828

2012.06

1039

バンジョーボルト

000000004895

2012.06

556

\47509

8.ラジエーターキャップ、LLC交換(2018.07, 115000Km)

エンジンルーム内のラジエーターサブタンクのオーバーフローホースからLLCが排出されていることに気が付いた。
ラジエーターキャップを確認すると、見事にひび割れて、リークしている痕跡が認められた。いつオーバーヒートしてもおかしくない危険な状態だった。
急いで、ディーラーに部品を買いに行ったが、在庫は無し。注文となったが、翌日には入手することができた。
前回LLC交換した2012年から6年も経過してしまっていたので、この機会にLLCも交換することにした。
W201には、オリジナルの状態でドレーンコックがあり、ホースをつないで赤いコックを反時計回りに回せば廃液することができる。
コックの赤い樹脂パーツにはOリングが二つ付いていて回転させることで気密が保たれなくなる心配があった。また、樹脂が破損してしまう事もあるようだったので、このパーツも手配してから、LLC交換作業は行った方が安全だ。
バッテリー補充液としてホームセンターで販売されている精製水18リットル、純正LLC1.5リットル*3(2本使用。1本は予備)、ドレーンボルトを用意した。
 
<手順>
 @ドレーンを開放し、ホースで廃液を回収。廃液は毒性があるので、捨ててはいけない。後で吸収膨潤剤でゲル化すると燃えるゴミで出せる。
 A排水しきったら、ドレーンを閉じ、サブタンクからLLCを上限まで注入。
 Bキャップはせず、エンジン始動し、サーモスタットとヒーターにLLCが充分回ってロアーホースが熱くなったらエンジン停止。
 Cドレーンを開放し、ホースで廃液を回収。廃液ができるだけ薄くなるまでA〜Cを繰り返す。1回におよそ4リットルの精製水を使用。今回は3回行った。
 D最後は、精製水を入れる前に、LLC原液を3リットル注入し、精製水をあとで追加した。Bを行えば、全体量8リットルに対し、3リットルのLLC原液濃度を混ぜることになる。およそ40%濃度である。
 Eラジエーターキャップをつけて、走行させてエアー抜きを行う。温度が下がってから、液面が下がった分を追加する。

 すすぎを3回行ったため全作業で、2時間近くかかった。
 ラジエーターホースも随分前2002年に交換して、それっきりなので、サブタンクと合わせてそれらも全交換したいと考えたが、ベンツのLLC交換はやったことが無かったので、エアー抜きの要領などを掴んでからにしようと思って、今回はLLC交換だけチャレンジした。
 
次回2年後にはそれらも全て行いたい。DIYでできれば、ディーラーで行うよりも部品代を数割節約できるし、工賃も掛からないため、とても経済的だ。
 予備の部品代やドレーンコック代を除けば、DIYで純正LLC交換に必要な費用は、6000円程度であった。今後は、二年毎に交換しよう。

 <後日談>
 翌日、気温33度で、クーラーをつけず渋滞30分負荷試験(水温90〜100度)を課したところ、少しリザーバータンクのドレーンホースからまたLLCが僅かに排出されていて、ボロボロのラジエーターキャップの時と同じだった。
 エンジンが冷めてから、水位をみると、上限より7ミリくらい位下だった。量にすると、大体100〜150cc程。
 今後、さらに減ることがなければ、この水位が安定水位という事だろうか。
 取扱説明書で推奨されるクーラーを作動させての同条件下では、水温は80〜85度で安定。ドレーンホースからのLLC排水は無しだった。

 ベンツの部品は、機能的には丈夫過ぎて、見かけ上、やばそうなほどボロボロで交換しても、たいして変化が無かったりする。
 水温の変化も、交換後もあまり変わらない気もする。当然である。水温が上がれば、ファンも自動的に回るから。
 自動車は、LLCの劣化程度で、オーバーヒートしやすくなるような、ヤワな工業製品ではないのかもしれない。
 

精製水18リットル

 

1300

純正LLC1.5リットル*3本(一つ予備)

000-989-0825

4536

ラジエータードレーンボルト

000-500-0185

659

ラジエーターキャップ*2(一つ予備)

124-500-0406

1965+1709

合計

10169



記録上、交換履歴なしのため、もしかしたら、新車から一度も交換されていないのかもしれない。

 
赤いのが、ラジエータードレーンボルト。すぐ横に(向かって、左側)内径9ミリ位のホースをつなぐところがある。
矢印のゴムカバーを外してホースを差し込めばホースをこの穴が安定して支えてくれる。
メンテナンスしやすいようによく考えられているクルマである。






純正の新品LLCはコバルトブルー色。前回、ディーラーで入れているのも純正のはずだが、グリーンだ。古くなると色が変わるのか?
ペットボトルを振って、消泡性能を比較すると、新しい方は泡がほとんど残らないのに対し、古い方はいつまでも泡が残っていた。

廃液には、すこし錆の粉が混ざって出てきていた。

 
ドレーンコックにアクセスするためにはこのカバーを開ける。
カバーが衝撃などで外れた時に、落下紛失防止の紐がついていたが、根元で割れて危うかったため補修しておいた。
こういう細かいところをきちんと補修できるのはDIYの利点だ。

9.ラジエーター本体・上下ホース交換(2019.12, 129100Km)

 高速道路から一般道に降りて渋滞発生したときに、ボンネットから湯気が立ち上っているのが見えた。が、この時はまだボンネットが熱くなって湯気が出ているのだろうと思っていた。そういうことは今までも普通にあった事だったから。走行中に、キシキシ異音がすることに気がついた。窓は開いていたから聞こえたが、閉めていたら聞こえない程度の僅かな音だ。きっと足回りのブッシュ類が劣化して音が出てきたのだろうと思った。水温は特に問題なかった。
 帰宅して、足回りのどこから異音がしているのかを確かめるために車体を揺らして確認するも、走行中に聞こえていたキシキシ音は聞こえなかった。ふと、フトントに回ったときに、快晴だったにもかかわらず、フロントグリルの向かって右側がびちょびちょに濡れていた。濡れている液体を手で触ると、ぬるっとした手触りと独特の香りがして、薄い水色だった。 冷却水だとすぐにわかった。
 前回ラジエーター交換したのは2002年走行距離5万キロの時だったので、17年8万キロも経過していた。町工場に依頼することができたため、社外品BEHRのラジエーター本体・純正上下ホース交換となった。ラジエーターのサイドタンクと本体の継ぎ目からの漏出だったとのことだった。

ラジエーター

2015008103

2019.12

35270

ロアホース

2015012382

 

3949

アッパーホース

2015016682

 

8888

LLC

 

 

5500

工賃

 

 

15000

 

 

 

 

 

71941

10.ラジエーターサブタンク交換(2020.2 130000km)
 ラジエーター交換後、二か月で満水ラインから1センチほど冷却水面が低くなっていた。
 リザーバータンクキャップ口の後方に水色の冷却水が漏れていることを確認。キャップ口が長年の冷却水の付着による汚れでシーリングが甘くなっているのではと考えて、サンドペーパーで研磨してみた。硬かったラジエーターキャップの開閉が研磨後はスムーズになった。この部分からの漏出もその後は大丈夫なようだ。補水量は300ml。

しかし、その後、やはりサブタンクの後ろ側から冷却水がにじみ出ていることを確認。
エポキシパテで亀裂部分を埋めてみたが、にじみ出てくるために交換することにした。
交換作業は動画で記録した。(下記youtube動画参照)



新品のラジエーターサブタンクに交換した。
古いラジエーターサブタンクを取り外すのが難しかったが、それ以外は容易だった。
ラジエーターホース、キャップ、冷却水は交換したばかりなので再利用。下部のゴム部品も再利用した。
ラジエーターサブタンク(5000円)、サーモスタットカバーへつながるホース(5800円)、クーラントレベルセンサー(2900円)を交換した。
交換したサブタンクの中は錆と泥が沈殿しており、ラジエーターを交換した時に同時に交換すべきだったと思った。

ラジエーターサブタンク

1245001749

5000

ホース

N000000 000734

5800

クーラントレベルセンサー

1245400244

2900

合計

 

13700

 

 

 

10-2.ラジエーターサブタンク交換(2022.6 152000Km)
二年前に交換したばかりのサブタンクの合わせ目から冷却水が噴出。新車からついていた純正品が27年も使えたのに、たった二年でBEHR製のサブタンクは破裂した。
懲りて、純正のサブタンクをディーラーで取り寄せ交換した。見比べてみると、やはり純正品の方が合わせ目がしっかりと厳重にシーリングされていた。DIYで交換した。
ついでに、ウオーターポンプとラジエーターロアーホースを固定するホースクランプのネジが崩れていていたため、純正新品と交換した。

ラジエーターサブタンク

1245001749

10527

クランプ

M 094 990 93 02

572

クーラント

000 989 08 25 20

2981

合計

 

14080







11.水温センサーカプラー交換(2020/12)
 エンジン手前の目立つ位置にある水温センサーのカプラーが劣化して破損していたので交換した。




ピンハウジング 部品番号011 545 71 28。価格は430円。

12.冷却水が減っている(2022/9/152700km)
 ラジエーターサブタンク交換(2022/6/152000Km)後、3か月たちサブタンクの水位を点検した所、1.5センチ位水位が下がっていた。純正LLC原液を400ml補水を要した。
 サブタンクや、見える範囲のラジエーターホース接続部からの漏れは無いようだったので、見えにくい所から少しづつ漏れているのかもしれない。
 これから慎重に水位を観察していくことにする。