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 このホームページはメルセデスベンツ190E(W201)について、個人のオーナーとして経験したことや知っている知識を掲載し、この車のすばらしさと自動車を整備することのおもしろさをたくさんの人にもっと知っていただきたいという目的で作られています。内容等につきましては、素人知識でありますため一切責任をもてませんが、誤りや更なる知識などがありましたらメールにてご一報くだされば、紙面に反映していきたいと考えています。
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 ゴルフから190Eへの乗り換えのいきさつは簡単に言うとゴルフの車検の見積もりをもらおうとヤナセへ行ったら、ピカピカの93年式走行4万5千キロ190E最終型が92万円でうられていました。2時間で購入を決断し、3年ローンで買いました。完全なコンデションで大満足です。諸費用と整備・タイヤ新品で合計120万でした。軽自動車よりも安い極上メルセデスとのこれからの長い付き合いを順次、ホームページに載せていきたいと思いますので、これからオーナーになろうとする方、すでにオーナーの方、オーナーになるのを夢見ている方に参考になればと思います。基本的なことや整備書の購入方法、素人試乗記、関連サイトリンク集についてはゴルフのホームページのほうと重複するので割愛してます。TOP INDEXからたどり、ゴルフのホームページのほうも参考にしてください。

車齢16年になる190Eに与えられた未曾有の試練 2009.4
 190Eを所有して早9年が過ぎた。7年落ちの中古車での購入だったので2009年現在で16年落ちとなる。政府の緊急経済対策によると、13年以上経過した車を廃車にして新車買い替えを行うと25万円の還付を受けられる。廃車にしなければ半額の12万円の還付となる。なぜ、廃車にすることを勧めるのか?1トンをあまる鉄くずとおびただしい樹脂部品や再生不能な部品など膨大なごみが発生する。これをリサイクルするエネルギーは少なくない。廃車にせずに乗り続ける事の方が環境によくないと言い切る事はできるのであろうか。私のようにほとんど走行距離の伸びない使用方法の場合には排出二酸化炭素は少ない。
 新型のワゴンR(新車)に乗る機会があった。最低な車だ。ロードノイズも酷いし、あらゆる操作が乱雑で粗暴だ。7年程前に所有したワゴンRに比べて著しい品質の低下を感じた。これが環境対応という事だろう。あらゆる部品を破損しない限界まで軽量化することで燃費を向上させた結果が、車としての品質の低下だ。ホンダインサイトやトヨタプリウスは乗っていないが、どうだろうか。190Eと同等の車としての品質があるだろうか。古い車にコストを省みず修理代を投入し維持する事はある程度の経済的な余裕を顕示する。そうありたい、そうしたいという思いはあっても、維持する事に伴う故障への不安や修理の度に入庫する不便さはつきまとい、買い替えへの気持ちを増幅させる。その気持ちを政府の緊急経済対策はさらに掻き立てた。通常、190Eを売却しても10万円程度にしかならない。それが今回は25万円で下取ってもらえることに加え、新型トヨタプリウスの新車が205万円という驚異的な価格、さらに自動車所得税や重量税などの免除等で40万円近く購入費用が抑えられる。
 おそらくは190Eを廃車にしてトヨタプリウスを購入するのに要する費用は190万円程度だろう。旧型(4月時点の現行型)であれば190万円の車両価格だから、175万円だ。これは悪魔的な誘惑である。この誘惑に私は勝てるだろうか。プリウスやインサイトの試乗にいく勇気が無い。乗ってみて悪くなければ注文してしまいそうだからだ。

インサイト試乗
 ホンダディーラーへ行ってみた。インサイトの受注は好調で、お客さんも多いと聞いていたから試乗がアポ無しですぐにできるかはわからなかったが、現車を見るだけでもいいと思って訪れてみた。接遇はとてもよく、試乗もすぐに可能だという。減車のチェックもそこそこにすぐに試乗することになった。乗る前の感想は、まず外装については写真で見ていたよりもだいぶ落ち着いた感じで一応車として破綻はしていないデザインだ。ただ、日本車の常でアニメっぽくて落ち着きや洗練さは感じられない。すぐに飽きがくるデザインだという事だ。また、たいした意匠でもないにもかかわらず、少し擦ったりぶつけたりしただけでランプ類もそっくり破損してしまいそうな危うい構造になっているのも気になってしまう。
 次に内装について、これは最悪だ。ごちゃごちゃしていて計器類が分かりにくい。安っぽいとかどうとかいう前に非常に分かりにくいのだ。カラフルで、デザイン満載であるが車は道具なのだから、きちんと分かりやすく作る事も忘れてはならないのにこの運転席からの光景は酷いものだ。
 乗ってみての感想は、十分に合格点だ。静粛性は期待できないが、加速やハンドリングなどはハイブリッドを意識することなく運転できる。ロードノイズは大きく、所詮低価格車並みのレベルだ。燃費はリッター20キロメートル以上は実用的にも期待できるとの事なので、現在所有中の190Eがリッター7キロメートルだから、3分の1程度の燃料代で済むわけだ。月に一回、5000円程度の給油だから年間6万円掛かっているのが、2万円で済むわけだ。距離を乗る人の場合にはハイブリッドの低燃費は大きな魅力だろうが、私のように年間5千キロ程度のユーザーには4万円程度の燃料経費削減にしかならない。
 試乗を終え、総支払額が230万円の見積もりを頂くが、やたらにナビやオプションを見積もりに計上するのが気になる。メーカーが心血注いでコストを抑え低価格にしたのに、下らない用品やらコーティングやらで見積もりを膨らませて総取得費用を膨らませてしまうのは愚かとしか思えない。気になったのは現行プリウスでは標準装備のVSC(ホンダではVSAと呼ぶ)やサイドエアバックがオプション設定である点だ。結局、プリウスと同等の装備を備えると2,126,250円になってしまう。205万円でスタートの新型プリウスの装備詳細はまだ明らかになっていないが、VSCとサイドエアバックが標準装備であれば、価格優位性は逆転してしまう。

トヨタプリウス試乗
 トヨタにもいってみた。プリウスと看板に取り扱いが上がっているものの、お店には客は一人もおらず、クラウン一台がぽつんと置いてあるだけ。雨の中、来店したのだが、誰一人傘を持ってきてもくれず、少しぬれて店内へ。店内に入っても、元気のない店員がなにか?という調子で対応する始末だ。プリウスを見たいのですがと聞くと、ここにはなく他店にありますと言われる。そこはそれほど近くもなく、行く時間もなかったので、カタログをもらえるか聞くとチラシのようなものはありますとチラシ?(簡易カタログ)をもらった。見積もりも入っていて、総支払額は255万円となっている。やはり、サイドバイザーやデラックスナンバープレートなど下らない用品と共に28万円もするナビも入っていた。結局、帰る際にも傘もさしてくれずぬれたまま車へ戻る羽目になった。
 プリウスは現車確認しない状態で、予約バックオーダーが大量に入っているらしい。強気なわけだ。なんら営業努力など不要なのだろう。いくら車が良くても、そういう態度では将来の客を着々と失っていることになるだろう。わたしは、これまでの印象でもトヨタ店へのイメージがあまり良くない。どこか個人客をないがしろにした雰囲気態度があるからだ。同じトヨタ系でもネッツ店は少しましだ。黙っても売れるプリウス、大幅値引きで売っても利益が出ないと言ってはばからないトヨタの姿勢は、お客さんへ赤字で車を供給してあげるという傲慢な態度を末端の店員にも植え付けてはいないだろうか。わたしは、そういうことなら、プリウスなど無理して売ってもらわなくても結構だと思ったのだった。ついでに、ああ、トヨタの車自体、もう結構だと思った。大体、今回のプリウスの値段設定はインサイトの価格を見て後出しじゃんけんで価格をぶつけてきたもので、低価格で専攻したインサイトを資本力で圧殺するダンピング行為そのものだ。こういう資本の暴力を許していいのだろうか。本田はトヨタをダンピングで提訴するべきだと思う。

参考文献