2010年車検(車齢17年目、96800Km)ユーザー車検

 2010年の6月に車検期限となります。今回車検を取るかどうか、実は少し悩みました。と、いうのもエコカー減税の期限が2010年9月であり、それまでに新車への買い替えを決断すれば、約35万円もの現金還元が得られるためです。候補はマークX(230万円)、スイフト(120万円)、ポロ(200万円)、シトローエンC3(220万円)で、真剣に悩みました。値引きも加われば、トータルで下は70万〜上は200万円くらいで、評価の高い素晴らしい新車に乗り換えることが可能なのです。給料はかなり上がったので、このくらいの金額であれば、がんばった自分へのご褒美として適正水準だとも思いました。お別れすることになるかもしれない190Eを静々と眺めていると、なんだかしんみりとしてきて、190Eの愛嬌のあるめっきグリルがこう話かけてきました。

 190E 「私はもう年だ。17年乗ってくれてありがとう。車としては十二分に乗ってもらえた事を誇りに思う。まだまだ、乗っていくこともできると思うが、クーラーのガス漏れは僅かだが続いているし、もろもろのプラスチックパーツもあちこちバラバラになってきている。今までは大丈夫だったが、これからもいつ路上で故障して立ち往生するかわからない状態にあることは確かだ。通勤の足として確実にあんたを運ぶことに自信が無い。きれいに乗ってくれてありがとう」

 自動車における確実性とは何だろう。今回買い替え候補車を検討するために、色々なトラブル事例についても調べた。最有力候補のC3は、新車納車後数日で、エンジンプログラムの誤作動で渋滞中にエンストし、再始動困難になったという報告が複数見つかった。トヨタ車については、プリウスのABS設定問題や燃費向上のためにアイドリング設定を下げすぎてバック時のエンスト問題もあった。最近の車には新しい危険がある。プログラムによる不確実性の危険性だ。ディーラーでの診断コンピューターがないとDIYで下手に触ると異常コードが出てしまうという問題もある。その点では、190Eは私が所有した10年間は全く問題がなかった。路上でエンストはした事はあるがすぐに再始動可能で、ロードサービスを依頼したことも皆無だ。

190Eは銘車だと思います。だから、普通の時代であれば、程度のよい私の車は、私が乗り換えれば誰かが引き継ぐべきなのです。しかし、このエコカー減税はこの継承を許してくれません。25万円の還元金以上の値段が市場でつくとは思えないのです。エコカー減税を適用するのは廃車にしスクラップにするしかありません。

 そう考えると、190Eが動かなくなるまで乗ってから、乗り換えるという選択もありかなと思うに至りました。乗り換えることが前提であれば、嫌な言い方ですが、“乗り潰す”というスタイルで予防整備は行わずに車検を通しておけばよいということです。乗り換え=廃車=スクラップですので、気持ちを切り替えて“乗り潰し”後に乗り換えればよいのです。今回はそういうことで、なんの整備もなしで、ユーザー車検に突っ込むことにしました。

 結果は、なんと、さらっと全検査合格でした。190E、すごいね。

税金等

 

重量税

30000

小型検査代

1700

自賠責保険

22470

書類代

30

 

 

合計A

54200

 

車検にともなう整備

 

とくになし

0

 

 

合計B

0

 

合計A+B

54200

 

メルセデスベンツ車齢17年目のユーザー車検は簡単だったか?

光軸検査で一回引っかかりました。前回ノーマルの位置でOKだったことを忘れていて、初めは一段下げモードで受けたところ左側のみが下向きで駄目でした。二回目はノーマル位置で受けてみたらあっさりOKでした。自分でHPにノーマル位置でとおった事を記録しておきながら、読んでませんでした。

ドキドキの下回り検査もあっさりOKで、合格しました。マフラーの穴あきが昨年あって、溶接で直してもらったことがあり新たな穴ができてないか心配でしたが大丈夫だったようです。