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Last up date 24 Dec 2007

 

P-38J DROOP SNOOT (1939~)

1/72 SCALE,DRAGON, MADE IN AUSTRIA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モデル解説

 子供の頃、よく沖縄の上空を飛んでいるかわいい飛行機があった。戦闘機とはそのときは思いもしないほど小さく華奢な機体だった。それがこのP-38だったことを模型を色々探していてはじめてわかった。小さいと思っていたのは、はるか上空を飛んでいたからであり、実際にはムスタングよりも一回り大きく羽根の横幅はFA18ホーネットと同じくらいありかなり横幅のはる当時としては大きめの機体だということが1/72スケールを並べて比較すると良く分かる。

 実際の戦闘ではあまり強い方ではなかったようであるが、デザインはユニークかつ美しい。米国は多民族国家とよく言われるが、飛行機もバラエティーが豊かで多種多様で面白い。経済的にゆとりが無ければこんなにいろいろと製造できるわけは無いのであるが、米国も戦争末期にはかなり経済的に困窮していたらしいから、単にお金が余っていたからここまで飛行機のバラエティーがあったということでもあるまい。米国政府がいろいろな可能性に賭け、各航空メーカーにチャンスを与え、メーカーはいろいろなアイディアを持つエンジニアの意見を個性を活かした形で開花させる“アメリカンドリーム”、誰にでもチャンスを与えるような環境があった証だと思われる。現用戦闘機にはバラエティーが乏しい事は“アメリカンドリーム”ももはや過去の事となった事と関係があるかも知れぬ。

 キット自体はドラゴンという余りなじみの無いメーカーのものであり、価格も3000円以上して割高である。P-381/72には余り選択肢は無いので仕方が無い。できはパーツの合いまあまあでありモールは良好である。きれいに製作できれば元は取れるキットである。

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