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MANUAL TRANSMITION:マニュアルトランスミション

掲載項目

1.シフトシャフトの交換
2.シフトロッド再調節とゴムV類似部品破損の補修
3.ペットボトルリングの再加工
4.シフトアップインジゲーター修理


1.シフトシャフトの交換
 マニュアルトランスミションでは、シフトシャフトの交換を行いました。交換の原因はシフトする際に、正確にギアに入って行かない感じがしていて2速から1速あるいは1速から2速にスムーズな変則が行われず何か引っ掛かる感じがしていたためです。ミッションのシンクロが痛んでいる可能性が考えられたのですが、シフトシャフトを点検してみたところここに明らかな異常・故障・欠陥があることが判明したためにまずここから始めてみようと思い手をつけることにしました。シンクロの交換は、ミッションを降ろしさらにそれを分解する必要があるために自分の手には負えなく、頼むと大金が掛かりそうなので手をつけていません。シフトシャフトを交換したところ、それまで遊びの大きかったシフトノブがきっちり動きぶらぶらしなくなりシフトェンジも正確に入るようになりました。入りにくかったのは、正確にシフトが伝わっていなかったからということが大きかったようです。作業するために、新たに工具を購入したため自分でやった割りにはお金がかかりましたが、それでも部品代もそう高くありませんし、購入したものも他の整備にも使えるものであるために自分でやって損をしたとは思っていません。なによりシフトがこの程度の出費で新車のようにきちっとなったので大変満足できる結果となりました。
 作業手順を次の項目に分けて説明していきます。

1)シフトシャフトの構造について
 2)私のケースにおける要修理箇所、交換箇所について
3)分解の方法と注意点
4)組み立ての方法と注意点
 5)部品及び今回の作業に不可欠な工具についての値段等

1)シフトシャフトの構造について
図(MT−S−01)のような構造をしています。右側が後方側、左側が前方側で、この機構のある位置は、エンジンルーム向かって右側の冷却水タンクとエンジンの間、車体後方に位置していてかなり低い位置にあります。写真を参考にしてください。パワーステアリングが付いている車では、もしかするとこの位置の上方に位置してるため手が入らないかも知れません。あしからず。
(MT-S-01)

(MT-S-02)

 

2)私のケースにおける要修理箇所、交換箇所について
 図(MT−S−02)を参照してください。明らかに破損していて機能的に問題のある箇所を列記します。これは恐らくほとんどの車で破損しているものと推測されます。
@B区前方の直線のシャフト右側の接続ポイントのプラスティク(樹脂)部品→VW 171 711 181(ブッシュ 80)
AB区aのT字型シャフトとブランケットの接続ポイントである上下二箇所のゴム部品(ゴムU)。交換はブランケットとアッセェンブリーでおこなう。→VW 191 711 083(ブラケット,G:84)
BC区後方ブランケットとメインシャフトの接続ポイントの大きなゴム部品(ゴムV)→交換はブランケットとアッセェンブリーでおこなう。→VW 191 711 083(ブラケット,G:84)
 次に、今は壊れていないが、破損の危険性が予測される部品と見なし交換を行った部品を列記します。
CC区メインシャフトに上部に付いているこの字型の金具とA区とをつないでいるロッドの両端についているプラスティク部品(ソケット)に細かい亀裂が多数見られた。→VW 191 711 574(ロッド,G:84)
DA区のプラスティクのみで作られている部品、両端がソケットになっているもの。細かい亀裂が多数見られた。→VW 191 711 595 A(ロッド,G:84(5SP))
EC区メインシャフトに上部に付いているこの字型の金具内の球形ゴム部品。T字型シャフトに圧着され付けられている部品。交換はシャフトとアッセェンブリーでおこなう。→VW 191 711 173 B(シャフト,G:84)
FB区前方の直線のシャフト左側の接続ポイントのプラスティク(樹脂)部品→VW 171 711 181(ブッシュ 80)

3)分解の方法と注意点
分解の作業に入る前に、車体下部から仕事をする為にジャッキアップしてウマをかけ安定させました。また、作業はマフラー付近で行われるため十分に冷えた状態で行います
。  ブランケットを止めている2本のボルトを上方から外し、メインシャフトにボルトでかしめ止められているこの字型金具を外すためにボルトを緩めておきます。メインシャフト先端からの距離を分解する前に計測しておきます。
直線シャフトを止めている左右のクリップをはずし、4カ所あるプラスティクのコネクターを外します。外し方は、球形の部分の右側についている長方形型のクリップをマイナスドライバーで外せば、球形の部分の締めが緩みボールジョイントが外れます。
 メインシャフトを後方にずらし、この字型金具、ブランケットから外します。車体下方からの作業になります。
以上で交換すべき部品はすべて外すことができています。

4)組み立ての方法と注意点
 T字型シャフトと其の上部にナットで止められている板状金属ステーをナットをはずして分解します。組み立てる際に、各部品の間にはグリースを塗ります。ゴムV部品は方向を間違えないように注意して入れて下さい。
 この字型金具を止めているボルトを本締めする前に車内からシフトして、其の取り付け角度を調整します。メインシャフト先端からの距離は分解する前に計測しておき同じようにしました。

5)部品及び今回の作業に不可欠な工具についての値段等
 ジャッキアップするために、油圧式ガレージジャッキとウマを購入しました。これらは、DIYショップで購入しました。

部品名 

部品番号

値段

ブラケット,G:84

191 711 083

2400

ブッシュ 80 ×2

171 711 181

270 ×2

シャフト,G:84

191 711 173 B

5500

ロッド,G:84

191 711 574

1300

ロッド,G:84(5SP)

191 711 595 A

320

小計

 

10060

油圧式ガレージジャッキ

 

1980

ウマ  

 

4500

総計

 

16540

 
 
 
 

2.シフトロッド再調節とゴムV類似部品破損の補修(1998.8.15)
 1速へのシフトが硬いというかギクシャクしてきたので右ハンドル車で左側にシフトが十分いってない為だと思い調節しました。何回も調節を繰り返した結果うまく入るようになりました。N(中立)からの5速への側方移動量が大きくなってる車で1速へのシフトが硬いというかギクシャクしてると感じてる人は一度調節を頼むかやってみるといいと思います。
 ではなぜ、はじめに調節したときにはうまくいっていたのに何が変化したせいで左側によってしまったのかということを考えなくてはなりません。ネジが緩んだから、というのは考えられます。もう一つ考えられるのはシフトレバー直下のシフトロッドを支えているブッシュ(ゴムV類似部品>bush V’)が破損していて一部肉厚の厚い部分が残りそこがはじめ左側にあってそれゆえシフトレバーが左に多く回転できていたのがそれがくるくる回って右側にきたときにシフトレバーが左に十分回転できなくなってしまったという事です。図を参考にして下さい。

 後者に原因がある可能性があったのでブッシュを交換したいのですがシフトロッドをその部分でばらすのは方法が分からないしもう調節してしまったので今更ばらして研究する気力も無くなってたので全くばらさないでなんとかぐらつきをおさえたいのでペットボトルを利用したやりかたでやってみました。

 

 破損した赤の部分は一部が残ってる事が多いと思いますのでカットします。1.5Lペットボトルの口の部分を上図のようにカットしてリングを作ります。赤の部分をたてにカットして、この部品をシフトロッドに図のようにはめ込みます。たぶんまだ隙間があると思うのでいったんリングを取り外し内側(内腔)に適当な厚さのホースを切ったを瞬間接着剤で貼り肉厚をまします。油をきっちりブレーキクリーなどで脱脂してから貼りましょう。それをはめ込んだら終わりです。結構いけるとおもいます。耐久性については1年ごとにブーツを取っただけで点検できるので見ていきたいと思います。リングの加工にはデスクグラインダを固定して用いました。



3.ペットボトルリングの再加工(1999.8.7)
 5速への変速が入りずらくなってきました。ペットボトルリングが壊れたかな?と思い点検してみました。リングは大丈夫なのですが、内側に肉厚にする為に片側側面だけに貼っていたビニールホースが萎縮しているようでリング内でのがたがおよそ5ミリほど出ていたので、内側全周に貼り直しがたを減らす事にしました。結果は変速がしやすくなり良くなりました。
 ヤナセでやってもらわない訳:一度、ヤナセでちゃんとやってもらった方が良いかなと思い、見積もりを出してもらいました。見積もりは以下のとうり。非常に高価でした。5速以外はつながる為、4万円も出す気にはなれません。部品はシャフト根元の丸いボール、ブッシュV’、ブランケット(ブッシュV)の3点を交換した方が良いと言われました。ここで判明したのですが、191 711 083 の部品の値段が前回と違う!!2200円は安すぎる!と思ってたのがやはり的中しました。本当は4400円だった訳です!!得した!!工賃が高価なのは、マフラーを外さないとシフトロッドを抜く事ができない為だそうです。作業には3時間かかるそうです。しかし、1日預けて欲しいそうです。しかし、代車はないそうです。交通費で往復3000円かかかります。トホホな設計・耐久性、ヤナセの殿様商売に呆れました。そこで、自分で再加工する事になった訳です。

¥ヤナセ見積もり

部品名

部品番号

値段

 

191 711 116A

2200

 

191 711 083

4400

 

191 711 190B

1800

工賃

 

24000

合計

 

39000


4.シフトアップインジゲーター修理(2000.7)
 私のゴルフには経済的に変速機を操作するようにシフトするタイミングを教えてくれるシフトアップインジゲーターがついています。メーター内の上向きのオレンジの矢印です。しかし、購入時から中の電球(正確にはダイオードです)が暗く夜間しか分からないものでした。それが3年前くらいから夜間にも明かりが分からなくなりついに球が切れたかなとほっておいたのですが、ダイオードのみ購入できるかヤナセに相談してみた所部品注文かという事だったので交換する事にしました。
 ダイオードの交換はメーターパネルを外し、メーター部を分割して行う必要がありますが、特に難しいというものではありません。詳細なメーターパネルへのアプローチは電装のスピードメーター交換の手順を参考にして下さい。
 しかし、ダイオード交換したにもかかわらず点きません。もっと難しい原因で点かなくなっていたのでは?その原因は他の機能にも影響してないだろうか?と思い、色々な人に相談した所、ベントレーのマニュアルに診断方法があるという事を教えていただきその時私は持っていなかったのでコピーを送っていただく事ができました。そのコピーを訳しながら取りかかるも診断つかず。それで諦めてほっておきました。
 ある日、エンジンの回転が不調のため工場を訪ね相談していた所、エアクリーナを点検してもらっていた時にバキュームのホースが外れていますねといわれ、それが空気吸うためにわざと配線されてないホースと思ってた私は驚いてしまいました。バキュームセンサーはシフトアップインジゲーターの重要な情報源であるのでこれだ!!と思いました。つないでもらった所、シフトアップインジゲーター治りました。
 教訓:つながってない配線はほっておかないようにしましょう。
 昼間でもダイオード交換したため確認できるし、機能してる機械というのは気持ちよいものですね。走行に無関係のため壊れてるままにしてる人も多いようですが、壊れてる人は是非直してみてはいかがですか?中古で買って最初から壊れてる人はメーター内の上向きのオレンジの矢印が機能してるかどうか見て下さい。

部品名

部品番号

値段

ダイオード、イエロー

171 919 061 D

720