〜ENGINE〜

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Specifications(仕様) GOLFU 1800cc(1781cc)
Type:Four-cylinder in-line,water cooled,overhead camshaft
Bore:81mm
Stroke:86.4mm
Compression ratio:10.0 to 1
Compression pressure:10 to 13,minimum 7.5

 ゴルフのエンジンルームは非常にゆったりとしていて整備性が極めて高いと思います。私は専門的なことは分からないので、エンジンは自分で整備したことはありません。従いまして、この章では主に町工場でやってもらったことについて述べていくことになります。


掲載項目

1.ベルト関係
2.エンジンマウント
3.オイル漏れ
4.エンジン回転数不調【エアバルブ交換】
5.ガイド(エンジンオイルレベルゲージ用)の交換
6.ダイナモベルトのゆるみを調整


1.ベルト関係(1995.4)
 62000Km時にダイナモベルト、クーラーベルトを交換しました。ドライヴベルトは交換したかどうか不明。タイミングベルトは交換していません。これはできれば、今度の車検迄に替えたいと思ってい ますが、見積もりを出してもらったところかなり高価なので頭が痛いところです。早急に替える必要がないのは、ゴルフは万が一タイミングベルトが走行中に切れたとしてもエンジンにダメージを与えないように設計されているためであります。国産車ではトヨタ車が同様なエンジン設計で、ニッサン車は切れた場合、ダメージが生じる設計のようです。なを、デーゼル車はエンジンの構造上切れたらエンジンにダメージが生ずるのは避けられません。自分の車のエンジン設計はどうなっているのか聞いてから、もし後者のタイプであれば、速めに交換した方が良いでしょう。70000Kmぐらいが目安のようです。ゴルフでも高回転においてはダメージが出る可能性は捨て切れないそうです。しかし、沖縄ヤナセではまだそのようなことは起きたことが無いそうですので、大丈夫だと思います。

部品名

部品番号

値段

ダイナモベルト

 

1300

クーラーベルト

 

1200

見積もり(町工場)

 

 

タイミングベルト 

 

8000

ベアリング

 

7000

シール

 

3000

交換工賃

 

22000

合計

 

40000


1999,05 タイミングベルト関係交換(車検同時作業)
  やりたかったタイミングベルト交換をやっとやりました。ヤナセでないところで車検時にやってもらいました。上記見積もりを出した所ではない所でやってもらったので、だいぶ安くなっています。
  交換後3日くらいしてベルとの音が気になるようになりました。ベルトを点検した所、発電機にいっているVベルトがタイミングベルトカバーと接触していました。クレームで持ち込んだ所、タイミングベルトカバーを固定するネジの締めが弱く緩んできて、カバーが接触していたとの事でした。増し締め後はちゃんと1cmくらいの隙間ができました。しかし、Vベルトは静かになったもののタイミングベルトはまだパタパタとアイドリング時は音がしています。

  以下に交換後のベルトを載せます。劣化は思ったよりも進んでいなくまだ使えそうでした。走行80000Km以下なのでこれくらいでは交換の必要はなかったのかもしれません。予備に取っておきます。

部品名

部品番号

値段

タイミングベルト

050 109 119A

4100

タイミングベルトアイドラーNO.1  

 

7200

カムシャフト セッテイング オイルシール

068 103 085A

3200

クランクシール

068 103 085A

3200

Vベルト

050 903 137

1300

タイミングベルト関係交換工賃  

 

9800

合計

 

25600







ベルトの構造と名前について

ベルトは3本ある。目視できるベルト二本の右側にすぐ位置する金属あるいはプラスチックのカバーの中に入っていて目視できないものがタイミングベルトです。これは外すのに手間がかかるので工賃も高くつくわけです。目視できるものはVベルトでこれには2つダイナモベルトとエアコンベルトがあります。

呼び名について英語の本やいろいろな本で調べたところ次のようにいくつもの呼び名がありややこしいですが主流な呼び方はタイミングベルトとVベルトですのでこれさえおさえておけば工場の人の説明も分かるし話が通じると思います。

 

 読者のK.M様からタイミングベルトの交換に関する具体的な経験をいただきました。ファーレンにての修理となっています。参考にして下さい。

(症状)走行距離は15万キロは越えていました。家を出て少し走ったら突然エンジン停止。空いていた駐車場にいれ一応点検するが、エンジンがスタートはするが掛からない、そのうち全く反応しなくなったので、バッテリーを充電してトライするが前と同じ。
(交換)ディーラーに修理依頼する。エンジンを開けてみないと分からないと言われた。しばらくして連絡をとるとベルトの伸びと判明?

部品名

部品番号

値段

タイミングベルト

 

6400

ローラー(ベアリング) 

 

10300

工賃 ベルト脱着  

 

18540

工賃 ヘッドカバー脱着 

 

4120

工賃 タイミング測定調整

 

2700

回送代

 

6800

合計

 

48860


2.エンジンマウント
  もしあなたがゴルフのオーナー又はそうでなくても、よくこの車についての雑誌記事を読んでいる人なら一度はエンジンマウントが弱いだとか切れやすいといったことを聞いたことがあると思います。これを替えることで振動が減ると言われています。私のゴルフも国産車の 同クラスの物に比べ振動が少ないとは感じていません。しかし、新車のゴルフに乗ったことが無いのでエンジンマウントが劣化してそうなっているのかは分かりません。私がこの車を手に入れたときにはゴルフVの発売後でしたので、もはや試乗してレベルを比べることはできませんでした。もし、中古車を買ってまだ新車がディーラーに有れば、 一度は試乗して比べてみることをお奨めします。私は10万Km時に交換を考えています。しかし、もし替えて見るととても良くなったというような情報が有ればもっと急ぐかも知れません。替えた人がいたら、どのように変わったのか、また、替えたときの走行距離・年式・グレードなどできるだけ詳しくお知らせ戴きたいと思います。

 見積もり(ヤナセ)

部品名

部品番号

値段

エンジンマウント・ミッションマウント

 

30000

交換工賃

 

21000

*エンジンマウントとミッションマウントは同時に替えた方が良いそうですので両方替えた時の見積もりとしました。

 読者のT様からVW Golf Syncro 87' LH MTでのエンジンマウント交換の感想と費用を報告いただきましたので紹介します。:「私の車は現在、走行118000kmです。100000kmをすぎたころにマウントの交換をしました。結果は劇的といってよい変わりようで、それまで「バイブレーション カー」だったのが嘘のようにおさまりました。ただし、それから20000kmくらい走っていますが、なんとなく振動が増えたような気もします。GOLFのラバー部品は耐久性が低いことで有名のようですが、もしへたってきたのなら、ちょっと早すぎるようにも思います。でも、交換する価値は十分ありますよ。
 前の車検の時に交換した記録が手元にありました。その明細によると、エンジンマウント3個で部品代が57650円、工賃25200円となっていました。これは町工場での金額です。貴HPでの金額とかなり差があるようです。ミッションマウントがこの3個のマウントに含まれるのかどうかはわかりません。私のGOLFはGX型のエンジンですが、4WDなので金額に違いがあってもしかたないのか、それとも高い金額をふっかけられたのかは不明です。」

 

 読者のI様からVW scirocco GTX 16V (89年式)(シャシーはA1、エンジンはPL)でのエンジンマウント交換の感想と費用を報告いただきましたので紹介します。: エンジンマウントに関して バイブレーションが凄かったので替えてみました。(走行距離119000km) 車が帰ってきたんですが・・・ 大袈裟ではなく激変です、ホントに。まだ20kmしか走ってませんが。 インパネのビビリと室内のこもり音がなくなってしまいました。 最初、エンジンをかけたとき、かかってるのか、かかってないのか分からなくて 窓から顔を出して確認したほどです。 はずした3個のマウントを見せてもらったんですが、3個とも切れて、著しく 変形していました。 一緒に替えたほうがいいというミッションマウントは部品が無くて(独から取寄せ) 交換できませんでした。 感想としては、バイブレーションがでているクルマで、それが気になると 感じる人には交換を奨めます。 個人的には、これまでとの違和感がすごくて自分のクルマではないような感じで 戸惑いました。馴染めてません。 ということで、値段はそれぞれ 部品代16300工賃¥27000計¥43300 

3.オイル漏れ
  ここで考えてみるオイル漏れはエンジンオイル漏れに限定します。エンジン下部についているオイルパンにオイルが付いている又はにじんでいるからといってもそれが必ずしもエンジンオイルとは断定できません。ミッションオイルが伝ってきたのかもしれないし、ほかの様々な油液が複雑にエンジンルームに張り巡らされたホースを伝ってきたのかも知れません。どこから来たものなのか容易に分かることもあるでしょうし、難解な場合もあるでしょう。見当がついたとしても、プロに確認してから修理に取り掛かった方が良いでしょう。
 もし、オイルパンとエンジンの境から漏っているとすると、この境に挟まれているガスケットを交換する事になるでしょう。ゴルフの場合非常に手をつけやすいのですが、エンジンブロック関係のガスケット交換は極めて精密に行われる必要があるため、プロに任せるべきです。なぜなら、強くネジを占め過ぎたり不均一な力で締めてしまうと柔らかい物質でできているガスケットは潰れてしまいそこからまた漏れてくることになるし、ガスケットも買いなおさなくてはならないからです。またエンジンブロックにネジの力が不必要にかかると、エンジンブロック全体の精度が狂うと言われているからです。

4.エンジン回転数不調【エアバルブ交換】
 エンジン回転数不調にはその原因を特定するうえでファーストアイドル不調なのかエンジンが暖まってからも不調なのかを知ることが重要です。ファーストアイドルとは、エンジンを掛けてから暖まるまでのアクセルを踏まない状態の回転数の事です。

*ファーストアイドル不調の場合
 私のゴルフはこれでした。様々な原因が考えられますが、いろいろ調べるうちにファーストアイドル不調の原因のトップはエアバルブの不良だということがわかりました。エアバルブが原因かをチェクする方法として、冷間時にエンジンを始動した直後にエアバルブに向かうゴムホースを曲げたり押さえたりする(ウエスを介してつまむ)事によって回転が下がればOKと言うことが良く書かれたりしていますが、私がやってみたところホースが堅いためか十分につまめないようで(結局回転数は下がらなかったのですが・・・)判断できなかったので、町工場で診てもらいましたが、ここでも結局分かりませんでした。業を煮やした私はとりあえずエアバルブを交換することにしました。作業は自分で行いました。

【エアバルブ交換】
 まず、エンジンが冷えた状態でエアバルブの取り外しを行います。矢印の部分にあることを確認します。
 インテークマニホールドにエアバルブを止めてあるナットをソケットレンチに延長をつけてはずします。エアバルブに付いているホースの根元のネジバンドをゆるめてはずします。この作業は銀色の配線の間を縫って行わないといけなかったため手の大きい人はそれらをどうにかしないといけないかもしれません。わたしはそのままで作業できたためその必要はありませんでした。取り外したエアバルブをヤナセに持って行き注文をしました。この際、ホースの一つがひび割れていたためこれも交換しました。取り付けはホースに元どうり差し込むことができれば後は楽勝です。差し込むのがきつい場合は唾をつけるなどして回転させるようにしてみて下さい。言い忘れましたが、エアバルブへの配線コネクターの脱着を忘れずに。

部品名

部品番号

値段

エアーバルブ,A8:83

049 133 453 E

10400

 
 
 

結果は大成功でした。ファーストアイドルはバッチリ出るようになりそれまで出ていた不整脈もぴたりと無くなりました。

*暖気後の回転不調の場合
 暖気後にも回転不調が続く場合には、
  @吸気マニホールドのエア漏れ
  Aシリンダーヘッドガスケットからの漏れ
  B燃料ポンプの欠陥
  C混合比の不正          等が考えらる。
 しかし、わたしの場合には、点火プラグを自分で交換した際に初めてのこともあり、強く締め過ぎるとまずいと思い軽く締めていたために、プラグが段々半年ほどでがたつくほど緩んでしまってきていて、そこからエアーが入っていたのが原因でした。それでも、症状は、ほとんど無かったためにエンストするような事はありませんでした。もし、プラグを変えてから(自分で、車検で)そうなったかもしれないと思う人は、プラグのところが、エンジンをかけたときに緩んで振動していないかを見てみるとよいと思います。@〜Cの原因に比べ発見しやすいし、もしそうであれば自分で簡単に直すことができます。
 私が、エンジンの調子が悪くてエンストしかかったときに、その近くの修理工場で見てもらったさいには、本当の原因は、エアバルブ不良とこれであったのに、そこの工場長はプラグがカタカタいっているのをハイテンションコード(プラグコード)の内部が絶縁してバチバチいっていて、そのために点火していないプラグがあるせいで、コードを交換すればよいとしたためにこれを自分で交換したが、改善するはずもなくしばらく悩んでいました。ですから、部品を交換する際には、もし不良がチェックできるものならそうしてから、確実に理論的(理論的推論に基づく場合を含む)に原因を明らかにして行うべきでしょう。
 工場での修理では、これをないがしろにし、むしろ経験的に整備や修理をおこなっているところが少なくないように思えます。そういうやりかたが、修理にお金がかかっても思ったようになってないという多くのユーザーの不満につながっているのだと思います。こういう不満が、自動車を長く修理しながら乗る気を失わせ、日本であまり中古車を大事にしなくなった事の原因のひとつだと考えています。これは、車だけでなく、電化製品やあらゆる機械製品に当てはまる問題だと思います。

部品名

部品番号

値段

エンジン関係リレー掃除工賃

 

8000

∧回転不調の改善のため行われた。1993,8,25。


5.ガイド(エンジンオイルレベルゲージ用)の交換
 ガイドの交換は一見非常に容易に思われますが、ガイドが古い場合には極めて危険な作業になることを想定すべきでしょう。おおげさと思われるかも知れませんが、何がどう危険なのかを説明を聞けば、納得されると思います。
 ガイドが劣化している場合にこれをオイルレベルゲージ管から不注意に引き抜くとガイド内面のプラスチックがオイルレベルゲージ管の中に落ちてしまい、エンジン内部に入ってしまうことになります。こうなると、簡単に取り除くことはできません。しかし、万が一そうなった場合には、エンジンを掛けずに、プロに相談すべきでしょう。エンジンオイルに異物が混入したままエンジンを始動すると大変なことになると想像されます。

 十分危険性を認識したところで、どのようにして自分で交換を行ったかを参考にしてもらいましょう。私がガイドを交換しなくてはならなかったのは、スタンドでこれが割られた、正確には相当に劣化が進んでいたためたまたま割れた、ためでした。ガイドの上部がひび割れただけでしたので、かけらが落ちる心配は無さそうだったのでゆっくりレベルゲージを挿してその足でヤナセに行き部品を探してもらったところ在庫があったので入手し自宅で交換しました。
 ガイドを抜こうとしたところ劣化が進みプラスチックがポロポロになっていてそのとき初めて上記したような危険性があることを認識しました。ここでいったん作業を中止して、対策を考えました。
 つぶすとしばらくそのままで、しばらくして元の大きさの戻る耳栓を針金の先端に次図のようにして取り付けたものを作り、破片が落ちてもそこでくい止めるようにしました。


 
  このようにセットを行って、先端の鋭利なピンセットを用いてガイドの破片を崩しなるべく落とさないように丁寧に取り除く。落ちたかけらは耳栓の上に乗るため安心して作業ができる。落ちたかけらはピンセットで取り除く。
 耳栓の撤去はゆっくりと針金を抜くだけでよい。このときあまり拡張したときの耳栓が大きいとまずいので、拡張したとき隙間がない程度ギリギリの物が望ましい。もし、失敗して、抜けてしまったときのために予備も入れておくとよいだろう。私の場合は予備のお世話にはならずに済んだ。

部品名

部品番号

値段

ガイド、G:84−

053 103 663

340


6.ダイナモベルトのゆるみを調整(2002.4)
 2ヶ月ぶりにエンジン始動し、一発始動に感激したのもつかの間、キュルキュルという音がしはじめました。目視でダイナモベルトが緩んでいるいることが判明しました。考えてみると交換から7年が経過しています。交換してあげたいのですが、死蔵中の車でありできるだけ部品交換は避けたいのが本音。ダイナモベルト交換にはクーラーベルトをはずす必要もあり、私にはその経験はありません。そうなると工場まで持っていかないとできません。それにはキャリーで持っていくのを頼まないといけません。大変なことになりました。
 で、調節で何とかならないかと思い、よく構造を見てみると、ダイナモ(=ジャネレーター=発電機)の所に歯車のついた調整できそうな構造があります。写真の左側のボルトをソケットレンチでゆるめ、右側の歯車のついたボルト?をモンキーレンチ(ソケットレンチは合うものが無かった。合えばその方がよい)で手前にまわす(歯車自体は車両後方に動かす方向に動く)ことで、ベルトは張るようになります。はじめ、歯車を前方に動かす方向にまわすと張るような気がしてやってみたのですが、緩むばっかりでなんともならず、ベルトが緩みきって交換するしかないのかと愕然としていたのですが、反対にまわしてみようと整備の神がささやき、うまくいきました。