〜ELECTRICAL SYSTEM〜



読者のT.B様からゴルフU後期モデルでの1DINオーデオは私のものと変わっているとの指摘を頂き交換の方法をお知らせいただきました。オーディオのイグニッション連動化の報告もいただきました。

T.読者のT.B様からゴルフU後期モデルでの1DINオーデオは私のものと変わっているとの指摘を頂き交換の方法をお知らせいただきました。参考にして下さい。

@オーデオデッキ交換

1. オーディオ本体の周りの枠を取ります。手で外れます。すると左右の端に2つずつの穴があります。

2.この穴の向こうにはダッシュパネルとデッキを固定するためのストッパー金具が仕込まれており、そのピンをある工具で押してデッキをはずします ストッパー金具は通常はばねの力で外側に広がっており、工具をさしストッパー部を本体側に押しやることでストッパー作用が無くなる構造になってます。 

3.工具と言ってもたいした物でなく、穴に入る大きさの針金をさせばいいのです。そして丁度いいものがこれです。これは、クリーニング屋がくれる針金ハンガーの一部を切り取って(U字型を利用)作ったものです。意外と太さと硬さが丁度いいんです。これを利用して、ストッパー金具を外します。しかし、上の図のようにさした時にうまく工具が入ってくれればいいのですが、たまに工具が金具と本体の隙間に入り金具を外側に 押し曲げることがあるので、ライトで穴を照らし覗きながら工具を差し込むなどの注意が必要です。

4.取り外したら新しいデッキの取り付けです。後期のA2GOLFなら、デッキと配線の接続は専用カプラー(欧州車共通)が使われており、デッキの端子との変換ハーネスセットを購入すれば問題ないと思います。 日本車は会社や車種によってカプラーの形や線の位置がバラバラで車ごとの専用になってるのに対して、欧州車はほとんどのメーカーが共通のカプラー、配線位置としているのが合理的で無駄が無いですよね。92年式のデッキの裏側です。右側のが電源、スピーカなどのカプラーです。見にくいですが、いばん上は未使用 、真ん中がスピーカ、下が電源類 となってます。 左の方にあるのが左からアンテナ端子、大きいのがCDチェンジャー用端子、その下の白いのと、その横のがCD DSP端子です。CDチェンジャーコントロールの付いた純正デッキの場合アジェストのCDチェンジャー(DIN13ピン端子でつなげるもの)がダイレクトにつなげます。アジェストのもとがクラリオンであるため。

新しいMDデッキの配線です。

 この後は説明書どおりにカプラーや色付きコードをつなげばOKです。

5.アンテナ電源       デッキにパワーアンテナ用の電源出力が付いていますが、GOLFのアンテナはこの端子の容量ではうまく作動しませんでした。おまけにラジオにセットしてはじめてアンテナが動くのでいつでもアンテナを動かせるといったことができなくなります。 そこで、メインの電源を分配してアンテナに送ってやるようにしました。デッキにつなぐ電源のプラスのコードを電源分岐ハーネス(コードの上からかますやつ)を使ってアンテナ電源コード(管ヒューズが付いてるコード)とをつなげばOKです。

6.あとは頭を使ってたくさんのコードをうまく奥にしまい込んでデッキをはめて完成です。

まとめ.外し方がわかれば、ある程度の電気の知識があれば簡単に変えられます。 デッキのほか欧州車用変換ハーネスと取り付け金枠が必要に(常識?)。

VWコネクターの色別識別と変換コネクターの関係図

(ACCポジションの無い車ではオーディオセットの電源リード線(メモリー/ACC共)を赤色コードに繋ぐようにして下さい。車によってメモリー電源とACC電源が反対になってることがあるのでこの時はケーブルを入れ替えて使用して下さい。白線は車速信号出力です、ナビなどに接続して下さい。)

Aドアポケット・リアへのスピーカ取り付け

 GOLF2の後期型の一部の車両には4もしくは6スピーカーが取り付けられていますが、88年式CLIではダッシュボード上の2スピーカしかついていません。まずスピーカーの位置ですが、さっき言いましたダッシュボードの両サイド、フロントドアーのドアーポケット部、そしてリヤーシートの後ろ側のサイドの計6個所が標準の取り付け位置です。 しかし年式グレードによりスピーカの取り付け数は違っています。 今回は92年式CLD(40th)を手本に88年式CLIにスピーカを増設交換しました。

  1.スピーカサイズダッシュボードサイド・・・8cm フロントドアーポケット部・・・13cm    リヤーサイド・・・楕円形(サイズ未測定) 88年式CLIにはダッシュボードのみの取り付け。  92年式CLD(40th)にはフロントドアーとリアーサイドそしてダッシュボードにはツィーターらしきものが取り付けられています。

  2.作業内容 :88年式CLIのダッシュボード上のスピーカーが壊れたため交換を考えたがそこに入るスピーカーが売られてないので、フロントドアーに取り付け、後部にも増設をしました。

  3.フロントドアーポケット部 フロントドアーのポケット部にスピーカーがついてるはずのところにスピーカーではなく小物入れ?が取り付けられていました。そこで、ヤナセに聞いたところドアーポケット部にはめるためのスピーカーグリルが取り寄せ可能ということで取り寄せてもらいました。

 

順番に、「後期型ドアーポケット部」、「92年式CLD(40th)ではスピーカーがついている部分にある小物入れ」、「その中身」、「取り寄せたスピーカーグリル」   この小物入れは、開けた状態で下の部分を引っ張ると(マイナスドライバーでこじ開けるようにすると簡単?)かなりの力とテクニックが要りますが、外れます。

   

これが小物入れをはずした状態です。奥に穴が空いてますが、コードを通すために開けたものです。ここにスピーカを取り付けたグリルをはめ込みます。グリルはツメと下側にあるネジで止めます。

  4.スピーカの取り付け スピーカーは13センチの大きさのがはまりますが、下の図のように4個所のスピーカ側のつめをネジで止めるのではなく、スピーカーのつめをグリルの突起部にあてがってストッパーで止めるようになってます。  

  順番に、「グリルにつけたスピーカーの姿」、「突起部とツメ」、「純正のゴムと板ナット風の六角ストッパー」 スピーカーを選ぶ際この取り付け方式にあったものを選ぶ必要があります。僕が選んだときには、店の暇そうな平日の昼にこのグリルを持参し実際にスピーカーを出してもらいはめてみてちゃんと合うものを選びました。  また、スピーカーの固定方法ですが、僕が取り寄せたときには、ストッパーが付いてませんでした。後でヤナセに言うと、ストッパーは寄せれないとのことでした。仕方ないので92年式CLDのものを流用し、どっちの車もも2個づつで止めています。ここの止め方さえクリアーできれば物理的な取り付けは簡単です。  

  5.配線について ダッシュボードに付いているスピーカーを取り去ったので、そこに引いてあった配線を延長し、ドアーポケット部まで延長しました。延長するためにコードを継ぎ足す場合、その継ぎ目からも並列にスピーカー(ツィーター等)が取り付けれるようにしておけば後々便利だと思います。

     順番に、「コードをドアーに通しスピーカーに接続したところ」、「見にくいですが、ドアーのヒンジ部です。」  ドアーのヒンジ部を見ると、ボディー側ドアー側共にゴムキャップがしてあると思います。このキャップに切り込みを入れコードを通しこのような形でドアーにコードを引きます。92年式CLDはエアー式センタードアロックとパワーウィンドーが付いているためこの部分にはジャバラのゴム筒がはめられてますが、この車ではこのように裸になってます。もし、雨の侵入などが気になる人は、ヤナセなどでジャバラを取り寄せても良いと思います。  

6.はめ込む 後はグリルをはめ込んで完了です。上部を先にはめ、下部をはめ込み、ネジで閉めれば完成です。

7.リアースピーカーについてリアースピーカーは、純正のものは楕円形をしているため、純正位置に合うスピーカーを探すのは難しいため、荷室の上の板に直接穴を空け埋め込み型(16cm)を取り付けました。この取り付け方はそんなに難しくないので詳しく書きませんが、配線に付いて書いておきます。

8.リヤースピーカの配線  :88年式CLIにはリアースピーカーは付いてないため、後ろまで配線が来ていません。しかし、デッキ部から配線を引かないといけないと思っていたのですが、ヤナセに聞いたところ、一応途中までは配線されているというのを聞いたため探してみました。すると、助手席(右ハンドル)側のグローブボックスの下にある小物入れをはずし、足元の上の内張りをめくったところエアコンの室内空気取り入れ口、ファンのあるあたりにカプラー付きのコードが収納されていました。このコードは4本の線が横に並んだ形をしていました。( これはおそらくどんなグレードになっても良いようにあらかじめ配線しているためでしょう。)カプラーを切り取り、普通の接続端子を取り付け後ろまでコードを延長してスピーカーに接続しました。また、荷室の上の板を外して使うことも考え、純正のスピーカーグリルのあるあたりで4端子カプラーをかませ脱着できるようにしました。

 

U.オーディオのイグニッション連動化

<作業にあたっての背景>    GOLFは、日本車と違いアクセサリーポジションがなく、キーの位置は1.電装&イグニッションOFF(電装OFF&燃料供給遮断)2.電装&イグニッションON(電装ON&燃料供給)3.スタートの3つのポジションしかありません。<カッコ内はディーゼル車の場合> そのため、GOLFUのオーディオは、エンジンキーの位置に関係なく電源が独立しており、いつでも(キーを抜いていても)ON/OFFが出来ます。   このオーディオがいつでも聞けるというのはとても便利なのですが、不便なところもあります。それは消し忘れと、つけわすれです。消し忘れはバッテリー上がりを招きます。つけ忘れは、目的地までは音楽を聴いていても、帰る時に付け忘れてせっかく持って乗ったMDがふいになってしまいます。そこで、 今回のイグニッション連動化をしました。   また、今までのイグニッション非連動の便利さも捨て難いため、スイッチを使い今までの電源とイグニッション連動の電源の選択が自由にできるようにしました。     <実際の作業>   1.まずイグニッションと連動しているところからアクセサリー電源をとってきます。     こういう風にするにはイグニッション連動電源をパワーウィンドーからとってる方が多いのですが、うちの88CLI君には付いてないため却下です。そjこで、ドアミラー&リヤーウィンドウの熱線のヒューズ部から「ヒューズからの電源とりハーネス」を使いそれをアクセサリー電源としました。

 

   既存ヒューズと電源とりハーネスを交換する形で取り付けます。この電源とりハーネスの板ヒューズ部の、コードが出ている側の端子を、バッテリー側の差し込みに差し、何も無い側の端子を既設機器(熱線)側の差込に差します。うちの車の場合、下側がバッテリー側でした。そして出ているコードを延長し利用個所まで引き新設機器(MDデッキ)を取り付けます。

  2.MDデッキをはずし、デッキ側のメイン電源とアクセサリー電源が共に車両側の同じ電源につながっているため、デッキ側のアクセサリー電源のコードを外します。外したコード(黒)をスイッチの@固定極に繋げます。車両側の電源コード(黒)をスイッチのA選択極Aに繋げ、先ほど引いてきたアクセサリー電源コード(赤)をB選択極Bに繋げます。 *スイッチの端子を図から見て上より選択極A(入力側)・固定極(出力側)・選択極B(入力側)とします。 *車両側のコードは、途中で延長&分岐しているため色が黒となっています。  

   これで、電源がスイッチにより従来のイグニッション非連動電源と新設のイグニッション連動電源の選択ができるような配線が完成しました。

  3.スイッチ部の収納をしないといけません。 今回は、使用したスイッチをメーターパネルとオーディオパネルの間にあるスイッチパネルのあいたところを利用しました。ここにはスイッチが入ってない部分にはスイッチ風のふたをつけてあます。このふたに12ミリの穴を空けスイッチを取り付けました。運のいい事にスイッチの大きさがこのふたにぴったりあっていました。  

  既設スイッチおよびスイッチ風ふたは、手で手前に引っ張ると簡単に外れます。

  4.完成です。 スイッチを下にすればイグニッション連動、上にすれば従来通り、となります。